クラフト フレッシュモッツァレラの値上げ情報
メーカー | 森永乳業株式会社 |
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商品名 | クラフト フレッシュモッツァレラ |
内容量 | 100g |
希望小売価格 | 400円(税別) |
原材料 | 生乳、食塩/pH調整剤 |
栄養成分 (100g当たり) |
エネルギー 248kcal たんぱく質 17.5g 脂質 19.5g 炭水化物 0.5g 食塩相当量 0.3g |
発売日 | 1999年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
2008年6月~ | 100g | 360円 |
2014年8月~ | 100g | 380円 |
2015年4月~ | 100g | 390円 |
2018年5月~ | 100g | 400円 |
2023年4月~ | 100g | 430円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
360円→380円 | 国内の生乳生産量は、生産者戸数や乳牛飼養頭数の減少、生産コストの上昇などにより不足が続いており、酪農の生産基盤安定化を図るため、乳価の引き上げ要請を受諾。それにより価格改定を実施。 |
380円→390円 | 国内酪農経営は厳しい状態が続いており、国産の安全で安心な乳製品を安定的に供給していくため、原料となる生乳取引価格を引き上げることで合意。これら要因により企業努力によるコスト吸収が限界に。 |
390円→400円 | 世界的な乳製品需要の大幅増加の影響を受け、輸入原料チーズの価格は高値推移の状況が継続すると見られ、自助努力によるコスト低減が限界を超えると判断。 |
400円→430円 | 原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 森永乳業株式会社 |
2008年 100g 360円 | 日本食糧新聞 |
2014年 380円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2015年 390円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2018年 400円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2023年 430円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
クラフト フレッシュモッツァレラの値上げ解説
ミルクの風味ともちもち食感が特徴的な森永乳業の「クラフト フレッシュモッツァレラ」。白くて丸い、プリっとした見た目は愛らしさすら感じるほど。
美味いか不味いかはさておきな。
クラフト フレッシュモッツァレラが登場したのは1999年。…もしかしてこいつが“恐怖の大王”だったのか?
このクラフト フレッシュモッツァレラ、モッツァレラチーズ市場ではトップクラスの人気を誇る商品…のはずなのだが、昔の情報は思いのほか少なく、内容量と価格がはっきりしたのは2008年6月のリニューアル時の内容量100g、税別360円。
森永乳業の他のチーズを見るに、2006年頃から値上げやステルス値上げが活発化していることから、クラフト フレッシュモッツァレラも2008年6月以前に値上げやステルス値上げが行われていそうなものだが…その痕跡は見つけられなかった。
たぶん2007年9月に値上げが行われているんじゃないかな~と予想。
2014年になると、「苦しい酪農の現場を救うため」的な綺麗事を掲げ、それまでの360円から380円に値上げ。翌2015年にも同様の理由により390円に値上げしています。興味深いのは値上げ時期が他のチーズ製品とは異なる点。
クラフト フレッシュモッツァレラに使用している生乳は北海道産100%であるため、他のチーズみたいに「原材料の国際価格高騰」を理由にはできず、苦肉の策として国内酪農農家を持ち出し時期をずらして値上げしたって感じか。
一方、2018年の値上げは他のチーズと一緒に値上げしている。ここでの説明では輸入原料チーズの高騰に加え、国内の生乳生産量の減少にも言及しているあたり、抜け目ないな森永乳業。
ただ、多くのチーズを値上げした2022年4月の価格改定時は、クラフト フレッシュモッツァレラの値上げを見送っており、値上げ理由の中にも国内酪農に関する言及はない。
この時、クラフトブランドのスライスチーズや切れてるチーズなどが380円から400円に値上げしており、2018年時点ですでに400円になっているフレッシュモッツァレラのさらなる値上げは躊躇われたのかもしれない。
しかし2023年4月の値上げ時にはクラフト フレッシュモッツアレラも30円値上げし430円に。高い…チーズがひたすら高い…
ところでこのモッツァレラチーズ、実際に何度か食べる機会があったものの、味音痴の私としては「どこに美味しさを見出せばいいんだ?」というのが第一印象。味がほとんどなく「えっ? これチーズ?」って感じ。
食感に関しても「もちもち」といよりは「もそもそ」という感じで、なんかこう…味のない脂肪の塊を食べている印象。トマトとバジルに挟む定番の食べ方をしてみたのだが、頭の中は「???」。
好きな人にとっては、サラダに入れたりピザやパンに乗せて焼いたりするのはもちろん、そのまま食べても美味しいらしいが…こういった高尚で繊細な食べ物の良さは、底辺を這いずる私には理解できないということか。
見た目が綺麗で可愛いのだけは理解できた!
…結局ね、日本の安くて癖のないプロセスチーズに飼いなさらされた人間は、大人しくスライスチーズや6Pチーズを食っておけってことなんだな。