ビヒダス のむヨーグルト 脂肪ゼロの値上げ情報
![]() |
|
---|---|
メーカー | 森永乳業株式会社 |
商品名 | ビヒダス のむヨーグルト 脂肪ゼロ |
内容量 | 900g |
希望小売価格 | 350円(税別)※2025年8月から360円 |
原材料 (プレーン) |
乳製品(国内製造)、砂糖、デキストリン/安定剤(ペクチン) |
栄養成分 (100g当たり) |
エネルギー 57kcal たんぱく質 3.1g 脂質 0g 炭水化物 10.4g 食塩相当量 0.09g |
発売日 | 不明 |
価格・内容量推移 | ||
---|---|---|
年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
2001年時点 | 1000g | 280円 |
2014年7月~ | 750g | 200円 |
2015年4月~ | 750g | 210円 |
2019年4月~ | 750g | 220円 |
2020年9月~ | 900g | 264円 |
2022年11月~ | 900g | 274円 |
2023年4月~ | 900g | 284円 |
2025年4月~ | 900g | 350円 |
2025年8月~ | 900g | 360円 |
値上げ理由・建前 | |
---|---|
タイミング | 公表内容 |
2014年7月 1000g→750g 280円→200円 |
ドリンクヨーグルト市場においても、「糖質オフ」に対するニーズが高いことから、「ビヒダス BB536 のむヨーグルト糖質オフ」を発売。利便性が高く衛生的な新容器採用。 |
2015年4月 200円→210円 |
ビヒダス BB536シリーズの特長である酸味を抑えたまろやかな味わいと、それゆえに菌が生きたまま大腸に到達できることを伝えると共に、シリーズの統一感を高めたデザインにリニューアル。 |
2019年4月 210円→220円 |
国内酪農経営は厳しい状態が続いており、国産の安全で安心な乳製品を安定的に供給していくため、原料となる生乳取引価格を引き上げることで合意。これら要因により企業努力によるコスト吸収が限界に。 |
2020年9月 750g→900g 220円→264円 |
容器を900gにリニューアルし、パッケージデザインも変更。 |
2022年11月 264円→274円 |
急激な飼料価格の高騰やエネルギーコストなど生乳生産経費が上昇し、国内酪農経営は大変厳しい状況に。当社においてもコストの急上昇や人件費・物流費の高騰によりコスト吸収の限界を超えたため。 |
2023年4月 274円→284円 |
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。 |
2025年4月 284円→350円 |
2025年日本国際博覧会の大阪ヘルスケアパビリオンにて出展、公式キャラクター「ミャクミャク」がパッケージにデザインされた「ビヒダス ヨーグルト」シリーズを発売するため。 |
2025年8月 350円→360円 |
昨今の国内酪農経営をめぐる環境は、飼料価格やエネルギ―コストなどの生乳生産費が高止まりしており、生乳取引価格を2025年6~8月から引きげることで生産者団体と合意したため。 |
参考サイト | |
---|---|
公式サイト | 森永乳業株式会社 |
2001年 1000g 280円 | 森永乳業 商品紹介 |
2014年 750g 200円 | 森永乳業 ニュースリリース |
2015年 210円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2019年 220円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2020年 900g 264円 | 森永乳業 ニュースリリース |
2022年 274円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2023年 284円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2025年4月 350円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2025年8月 360円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
ビヒダス のむヨーグルト 脂肪ゼロの値上げ解説
腸内環境を整える目的で日常生活にヨーグルトを取り入れる人は増加の一途を辿っており、より手軽に摂取できるメリットから売れ行き好調なのが飲むヨーグルト。
そんな飲むヨーグルトの市場において、「BB536」なるビフィズス菌を売りにしているのが、森永乳業の「ビヒダス のむヨーグルト」シリーズです。シリーズ全て脂肪ゼロという点も嬉しいところ。
このビヒダス のむヨーグルト、いつから販売されているのかは不明。ビヒダス プレーンヨーグルトは1978年に登場しており、のむヨーグルトも少なくとも2000年頃には存在していた。
2000年初頭時点でのビヒダス のむヨーグルトは、いわゆる「牛乳パック」入りで、内容量は1000g、価格は税別280円となっていました。近年、注ぎ口がプラスチックの丸型になっている商品も多いが、昔ながらの牛乳パック式で十分だと思うの。
余計なところにコストかけなくていいわ。
ビヒダス のむヨーグルトは2014年まで牛乳パック入りの内容量1000gという規格を守っていましたが、2014年に大規模なリニューアルが行われ、内容量は750gに減らされた一方、価格は200円に値下げとなります。
同時に容器も大幅に変更し、丸型のキャップ式に。
内容量減に伴い価格の値下げも行われたわけだが、内容量が25%減なのに対し、価格は28.6%値下げと、お決まりの実質値上げ…じゃないところに驚きを隠せない。対ブルガリア対策か? 明治コノヤロウ。
しかし、大幅リニューアルから9ヶ月後には、リニューアルを称して210円に値上げ。また2019年には生乳取引価格の引き上げを理由に、220円に値上げしています。
そして2020年、内容量をそれまでの750gから900gに増量する一方、価格を220円から264円に値上げ。内容量は20%増、価格は20%値上げと、お決まりの実質値上げ…じゃなく、完全なる据え置きということになる。気持ち悪いぞ、森永乳業。
原材料費や原油高などが顕著になった2022年に274円へ値上げし、2023年4月には284円に。物価高の状況を見るに、このくらいの値上げは仕方ないのかもしれない。
許せないのは2025年の値上げ。
大阪・関西万博への出展に伴いビヒダス ヨーグルトシリーズ3品を対象に、公式キャラクター「ミャクミャク」がデザインされたパッケージにて限定発売したのですが、のむヨーグルトは突然350円へと大幅値上げ。
2025年4月に森永乳業は大規模な値上げを行い、ビヒダス プレーンヨーグルトなども対象になったものの、値上げ幅は10円。「のむヨーグルトは対象に入ってないなー」と思っていたら、いきなり350円ですよ。
もしかしたらその前からリニューアルなり値上げなり行われていたのかと思い調べてみたものの、そういったリリースは一切なし。284円がなんでいきなり350円になるわけ?
「もしかしたら万博バージョンだけの期間限定価格かも」と淡い期待を抱いたが、限定デザイン終了後も価格が戻ることはなく、2025年8月には360円へと値上げ。
消費者完全に舐めてるな、森永乳業。
とはいえ、同じビヒダスの「プレーンヨーグルト 脂肪ゼロ」は内容量400gで希望小売価格は260円、かたや「ビヒダス のむヨーグルト 脂肪ゼロ」は内容量900gで360円…
価格こそ100円高いものの、内容量は2.25倍…「もしかしたらのむヨーグルトの方がコスパ良いんじゃね?」ってことで、栄養成分を比較してみたんだが…
プレーンヨーグルト (100g当たり) |
のむヨーグルト (100g当たり) |
|
---|---|---|
エネルギー | 46kcal | 57kcal |
たんぱく質 | 4.2g | 3.1g |
脂質 | 0g | 0g |
炭水化物 | 6.5g | 10.4g |
塩分相当量 | 0.13g | 0.09g |
カルシウム | 150mg | 105mg |
う~ん、たんぱく質やカルシウムはプレーンヨーグルト100gの方が明らかに多い。のむヨーグルトの方がカロリーが高いのは、飲みやすいよう甘さ(炭水化物)を加えた結果でしょう。
どちらも1回100g摂るとすれば、プレーンヨーグルトは4回分、のむヨーグルトは9回分。そして希望小売価格ベースでの価格差は100円か…カロリーさえ気にしなければのむヨーグルトの方がお得?。
ただ、ビヒダス プレーンヨーグルト 脂肪ゼロは特売時に128円程度になることもあるのに対し、のむヨーグルト 脂肪ゼロはあまり安くならない印象。実勢価格まで考慮すると、むしろプレーンヨーグルトの方がお得かもしれない。
後は、固形と液体、どっちが良いかという好みの問題になるか。
私なら…はちみつやオリゴ糖、ドライフルーツなど、加える甘さをその都度自分の好みに変えられるという点でプレーンヨーグルトかなぁ。無糖のままでも問題なく食べられるし。
そもそも、飲むヨーグルトのドロッとしたのどごしはいまいち好きになれないというのもある。まずくはないが、進んでは飲まない。私の中で飲むヨーグルトはそんな位置付け。