さわやかパック うすぎり生ハムロース値上げ情報
メーカー | 伊藤ハム株式会社 |
---|---|
商品名 | さわやかパック うすぎり生ハムロース |
内容量 | 60g |
参考小売価格 | 330円(税込)2022年販売終了 |
原材料 | 豚ロース肉(輸入又は国産(5%未満))、還元水あめ、食塩、砂糖/調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(カンゾウ)、発色剤(亜硝酸Na)、(一部に豚肉を含む) |
栄養成分 (60gあたり) |
エネルギー 97kcal たんぱく質 12.5g 脂質 3.5g 炭水化物 3.8g 食塩相当量 3.1g |
発売日 | 2000年 |
価格・内容量推移 | ||
---|---|---|
年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税込) |
2000年11月~ | 200g | 780円 |
2000年12月 | 190g | 780円 |
2002年10月時点 | 75g | 320円 |
2007年時点 | 60g | 320円 |
2009年時点 | 62g | 320円 |
2013年7月~ | 56g | 320円 |
2015年時点 | 52g | 313円 |
2020年頃~ | 60g | 324円 |
2021年3月~ | 60g | 310円 |
2022年3月~ | 60g | 4~12%値上げ (330円) |
2022年~ | 販売終了 |
値上げ理由・建前 | |
---|---|
タイミング | 公表内容 |
75g→60g | なし |
60g→62g | なし |
62g→56g | 主原料である豚肉や鶏肉などの価格高騰や円安、電力やガス等の値上がりが今後も継続される見通しであり、それらコスト高を吸収し品質を維持することが困難な状況であるため。 |
56g→52g | なし |
313円→324円 | なし |
52g→60g | なし |
324円→310円 | 環境面の対応から包装フィルムへの使用樹脂量を削減。 |
2022年3月 4~12%値上げ (330円) |
加工食品の原料や補助原材料の価格が高騰しており、今後も上昇することが見込まれる。また、燃料価格上昇によるエネルギーコストや資材品費用、物流費や労務費の上昇により値上げを実施。 |
参考サイト | |
---|---|
公式サイト | 伊藤ハム株式会社 |
2000年 200g 780円 | 伊藤ハム ニュースリリース |
2000年 190g 780円 | 伊藤ハム プロダクトラインナップ |
2002年 75g 320円 | 伊藤ハム プロダクトラインナップ |
2007年 60g 320円 | ハローマート チラシ |
2012年 62g時 | 伊藤ハム ニュースリリース |
2013年 56gに実質値上げ | eatsmart |
2015年 52g | 伊藤ハム 商品情報 |
2020年頃 60gに実質値下げ | 伊藤ハム キャンペーン |
2021年 310円に値下げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2022年3月 4~12%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
さわやかパック 生ハムロースの値上げ解説
サラダに入れたりパンに挟んだり…独特の軟らかい食感に加え、様々な用途に使えるとあって急激に普及した感のある生ハム。伊藤ハムにも生ハム関連商品が数多く存在し、「さわやかパック うすぎり生ハムロース」もそのひとつ。
さわやかパックに生ハムが登場したのは2000年で、1パック200gという大容量に、さわやかパックとは思えない780円という高価格帯商品でした。さわやかパックって適度な容量に320円くらいの価格が基本のはずなんだが…
というのもこの生ハムロース、一応「さわやかパック」の名を冠していたものの、過去の伊藤ハムのサイト上ではさわやかパックシリーズにカテゴライズされておらず、別枠の「生ハムロース」という扱いでした。
そういったこともあり、他のさわやかパックとは一線を画していた模様。現在のうすぎり生ハムロースと比べ1枚1枚がまん丸だし、枚数も多かったのでしょう。
2002年頃には内容量を大幅に減らし路線変更。当時は他のさわやかパック同様320円に価格を抑えた75gに加え105g入も存在していました。価格は不明ながら430~450円くらいだったと思われます。
その後は公式サイトから内容量の記述が消え、かつ価格改定の際のニュースリリースにも取り上げられることがなかったため、価格改定や内容量変更が具体的にいつ行われたかは不明瞭。
断片的な情報から、2007年時点で60gに実質値上げされており、伊藤ハムの多くの商品が内容量を減らされた2006年に、さわやかパック うすぎり生ハムロースも価格を据え置いたまま内容量が減らされたものと考えられます。
しかしここからは内容量の増減を繰り返す迷走状態に。
2009年には62gへと微増するものの、2006年同様多くの商品が実質値上げされた2013年には56gに容量減。2015年時点では52gまで減らされていましたが、2020年頃にはすでに60gへと事実上の値下げ。よくわからん。
そして2021年4月からの消費税総額表示義務化を見据えてか、2021年3月にはそれまでの税込324円から310円へと値下げしています。一時に比べれば多少買いやすくなった印象か。
でも考えてみれば当たり前なんだよね。1パック19g入×3連(計57g)と小分けになっている「朝のフレッシュ 生ハムロース」が320円で買えるのに、1パックのさわやかパック うすぎり生ハムロースが52g320円というのは明らかにおかしいからね。
このへんの帳尻を合わせるためにも52gから60gに実質値下げしたんじゃないかな~と個人的には感じています。真相は分からんが。
しかし、そんな良心的な対応もあっという間に終了する。というのも、2022年3月に330円へと値上げしたのち、同年内に販売終了。伊藤ハム社内でも「朝のフレッシュの生ハムロースで十分じゃね?」となったのかもしれない。
ところでみなさん生ハムは好きかい? 私は嫌いなわけではないが、妙にしょっぱいイメージがある。そのため料理のアクセントとして使う分にはいいが、メインとして食べたいとは思わない。
実際普通のハムと栄養成分を比べてみましょう。同ブランドの「さわやかパック うすぎりホワイトロース」とうすぎり生ハムロースを比較してみると…
生ハムロース (60gあたり) |
ホワイトロース (82gあたり) |
|
---|---|---|
カロリー | 97kcal | 89kcal |
たんぱく質 | 12.5g | 14.8g |
脂質 | 3.5g | 1.7g |
炭水化物 | 3.8g | 3.5g |
食塩相当量 | 3.1g | 2.4g |
それぞれグラム数が違うためちょっと分かりづらいか…分かりやすいように100gあたりに換算してみる。小数点第二位は四捨五入で。
生ハムロース (100g換算) |
ホワイトロース (100g換算) |
|
---|---|---|
カロリー | 162kcal | 109kcal |
たんぱく質 | 20.8g | 18.0g |
脂質 | 5.8g | 2.1g |
炭水化物 | 6.3g | 4.3g |
食塩相当量 | 5.2g | 2.9g |
燻製や加熱を行わない生ハムの場合、食品衛生法により一般的なハムの3倍近い量の食塩で塩漬けする必要があると食品衛生法で定められているらしく、塩抜きしてもしょっぱくなりがち。
それを物語るように、生ハムロースには100gあたり5.2gの塩分が含まれている。ホワイトロースの2.9gと比べても明らかに多いですよね。
しかも脂質や炭水化物も多いためカロリーも高い。
個人的には普通のハムに対し生ハムの味的な優位性を感じないので、健康面で劣り、かつ量も少ない生ハムを購入する理由が見当たらない。
貧乏舌もたまには役立つ。