サッポロ一番 どんぶりの値上げ・実質値上げ情報

サッポロ一番 どんぶりの値上げ・実質値上げ情報
メーカー サンヨー食品株式会社
商品名 サッポロ一番 どんぶり
内容量 塩:75g(めん63g)
希望小売価格 236円(税別)
原材料 油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵、やまいも粉、砂糖)、スープ(食塩、香辛料、ごま、砂糖、小麦粉、食物繊維、チキンエキス、油脂加工品、ねぎ、味付豚肉、香味野菜粉末、ポークエキス、鶏肉野菜調理品、かつおエキス、酵母エキス、デキストリン、発酵調味料、植物油脂)、かやく(チンゲン菜、キャベツ、白菜、コーン、糖類、植物油脂、人参、でん粉、食塩、ゼラチン)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、かんすい、クチナシ色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘剤(キサンタン)、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・やまいも・ゼラチンを含む)
栄養成分
1食(75g)
エネルギー 331kcal
たんぱく質 6.0g
脂質 13.2g
炭水化物 47.0g
食塩相当量 5.1g
 めん・かやく:1.7g
 スープ:3.4g
発売日 1998年11月

サッポロ一番 しょうゆ味どんぶり
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2002年3月時点 80g(めん65g) 155円
2008年1月~ 78g(めん65g) 170円
2015年1月~ 80g(めん65g) 180円
2017年5月~ 74g(めん60g) 180円
2019年3月~ 74g(めん63g) 180円
2019年6月~ 74g(めん63g) 193円
2021年10月~ 72g(めん63g) 193円
2022年6月~ 72g(めん63g) 214円
2023年6月~ 72g(めん63g) 236円

サッポロ一番 みそラーメンどんぶり
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2002年3月時点 82g(めん65g) 155円
2008年1月~ 80g(めん65g) 170円
2015年1月~ 81g(めん65g) 180円
2017年5月~ 75g(めん60g) 180円
2019年3月~ 75g(めん62g) 180円
2019年6月~ 75g(めん62g) 193円
2021年10月~ 77g(めん62g) 193円
2022年6月~ 77g(めん62g) 214円
2023年6月~ 77g(めん62g) 236円

サッポロ一番 塩らーめんどんぶり
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2002年3月時点 83g(めん65g) 155円
2008年1月~ 80g(めん65g) 170円
2015年1月~ 83g(めん65g) 180円
2017年5月~ 76g(めん60g) 180円
2019年3月~ 76g(めん63g) 180円
2019年6月~ 76g(めん63g) 193円
2021年10月~ 75g(めん63g) 193円
2022年6月~ 75g(めん63g) 214円
2023年6月~ 75g(めん63g) 236円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
155円→170円 小麦などの穀物類やガソリン価格の高騰により。
170円→180円 原材料価格の上昇に加え、原油価格の高騰に伴う包装資材、カップ容器等の価格上昇により。
83g(めん65g)
→76g(めん60g)
食べ応えある5種の彩り野菜を再現。もちっとした食感のめんに、ちぢれをつけることでスープが絡むよう仕上げた。
180円→193円 原材料価格や包装資材価格の高騰に加え、人件費・物流諸費用の上昇が進み、自助努力だけではコスト上昇を吸収しきれないため。
193円→214円 製品の主原料である小麦粉、食用油脂をはじめとする原材料価格の高騰に加え、包装資材、エネルギー費、物流コストなど諸費用の上昇が続いているため。
214円→236円 原材料価格の高騰に加え、包装資材、エネルギー費、物流コストなど諸費用の上昇が続いており、自助努力だけではコスト上昇を吸収できない状況になったため。

参考サイト
公式サイト サンヨー食品株式会社
2002年 83g 155円 サンヨー食品 商品紹介
2008年 170円に値上げ サンヨー食品 製品情報
2015年 180円に値上げ サンヨー食品 製品一覧
2017年 76gにステルス値上げ サンヨー食品 製品一覧
2019年 麺増量・具材減量 食@新製品
2019年 193円に値上げ サンヨー食品 ニュースリリース
2022年 214円に値上げ サンヨー食品 ニュースリリース
2023年 236円に値上げ サンヨー食品 ニュースリリース

サッポロ一番 どんぶりの値上げ解説

数あるインスタントラーメンの中で最も売れている、支持を集めているのが、サンヨー食品のサッポロ一番。そんな同商品をより手軽に食べられるようカップ麺にしたのが「サッポロ一番 どんぶり」です。

1966年に発売されたサッポロ一番の袋麺に対し、サッポロ一番 どんぶりが登場したのは1998年と30年以上後。

サッポロ一番の中でも屈指の人気を誇る塩らーめん基準で話を進めると、1998年発売当初の内容量は80g(めん65g)、希望小売価格は税別155円でした。味により内容量は若干異なるものの、麺重量は65gで統一。

2008年、日清食品や東洋水産(マルちゃん)など大手メーカーのカップ麺値上げに追随するように、サッポロ一番 どんぶりも170円に値上げ。

2015年1月、2019年6月にも他社と足並みを揃えるように、それぞれ180円、193円と値上げ、さらに2022年214円、2023年6月には236円へと価格改定。

値上げする時期も価格も大手メーカー間で完全に同一とか、裏でどんなやりとりが行われているんだろうな。「みんなで値上げすれば怖くない」的な? 多ジャンルの食品にもよく見られる現象だが、なんかむかつくよね。

袋麺のサッポロ一番に関しては、徐々に値上げするも「内容量100gという点は譲れない」という確かなこだわりを感じた。

しかし、同じサッポロ一番でもどんぶりは違う。2017年5月に行われたリニューアルにおいて、内容量を83g(めん65g)から76g(めん60g)に減らすステルス値上げ(実質値上げ)をぶち込んできたのだ。

サンヨー食品曰く「食べ応えある5種の彩り野菜の採用で食べ応えとおいしさアップ」とのこと。それでなくても袋麺に比べ3分の2くらいの麺しか入っていないのに、さらに減らしてどうすんだ?

さすがに「麺が少なくなった」という声が多かったのか、2019年に行われたリニューアルで麺重量を63gに増やします。

しかし以前の65gよりは少ないし、内容量も76gのまま。つまり2年前に前面に押し出した5種の野菜を減らして麺を増やしたわけだ。フリーズドライの野菜より麺の方がコストが低いだろうから、これも実質値上げと言えるのかもしれない。

パッケージの文言も明らかにトーンダウン。

サッポロ一番 どんぶりのパッケージ

野菜の量を減らした代わりに「レタス2分の1個分相当の食物繊維」を入れ、新たな“売り”としたようだが、レタスの食物繊維って大した量じゃないぞ?

レタス2分の1個分の食物繊維って、1日に必要とされる食物繊維量の8分の1程度だからな。こんなセコい印象操作でステルス値上げを覆い隠そうとする…なんとも涙ぐましい。

それを物語るように、サッポロ一番 どんぶりの人気は冴えない。袋麺では王者の貫禄すら漂うサッポロ一番も、カップ麺市場ではTOP50にすら入るかどうかの存在に成り下がっていますからね。

そりゃそうですよね、カップ麺市場には、いだま絶大な支持を得るカップヌードルや赤いきつね・緑のたぬきをはじめ、コスパに優れるごつ盛りや麺職人、本格派の麺づくりなど、強豪がひしめいているからな。

そんな鬼の住処において、大きな特徴がなく内容量も少ない、そして安くもないサッポロ一番 どんぶりが苦戦するのは必然。

「サッポロ一番」の看板がなければ、ただの平凡で割高なカップ麺ですからね。大谷翔平のユニフォームを着た小学生がイチローに勝負を挑むようなものですよ。(全然違う)

サッポロ一番のブランドにあぐらをかき、日清食品や東洋水産に便乗してせっせと値上げを行うより前に、色々とやることがあるんじゃないの?

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