サッポロ一番の値上げ情報
メーカー | サンヨー食品株式会社 |
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商品名 | サッポロ一番 |
内容量 | みそ:100g(めん90g) |
希望小売価格 | 136円(税別)5食パック 680円 |
原材料 | 油揚げめん(小麦粉)、食用油脂(ラード、植物油脂)、でん粉、食塩、しょうゆ、みそ)、スープ(みそ、食塩、香辛料、砂糖、ポークエキス、ねぎ、かつおエキス、酵母エキス、発酵調味料)、やくみ(七味唐辛子)/調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、カラメル色素、増粘多糖類、香辛料抽出物、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
栄養成分 1食(100g) |
エネルギー 448kcal たんぱく質 10.3g 脂質 17.2g 炭水化物 62.9g 食塩相当量 5.8g めん・やくみ:1.9g スープ:3.9g |
発売日 | 1966年1月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1973年時点 | 100g | 35円 |
~1983年 | 100g | 70円 |
1983年~ | 100g | 80円 |
1990年~ | 100g | 90円 |
2008年1月~ | 100g | 100円 |
2015年1月~ | 100g | 105円 |
2019年6月~ | 100g | 111円 |
2022年6月~ | 100g | 123円 |
2023年6月~ | 100g | 136円 |
サッポロ一番 みそらーめん 5個パック | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2002年3月時点 | 500g | 450円 |
2008年1月~ | 500g | 500円 |
2015年1月~ | 500g | 525円 |
2019年6月~ | 500g | 555円 |
2022年6月~ | 500g | 615円 |
2023年6月~ | 500g | 680円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
90円→100円 | 小麦などの穀物類やガソリン価格の高騰により。 |
100円→105円 | 原材料価格の上昇に加え、原油価格の高騰に伴う包装資材、カップ容器等の価格上昇により。 |
105円→111円 | 原材料価格や包装資材価格の高騰に加え、人件費・物流諸費用の上昇が進み、自助努力だけではコスト上昇を吸収しきれないため。 |
111円→123円 | 製品の主原料である小麦粉、食用油脂をはじめとする原材料価格の高騰に加え、包装資材、エネルギー費、物流コストなど諸費用の上昇が続いているため。 |
123円→136円 | 原材料価格の高騰に加え、包装資材、エネルギー費、物流コストなど諸費用の上昇が続いており、自助努力だけではコスト上昇を吸収できない状況になったため。 |
参考サイト | |
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公式サイト | サンヨー食品株式会社 |
2002年 100g 90円 | サンヨー食品 商品紹介 |
2008年 100円に値上げ | サンヨー食品 製品情報 |
2015年 105円に値上げ | サンヨー食品 製品一覧 |
2019年 111円に値上げ | サンヨー食品 ニュースリリース |
2022年 123円に値上げ | サンヨー食品 ニュースリリース |
2023年 136円に値上げ | サンヨー食品 ニュースリリース |
サッポロ一番の値上げ解説
日本で一番売れているインスタントラーメンといえば…そう、サンヨー食品の「サッポロ一番」。即席麺業界で圧倒的シェアを誇る日清食品でも、2位の東洋水産(マルちゃん)でもなく、サンヨー食品の商品というところが興味深い。
サッポロ一番が発売されたのは1966年のこと。しょうゆ味のみの発売で、内容量は現在より少なく、価格は20~30円程度だったと思われます。
1968年になり「サッポロ一番 みそラーメン」が発売。みそらーめんは「発売当初から大判サイズで販売」とのこと。この「大判サイズ」が現在の内容量100gに相当し、以後しょうゆ、みそ、塩の定番3品は現在に至るまで100gを貫いています。
ネット上で調べられる範囲で、はっきりと価格と内容量が確認できる最古のものは、1973年の100g、35円というもの。
その後どういった価格推移を辿ったかは不明ながら、1983年に80円、1990年に行われた値上げで90円になった模様。同時期のバブル崩壊によりデフレ時代に突入したこともあり、サッポロ一番の90円時代は長く続くことになります。
しかし2008年のリーマンショック前は原油や小麦などの商品価格が高騰し、小麦の政府売渡価格も急上昇。そういった背景からサッポロ一番は2008年1月に100円に値上げします。
…というか、他メーカー含め主要な袋麺のほとんどは同時期に100円に値上げしたんだけどな。まるでカルテルのようにね。実際は日清食品や東洋水産の値上げに便乗した形なんだろうが。
また、2015年1月には105円、2019年6月からは111円、2022年6月123円、2023年6月には136円に価格改定。これも大手メーカーすべて同じ時期、同じ価格設定。なんなんだろう、こいつら。
ちなみに、サッポロ一番の定番であるしょうゆ、みそ、塩の3品は、長きにわたり100gを堅持してきたのは前述の通り。しかしめんの重量は微妙に違う。
サッポロ一番の中で最も人気がある「みそ」の麺重量は90g、みそに肉薄する人気を誇る「塩」は91g。そして、一見サッポロ一番の象徴っぽく見えるも、その実3番人気に甘んじている「しょうゆ」は92g。
さすがに「人気があるから麺重量をちょっと減らしちゃおう」という意図はないと思いますが…「1gでも多く麺が食いてぇ!」という食いしん坊さんはしょうゆを選べばいいかと。
サッポロ一番って良くも悪くもごくごく普通のインスタントラーメンだよね。よく言えば子供の頃から食べ慣れた、馴染み深い安心の味。悪く言えば進歩のない古臭いインスタントラーメン。
サッポロ一番と同じ価格でインスタントラーメンの進化系であるマルちゃん正麺やラ王袋麺が買えるにもかかわらず、平凡な油揚げめんとインスタント感丸出しのスープを使用した、“本格派”とはほど遠いサッポロ一番が売れる。
結局ね、私たち消費者の多くはインスタントラーメンに「ラーメン」を求めているわけじゃないんだよね。インスタントラーメンに求めているのは、あくまでも“インスタントラーメン”であり、本格的なラーメンではない。
それは、本格派とは対極の位置にある“ジャンクフードの極み”チキンラーメンやカップヌードルが絶大な支持を得ていることからも見て取れる。
冒険を嫌う保守的な日本人は馴染みのサッポロ一番を食べて「そうそう、この味だよね」という謎の確認を行い、そして安心するのだ。そして、それら一連の作業により生まれた安心感を「美味しい」と脳内変換して満足する。
しかしな、私くらいの猛者になると、ディスカウントストアや業務スーパーなどで1袋40円前後で売っている、安物のノーブランドインスタントラーメンをサッポロ一番に脳内変換する高等スキルを習得している。
味? そりゃ美味いよ、だってサッポロ一番だもん。