クラフト 小さなチーズケーキの値上げ情報
メーカー | 森永乳業株式会社 |
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商品名 | クラフト 小さなチーズケーキ |
内容量 | 90g |
希望小売価格 | 340円(税別) |
原材料 (レアチーズ) |
クリームチーズ、砂糖、植物油脂、加糖練乳、乳たんぱく質、濃縮レモン果汁、寒天/安定剤(増粘多糖類、加工デンプン)、pH調整剤、香料、乳化剤、(一部に乳成分を含む) |
栄養成分 (1個15g当たり) |
エネルギー 49kcal たんぱく質 1.1g 脂質 4.1g 炭水化物 1.97g 食塩相当量 0.11g |
発売日 | 1992年3月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1996年10月~ | 110g | 300円 |
2004年9月~ | 110g | 250円 |
2007年9月~ | 110g | 275円 |
2008年3月~ | 110g | 300円 |
2008年9月~ | 110g | 330円 |
2013年9月~ | 102g | 300円 |
2018年5月~ | 102g | 320円 |
2022年4月~ | 102g | 340円 |
2022年9月~ | 90g | 340円 |
2023年4月~ | 90g | 365円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
300円→250円 | より軽く、なめらかな食感になった。おやつにデザートに、買い求めやすい価格になった。 |
250円→275円 | 輸入原料チーズの高騰や円安などにより、企業努力だけのコスト吸収が限界に達したため。 |
275円→300円 | 原料であるチーズ高騰のため2007年9月に価格改定を実施したが、前回を上回る外部環境の激変と、原料チーズを取り巻く一層の厳しい環境が今後も予想されることから。 |
300円→330円 | 世界的な乳製品の需要拡大や生乳生産量低下により輸入原料チーズなどの相場が著しく高騰の一途を辿り、また原油価格の高騰による資材価格やエネルギーコストの上昇が続いているため。 |
110g→102g 330円→300円 |
食感を柔らかくし、口当たりをなめらかにするとともに、レモン果汁の使用料を増やした。ティータイムをイメージしたパッケージにデザイン変更。 |
300円→320円 | 世界的な乳製品需要の大幅増加の影響を受け、輸入原料チーズの価格は高値推移の状況が継続すると見られ、自助努力によるコスト低減が限界を超えると判断。 |
320円→340円 | 中国をはじめとする世界的な乳製品の需要拡大による原料チーズの価格高騰に加え、原油価格の高騰による包装資材、物流コストの上昇により、企業努力のみのコスト吸収が限界を超えたため。 |
102g→90g | 新たに北海道産クリームチーズをチーズ分のうち60%以上使用してリニューアル。チーズの風味が強化されてなめらかな食感を実現。 |
340円→365円 | 原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 森永乳業株式会社 |
1996年 110g 300円 | 日本食糧新聞 |
2004年 250円に値下げ | 日本食糧新聞 |
2007年 275円に値上げ | 食@新製品 |
2008年 300円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2008年 330円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2013年 102g 300円 | 森永乳業 ニュースリリース |
2018年 320円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2022年4月 340円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2022年9月 90gに実質値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
2023年 365円に値上げ | 森永乳業 ニュースリリース |
クラフト 小さなチーズケーキの値上げ解説
チーズケーキを6Pチーズサイズにしたような形状が特徴的な、森永乳業の「クラフト 小さなチーズケーキ」シリーズ。比較的最近見るようになった印象があったものの、その発売は1992年と、30年以上の歴史を誇るから驚き。
ちなみに当時のパッケージはこんな感じだったらしい。
これまで様々なフレーバーが発売されており、現在は定番の「レアチーズケーキ」「ブルーベリー」「ストロベリー」に落ち着いているらしい。
1992年の発売当初の内容量と価格ははっきりしないものの、発売から4年半後となる1996年時点で内容量110g、希望小売価格税別300円だったことが確認できるので、発売当初からこの規格と価格だったと思われます。
発売から10年以上にわたり110g300円を維持してきたものの、2004年のリニューアルにおいて、内容量そのままに250円に値下げします。
当時の森永乳業の6Pチーズが150g入り300円、もしくは120g入り250円だったことから、小さなチーズケーキは相対的に割高感があった。それを解消することでシェアの拡大を狙ったのかもしれません。
しかし2007年になって275円に値上げし、2008年には2度の値上げが行われ、3月に300円、9月には330円になっています。そして2013年のリニューアルでは内容量を102gに減らしたうえで300円に値下げ。
110gから102gということは、減少率は約7.3%。一方の価格は330円から300円だから…約9.1%の値下げ。希望小売価格ベースでは値下げ幅の方が大きいため、実質的な値下げといえるのかもしれません。
その後は2018年に320円に値上げし、2022年4月には340円に。
2022年10月にも森永乳業は大規模な値上げを行ったものの、クラフト 小さなチーズケーキは対象に入っていなかったため見送られたのか…と思いきや、2022年9月に“リニューアル”と称して内容量をそれまでの102g(17g×6個)から90g(15g×6個)にステルス値上げ。
そして2023年4月にも値上げを行い、価格は365円になりましたとさ。
結局2013年値下げ前の価格を大幅に上回って格好。それでも17年余りで2倍を超える価格になってしまったスライスチーズや6Pチーズに比べれば値上げペースは若干ながら穏やかだけどね。
…ま、元が割高だったからというのが実情だろうが。
この小さなチーズケーキ、内容量90gで実売価格は250円前後くらい。はっきり言って安くない。というか高い。
わざわざこれを買わんでも、もっと量が多くて美味しくて安いデザート(スイーツ)はいくらでも存在するだろうに…と思ってしまうあたりは、いかにも貧乏人。
確かに小さなチーズケーキは安くはないものの、この商品の強みは、レアチーズケーキとヨーグルトケーキを足して2で割ったような、中途半端感溢れるさっぱりチーズケーキを冷蔵庫に常備することができて、かついつでも少量から食べられる点にあるのだ。
また、1個当たり2.0g前後という「低糖質」っぷりをパッケージでアピールすることで、体型を気にする人の罪悪感を軽減することにも成功している。
実際に体型に影響を与えるのは、糖質量ではなくカロリーなんだけどな。
糖質の摂取さえ抑えれば太らない・痩せると勘違いしているアレな人を大量生産した低糖質ブームに乗っかるあたり、森永乳業も抜け目ない。