吟生 生サラミ スライスの実質値上げ情報
メーカー | 伊藤ハム株式会社 |
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商品名 | 吟生 生サラミ スライス |
内容量 | 40g |
参考小売価格 | 370円(税込) |
原材料 | 畜肉(豚肉(輸入又は国産(5%未満))、牛肉)、豚脂肪、糖類(水あめ、ぶどう糖、砂糖)、食塩、香辛料、ビーフエキス調味料/調味料(有機酸等)、保存料(ソルビン酸)、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、(一部に牛肉・豚肉を含む) |
栄養成分 (40gあたり) |
エネルギー 170kcal たんぱく質 8.7g 脂質 13.7g 炭水化物 2.9g 食塩相当量 1.9g |
発売日 | 2006年3月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税込) |
2006年3月~ | 105g | 420円 |
2013年5月 | 90g | 420円 |
2013年7月~ | 80g | 420円 |
2014年7月~ | 72g | 430円 |
2015年~ | 56g | 430円 |
2022年3月~ | 56g | 4~12%値上げ (450円) |
2022年10月~ | 52g | 3~30%値上げ (460円) |
2023年4月~ | 52g | 5~20%値上げ (480円) |
2023年10月~ | 40g | 5~15%値上げ (360円) |
2024年4月~ | 40g | 2~25%値上げ (370円) |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
105g→90g | 不明 |
90g→80g | 主原料である豚肉や鶏肉などの価格高騰や円安、電力やガス等の値上がりが今後も継続される見通しであり、それらコスト高を吸収し品質を維持することが困難な状況であるため。 |
80g→72g | 主原料である豚肉や鶏肉、牛肉の価格高騰が止まらず、電力やガスなどユーティリティ費用も値上がる見通し。補助材料価格や副資材価格も高い水準で推移し経営を圧迫しているため。 |
72g→56g | なし |
2022年3月 4~12%値上げ |
加工食品の原料や補助原材料の価格が高騰しており、今後も上昇することが見込まれる。また、燃料価格上昇によるエネルギーコストや資材品費用、物流費や労務費の上昇により値上げを実施。 |
2022年10月 3~30%値上げ |
世界的な食料需給逼迫や不安定な国際情勢を背景にインフレや円安が進行。畜肉や補助原料である小麦、チーズ等の価格高騰が継続しており、今後もさらに上昇することが見込まれるため。 |
2023年4月 5~20%値上げ |
昨今の原材料費、エネルギーコスト、包材費、物流費の上昇に加え、原材料原産国での堅調な需要環境から主原料の価格が高止まりしているため、納品価格の改定および商品規格の変更。 |
2023年10月 5~15%値上げ |
昨今のエネルギーコストや物流費の上昇に加え、ハム・ソーセージおよび調理加工食品の原材料価格の高騰が依然として継続、自助努力だけではコスト上昇分の全てを吸収することは困難に。 |
2024年4月 2~25%値上げ |
原材料価格の高騰が依然として継続している状況に加え、人件費及び物流費の上昇も続いており、自助努力だけではコスト上昇分の全てを吸収することが極めて困難な状況に至ったため。 |
2024年10月 3~20%値上げ |
原材料価格がいっそうの高騰を続け、人件費及び物流費の上昇も継続。このような厳しい環境の中、効率化・合理化等の企業努力を続けてきたが、自助努力だけでのコスト吸収が困難な状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 伊藤ハム株式会社 |
2006年 105g 420円 | 伊藤ハム ニュースリリース |
2013年 90g時 | 伊藤ハム 商品情報 |
2013年 80g | ものログ |
2014年 72gに実質値上げ | 伊藤ハム 商品情報 |
2015年 56gに実質値上げ | 伊藤ハム 商品情報 |
2022年3月 4~12%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2022年10月 3~30%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2023年4月 5~20%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2023年10月 5~15%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2024年 40g 360円 | 伊藤ハム ニュースリリース |
2024年4月 2~25%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2024年10月 3~20%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
吟生 生サラミ スライスの値上げ解説
「サラミ」といえば、乾燥していて堅い食感と濃縮された味わいが特徴ですよね。しかし生サラミは肉の水分量を維持しつつ熟成させることで柔らかな食感と深い味わいを実現している贅沢な商品。
伊藤ハムの「吟生 生サラミ スライス」もそういった特徴を兼ね備えつつ、食べやすいスライス状にしたもの。パックを開けばすぐに食べられるその仕様は酒好きのおっさんも涙を流して歓喜することうけあい。
が、この伊藤ハムの吟生 生サラミ スライス、価格を据え置いたまま内容量を減らす容赦ないシュリンクフレーション(実質値上げ)を行っている。サラミを切る手間すら惜しい世のおっさんの足元を見ていると言っても過言ではない。
吟生 生サラミ スライスが発売されたのは2006年。税込420円という希望小売価格に対し内容量は105gと、元から決して安いとは言えない価格設定でした。
同社の看板商品にしてビールの友であるアルトバイエルンが当時145g×2袋(290g)で希望小売価格550円だったからね。生サラミという性質上色々と手間がかかっているのは理解できるが、105gで420円というのはなかなかの高級品。
貧乏人の私であればすでに尻込みしてしまうその価格の高さに拍車をかけるように、伊藤ハムは容赦なく内容量を減らしていきます。
情報が少ないなか拾った断片的な記録では、2013年時点で内容量は90gに減らされており、同年には原材料価格の高騰などを理由に80gにステルス値上げしたと見られる。
翌2014年にはさらに72gへと減らし、2015年に約22%減となる56g。2022年52gへと減少し、2023年には一気に20%以上減らして40g入りですよ。さすがにこの時は値下げしたものの、40g入り360円ってさすがに消費者舐めすぎじゃね?
価格を据え置いたまま内容量を減らすステルス値上げが大好きな伊藤ハムの中でも、発売から20年足らずで60%以上減少した商品というのは稀。
「スライスする手間すら面倒くさいぐーたら主婦や腐れおっさんのためにこっちでわざわざ切ってやっているんだから、つべこべ言わず金払えばいいんだよ!」…という伊藤ハムの心の声が聞こえてきそうな勢い。
正直「塊のサラミを切る手間程度であれば負担にならない」というのであれば、同じく吟生シリーズの「生サラミ ブロック」を買った方がいい。
参考小売価格は“スライス”の約2倍となる800円超、実勢価格でも500~700円ほどするものの、内容量は5倍弱の190g。その時の気分により厚く切ったりサイコロ状、スティック状にしてみたりとアレンジが効くのもメリット。
スライスしてあるだけでブロックの約2倍の価格になる吟生 生サラミ。こんなふざけた価格設定を行う企業を過剰に儲けさせてやる必要などないのだ。
「え~、でもわざわざスライスの面倒くさいよ、洗い物も増えるし…」という人は、大人しく資本主義の餌食になるがいい。