サッポロ一番 カップスターの値上げ情報

サッポロ一番 カップスターの値上げ情報
メーカー サンヨー食品株式会社
商品名 サッポロ一番 カップスター
内容量 醤油:72g(めん60g)
希望小売価格 236円(税別)
原材料 油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、しょうゆ、食塩、チキンエキス、ポークエキス、たん白加水分解物)、かやく(味付豚肉加工品、味付卵、味付えび、ねぎ)、スープ(食塩、糖類、ホタテエキス、ビーフエキス、香辛料、しょうゆ、ポークエキス、チキンエキス、かつおエキス、野菜粉末、たん白加水分解物、酵母エキス、デキストリン、発酵調味料、植物油脂)/調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、加工でん粉、かんすい、増粘多糖類、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(カンゾウ)、カラメル色素、ビタミンB2、カロチン色素、香料、パプリカ色素、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
栄養成分
1食(72g)
エネルギー 302kcal
たんぱく質 8.6g
脂質 9.3g
炭水化物 45.9g
食塩相当量 4.7g
 めん・かやく:2.2g
 スープ:2.5g
発売日 1975年1月

サッポロ一番 カップスター 醤油
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2002年5月時点 75g(めん65g) 145円
2003年1月~ 75g(めん60g) 155円
2005年7月~ 71g(めん60g) 155円
2008年1月~ 72g(めん60g) 170円
2015年1月~ 71g(めん60g) 180円
2019年6月~ 72g(めん60g) 193円
2022年6月~ 72g(めん60g) 214円
2023年6月~ 72g(めん60g) 236円

サッポロ一番 カップスター 旨塩
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2002年5月時点 77g(めん60g) 145円
2003年1月~ 84g(めん60g) 155円
2005年7月~ 79g(めん60g) 155円
2008年1月~ 77g(めん60g) 170円
2015年1月~ 77g(めん60g) 180円
2019年6月~ 78g(めん60g) 193円
2022年6月~ 78g(めん60g) 214円
2023年6月~ 78g(めん60g) 236円

サッポロ一番 カップスター 味噌
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2002年5月時点 82g(めん60g) 145円
2003年1月~ 85g(めん60g) 155円
2005年7月~ 81g(めん60g) 155円
2008年1月~ 80g(めん60g) 170円
2015年1月~ 79g(めん60g) 180円
2019年6月~ 79g(めん60g) 193円
2022年6月~ 79g(めん60g) 214円
2023年6月~ 79g(めん60g) 236円

サッポロ一番 カップスター 豚骨
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2002年5月時点 77g(めん60g) 145円
2003年1月~ 販売終了
2005年1月~ 80g(めん55g) 155円
2008年1月~ 77g(めん55g) 170円
2015年1月~ 78g(めん55g) 180円
2019年6月~ 79g(めん55g) 193円
2022年6月~ 79g(めん55g) 214円
2023年6月~ 79g(めん55g) 236円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
145円→155円 全面リニューアルによりパッケージがおしゃれになり、おいしさもアップ。
155円→170円 小麦などの穀物類やガソリン価格の高騰により。
170円→180円 原材料価格の上昇に加え、原油価格の高騰に伴う包装資材、カップ容器等の価格上昇により。
180円→193円 原材料価格や包装資材価格の高騰に加え、人件費・物流諸費用の上昇が進み、自助努力だけではコスト上昇を吸収しきれないため。
193円→214円 製品の主原料である小麦粉、食用油脂をはじめとする原材料価格の高騰に加え、包装資材、エネルギー費、物流コストなど諸費用の上昇が続いているため。
214円→236円 原材料価格の高騰に加え、包装資材、エネルギー費、物流コストなど諸費用の上昇が続いており、自助努力だけではコスト上昇を吸収できない状況になったため。

参考サイト
公式サイト サンヨー食品株式会社
2002年 75g(65g) 145円 サンヨー食品 商品紹介
2003年 155円に値上げ サンヨー食品 商品紹介
2008年 170円に値上げ サンヨー食品 製品情報
2015年 180円に値上げ サンヨー食品 製品一覧
2019年 193円に値上げ サンヨー食品 ニュースリリース
2022年 214円に値上げ サンヨー食品 ニュースリリース
2023年 236円に値上げ サンヨー食品 ニュースリリース

サッポロ一番 カップスターの値上げ解説

1975年に発売されたサンヨー食品の代表的なカップ麺「カップスター」。

日清食品が1971年に発売した世界初のカップ麺「カップヌードル」を強く意識した商品であることは想像に難くない。具の内容、味、容器の形などを総合的に勘案すれば、カップヌードルのパクr…もといオマージュ商品と言って差し支えないかと。

2002年時点でのカップスターの内容量は醤油のみ麺が65gとなっており、それ以外の味噌や塩、とんこつなどは麺60gで、希望小売価格は税別145円。

翌2003年1月にリニューアルが行われ、唯一麺の重量が多かった醤油を60gに減量したうえに、カップスター全商品をそれまでの145円から155円に値上げ。

ただ、同時に具材を充実させたため、醤油の内容量は麺が5g減量となったにもかかわらず75gのまま。味噌や塩は3~7gの増量となっています。ちなみにとんこつはラインナップ落ち。

しかし2005年に行われたリニューアルでは、麺の重量こそ60gで変わらなかったものの、全体的に内容量が減らされます。具体的には醤油が75g→71g、塩84g→79g、味噌85g→81gといった具合。

値上げと共に内容量を増やすも、数年後にしれっと減らし、値上げだけが残る…典型的なステルス値上げだな。なお、2003年に販売終了となった「とんこつ」はこのリニューアルと同時に復活。ただし麺重量は55gに減らされているけどな

そして2008年には155円から170円に値上げ。内容量も醤油以外はさらに微減しており、利益確保に躍起な様子が見て取れる。

これ以降は2015年1月に180円、2019年193円、2022年214円、2023年6月には236円へ値上げと、他メーカー含め多くのカップ麺とまったく同じ流れ。

元々は日清のカップヌードルをライバルと見立てて発売されたであろうサッポロ一番 カップスター。

エビや謎肉、たまごなど具の構成はほとんど一緒だし、味は「カップヌードル+チキンラーメン÷2」といった様相。ここまで見事に“日清のロングセラー商品の類似品感”を丸出しにされると、逆にすがすがしい気分になるわ。

しかし今となってはずいぶんと差が開いてしまった印象がありますよね。「カップスター? ああ、そんなのあったね」って感じ。

そもそも、“カップヌードルの類似品”というポジションのくせに、希望小売価格はカップヌードルと完全に同一であるうえ、麺重量や内容量はカップヌードルより5gほど少ない。何様なんだカップスター?

武士は食わねど高楊枝的な?(全然違う)

ブランドイメージの構築にも失敗している印象が。日清食品のカップヌードルやチキンラーメンは、50~60年以上前に発売されたにもかかわらず、当時のパッケージデザインを踏襲しイメージの定着に成功している。

一方のサッポロ一番 カップスターはというと…

サッポロ一番 カップスターのパッケージ変革

定まっていないねぇ…

特に2000年半ば頃(左から2番目)は完全に別物になっている。その後数年で初期のパッケージデザインに戻している点を見るに、サンヨー食品も「パッケージの大幅変更は失敗」と判断したのだろう。

その後はロゴの形、株のオレンジと黄色のラインこそ踏襲するものの、ロゴの後半にダサい星が追加されたり、蓋の色が単色になったり、味の表記が無駄にデカくなって最下部に配置されたりと、迷走感がハンパない。

パッケージのラーメンの写真も「安物らーめん感」を助長している気がする。初代のパッケージは古臭いながらも歴史の重みを感じさせるものなのだから、カップヌードルのように一貫してこれを使い続ければいいのに…

サッポロ一番 カップスターとカップヌードル

カップヌードルに勝るとも劣らないいいデザインだと思うんだけどなぁ…

ただ、カップヌードルより明らかに売れていないとはいえ、サンヨー食品のカップ麺の中ではトップクラスの売上を誇るのだから、一定の支持は獲得しているのだろう。希望小売価格は同じでも小売店の実売価格はカップヌードルより安いし。

とりあえず初心に返って、パッケージデザインを発売当時のものに変更し、麺重量をカップヌードルと同じ65gに戻してみたら?

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