家計応援 とろけるスライスの値上げ情報
メーカー | 森永乳業株式会社 |
---|---|
商品名 | 家計応援 とろけるスライス |
内容量 | 75g(5枚) 150g(10枚) |
希望小売価格 | オープン価格 |
原材料 | ナチュラルチーズ、ホエイパウダー/乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、(一部に乳成分を含む) |
栄養成分 (1枚15g当たり) |
エネルギー 46kcal たんぱく質 3.0g 脂質 3.6g 炭水化物 0.4g 食塩相当量 0.2g |
発売日 | 2009年9月 |
家計応援 とろけるスライス(5枚) | ||
---|---|---|
年月日 | 内容量 | 希望小売価格 |
2009年9月~ | 75g(5枚) | オープン価格 |
2014年3月~ | 75g(5枚) | オープン価格 (出荷価格値上げ?) |
2018年5月~ | 75g(5枚) | オープン価格 (出荷価格値上げ?) |
2022年4月~ | 75g(5枚) | オープン価格 (出荷価格値上げ?) |
2023年4月~ | 75g(5枚) | オープン価格 (出荷価格値上げ) |
家計応援 とろけるスライス(10枚) | ||
---|---|---|
年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
2014年3月~ | 150g(10枚) | オープン価格 |
2018年5月~ | 150g(10枚) | オープン価格 (出荷価格値上げ?) |
2022年4月~ | 150g(10枚) | オープン価格 (出荷価格値上げ?) |
2023年4月~ | 150g(10枚) | オープン価格 (出荷価格値上げ) |
値上げ理由・建前 | |
---|---|
タイミング | 公表内容 |
2014年 値上げ | 世界的な乳製品の需要拡大や生乳生産量低下により輸入原料チーズなどの相場が著しく高騰の一途を辿り、また原油価格の高騰による資材価格やエネルギーコストの上昇が続いているため。 |
2018年 値上げ | 世界的な乳製品需要の大幅増加の影響を受け、輸入原料チーズの価格は高値推移の状況が継続すると見られ、自助努力によるコスト低減が限界を超えると判断。 |
2022年 値上げ | 中国をはじめとする世界的な乳製品の需要拡大による原料チーズの価格高騰に加え、原油価格の高騰による包装資材、物流コストの上昇により、企業努力のみのコスト吸収が限界を超えたため。 |
2023年 値上げ | 原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。 |
参考サイト | |
---|---|
公式サイト | 森永乳業株式会社 |
2009年 5枚発売時 | 森永乳業 ニュースリリース |
2014年 値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2018年 値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2022年 値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2023年 値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
家計応援 とろけるスライスの値上げ解説
森永乳業に限らず、多くの企業が2007年から2008年にかけてチーズの値上げやステルス値上げを集中して行った結果、チーズの価格はたった1年で実質的に約1.5倍なってしまいました。
その影響による消費者のチーズ買い控えを懸念したのか、2009年になって森永乳業が送り出したのが「家計応援シリーズ」。その家計応援シリーズの中において最も売れているのが「家計応援 とろけるスライス」です。
2009年に5枚入りが発売され、2014年には10枚入りも追加。特徴的なのは、多くのスライスチーズがステルス値上げにより内容量を減らす中、家計応援 とろけるスライスは内容量を堅持している点。
ただ、希望小売価格を設定しないオープン価格の商品であるため、出荷価格に関しては複数回値上げされていると思われます。当然ながらそれは店頭価格の上昇を意味する。これだけチーズがガンガン値上げされる中、家計応援シリーズだけ値上げされないなんてことは考えにくいからね。
特に2023年4月には森永乳業のニュースリリースにて家計応援 とろけるスライスの出荷価格を値上げすると公表しているため、それなりに大幅な値上げになっているだろう。
さて、この家計応援 とろけるスライス、どのくらい“家計を応援”してくれているのでしょう? こんな商品名を付けるくらいだから、そりゃビックリするくらい安いんだろうな?
で、実際に複数のスーパーの売り場に出向き、価格を調べてみたら…
5枚入りの場合、商品全体的に割引率が低い、お値段高めのスーパーだと148円、安めのスーパーでは98円ということも。10枚入りは170~230円くらいとお得ながら、置いているスーパーは少ない印象。
同じ森永乳業で7枚入りのクラフト とろけるスライスの実勢価格が250円前後なので、確かにかなり安い印象を受ける。
ただ、家計応援 とろけるスライスの1枚の重量は15g。一方でクラフト とろけるスライスなど大手メーカーの主要なスライスチーズは1枚18g。
そのため、家計応援 とろけるスライスは5枚で75g、一方のクラフト とろけるスライスは7枚で126gとかなり差があります。単純に枚数だけで判断するのは危険。
それでも5枚入り100円、10枚入り170円くらいで買えるなら、十分安いと言えるでしょう。
ただ、現在はどのスーパーにも格安なプライベートブランドやノーブランドのスライスチーズが置いてあり、家計応援 とろけるスライスが「どこまで家計を応援しているのか」に関しては微妙なところ。
事実、5枚入りは使い切るのが容易という点で価値はあるものの、内容量と価格を考えればコストパフォーマンスに優れるとは言い難い。
そもそも、業務スーパーあたりに行けば、家計応援 とろけるスライスよりずっと安くて味も遜色ないスライスチーズが売られているからね。
「一人暮らしや夫婦二人の世帯だから5枚入りがちょうどいい」「名の知れた大手メーカー製以外受け付けない」というならまだしも、とろけるスライスチーズを少しでも安く買いたいというのであれば、別の選択肢がいくらでも存在する。
まあ、この商品は「森永乳業がプライベートブランド商品に迫る価格で販売している」という点に大きな意味があるんだよね。大手メーカーのブランドと信頼性はやはり強いと感じる。
ブランドなんかどうでもいい私にとっては無縁の商品だけどな。