ビヒダスヨーグルト プレーン 4ポットの値上げ情報

ビヒダスヨーグルト プレーン 4ポットの値上げ情報
メーカー 森永乳業株式会社
商品名 ビヒダス ヨーグルト プレーン 加糖 4ポット
内容量 75g×4
希望小売価格 285円(税別)※2025年8月から約295円
原材料 乳製品(国内製造又はフランス製造(5%未満)又はその他)、砂糖、乳たんぱく質、ココナッツオイル、ゼラチン/香料、甘味料(スクラロース)
栄養成分
(1個75g当たり)
エネルギー 39kcal
たんぱく質 3.4g
脂質 0.7g
炭水化物 4.7g
食塩相当量 0.09g
発売日 2007年3月

価格・内容量推移
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
2001年時点 100g×4 200円
2007年3月~ 100g×4 230円
2008年3月~ 90g×4 230円
2009年3月~ 80g×4 230円
2014年7月頃~ 80g×4 240円
2014年10月頃~ 75g×4 230円
2015年3月~ 75g×4 240円
2019年4月~ 75g×4 250円
2022年11月~ 75g×4 260円
2023年4月~ 75g×4 270円
2023年8月~ 75g×4 275円
2025年4月~ 75g×4 285円
2025年8月~ 75g×4 オープン価格
(295円前後)

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2007年3月
200円→230円
不明
2008年3月
400g→360g
長期にわたる世界的な乳製品の需要増による乳原料の高騰や、異常気象による穀物類の不足、原油高などのコストアップに対し、自助努力のみのコスト吸収が限界を超えたため。
2009年3月
360g→320g
パッケージリニューアル。
2014年7月頃
230円→240円
なし
2014年10月頃
320g→300g
240円→230円
なし
2015年3月
230円→240円
昨今、国内酪農経営は飼料価格の高騰などにより経費が上昇、厳しい状況にあって酪農生産者戸数や生乳生産量が減少。国産の乳製品を安定的に供給していくため生乳取引価格引き上げに伴い価格改定。
2019年4月
240円→250円
国内酪農経営は厳しい状態が続いており、国産の安全で安心な乳製品を安定的に供給していくため、原料となる生乳取引価格を引き上げることで合意。これら要因により企業努力によるコスト吸収が限界に。
2022年11月
250円→260円
急激な飼料価格の高騰やエネルギーコストなど生乳生産経費が上昇し、国内酪農経営は大変厳しい状況に。当社においてもコストの急上昇や人件費・物流費の高騰によりコスト吸収の限界を超えたため。
2023年4月
260円→270円
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。
2023年8月
270円→275円
国内酪農経営をめぐる環境は、急激な飼料価格の高騰およびエネルギーコストなどの生乳生産経費が上昇し大変厳しい状況にあり、生乳取引価格を2023年8月から引き上げることで合意したため。
2025年4月
275円→285円
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇ていることに加え、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、これらの傾向は今後も継続することが予想されるため。
2025年8月
285円→295円前後
昨今の国内酪農経営をめぐる環境は、飼料価格やエネルギ―コストなどの生乳生産費が高止まりしており、生乳取引価格を2025年6~8月から引きげることで生産者団体と合意したため。

参考サイト
公式サイト 森永乳業株式会社
2001年 100g×4 200円 森永乳業 商品紹介
2007年 100g×4 230円 日本食糧新聞
2008年 90g×4に実質値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2009年 80g×4に実質値上げ 日本食糧新聞
2014年 240円に値上げ 森永乳業 商品紹介
2014年 75g×4にステルス値上げ 森永乳業 商品紹介
2015年 240円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2019年 250円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2022年 260円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2023年4月 270円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2023年8月 275円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2025年4月 285円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2025年7月 295円前後に値上げ 森永乳業 ニュースリリース

ビヒダスヨーグルト プレーン 4ポットの値上げ解説

そのまま食べるとすっぱいし、取り分けなくちゃいけないし…という、一般的なプレーンヨーグルトのネガティブな部分を払拭するために生まれたであろう森永乳業の「ビヒダス ヨーグルト プレーン 加糖 4ポット」。

いわゆる、ダノンなどに代表される4個入りヨーグルトのプレーン版だね。

現在でこそ4個パックのヨーグルトといえば、1個当たり70~75gが標準となっているものの、ビヒダス プレーンヨーグルト 4ポットが発売された2007年当時は、1個当たり100g×4の計400g、価格は税別230円となっていました。

ちなみに、それ以前から「ビヒダスヨーグルト ハードタイプ」という4ポットのプレーン系ヨーグルトは存在していた。2001年頃の内容量は100g×4、価格は税別200円。

ビヒダスヨーグルト ハードタイプ

加糖タイプのビヒダス プレーンヨーグルト 4ポットというカテゴリで考えるなら、これも含まれて然るべきかと。「牧場の朝」や「BifiX」のような、ゼラチンで固めたハードタイプだったため、食感は現在のプレーンとは違うけどね

400gといえば、現在の一般的なプレーンヨーグルトと同じ容量。しかし2007年当時のプレーンヨーグルトは500g入りだったことから、割合的には現在のプレーン400g、4ポット300gとそう大差ない。

しかし、多くの乳製品が値上げされた2008年3月には90g×4個の計360gに実質値上げ。発売からたった1年での減量…に留まらず、その1年後となる2009年3月には80g×4個の計320gに。あっという間に2割減ですよ。

2014年7月頃には、これといったアナウンスなく従来の230円から240円に値上げ…したかと思ったら、同年10月頃には75g×4個の計300gに減量。ただし、ここでは内容量減に伴って価格を再び230円に戻しています。

しかし、2015年3月になって再度240円に値上げ。2014年に240円に値上げした上で、数ヶ月後には1個当たり75gに減らし230円に戻す。そして半年後にはまた240円に値上げし、かくして収益化に成功と。やり方が汚いな。

そして2019年250円、2022年260円、2023年4月270円、2023年8月275円、2025年4月285円、そして2025年8月にはオープン価格に変更。

オープン価格商品全体の出荷価格改定率は3.4~10.1%となっているため、参考小売価格は295円前後になったと見ていいでしょう。

2007年に100g×4個・230円で登場したビヒダス プレーンヨーグルト 4ポットは、たった18年で75g×4個・295円になったことに。2007年の1g当たりの単価は0.575円、現在は0.98円なので、実質的に価格は約1.7倍になった計算。

ビヒダスの4ポット系は、ここで紹介している「プレーン 加糖」より、5円高い「アロエ」の方が売れている。そもそも4個パックのヨーグルトは森永乳業に限らずプレーンよりアロエやブルーベリーなどフルーツ系が圧倒的に売れているのだ。

ビヒダスのプレーンヨーグルトは内容量400gで270円。プレーン 加糖4ポットは内容量計300gで295円…4ポットのメリットといえば、冒頭でも触れたように「小分けにされている」「甘味料を入れる必要がない」という点に集約される。

でもさぁ、一般的なプレーンヨーグルトを器に取り分けるのってそんなに面倒? 甘味料にしたって、無糖のプレーンならはちみつやオリゴ糖を入れたり、ドライフルーツで代用したりと、色々とアレンジしやすいメリットがある。

そういった背景もあり、どうせ4ポットを買うならフルーツミックス系がいいというのは至極当然かと。「プレーンだったら400g入りの普通のやつでいいわ」ってなる。安いし量多いし。

…というか、ビフィズス菌や乳酸菌、ブランドにこれといったこだわりがない私的には、「わざわざ高いビヒダスの4ポット買わんでも、30~40円くらい安く買えるダノンで十分じゃない?」と感じてしまう。

4ポット買うならフルーツ系を買うし、プレーン買うなら400g入りの無糖のやつを買う。そもそも4ポットならダノンで十分だし、ビフィズス菌や乳酸菌にこだわりもない。

ビヒダス ヨーグルト プレーン 加糖 4ポット…私の人生とは未来永劫交わることはないであろう典型的な商品だな。

とはいえ、ビヒダスの売りであるビフィズス菌BB536に魅力を感じる人も多いだろうし、何かと忙しい現代人が適量のヨーグルトを毎日手軽に摂取するという観点で4ポットは有用…と、フォローしておく。

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