雪印北海道バター 食塩不使用の値上げ情報

雪印北海道バター 食塩不使用の値上げ情報
メーカー 雪印メグミルク株式会社
商品名 雪印北海道バター 食塩不使用
内容量 200g
希望小売価格 495円(税別)
原材料 生乳
栄養成分
100gあたり
エネルギー 750kcal
たんぱく質 0.5g
脂質 83.0g
炭水化物 0.2g
食塩相当量 0.01~0.04g
発売日 1950年

価格・内容量推移
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
1950年~ 225g 不明
1996年~ 200g 不明
2001年8月時点 200g 355円
2008年5月~ 200g 385円
2009年5月~ 200g 405円
2011年10月~ 200g 410円
2012年10月~ 200g 425円
2014年7月~ 200g 434円
2015年4月~ 200g 445円
2017年5月~ 200g 450円
2023年4月~ 200g 495円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
355円→385円 現在、穀物相場の影響から飼料価格が高騰し、国内酪農家の生産費が大幅上昇。経営環境が悪化していることから30年ぶりとなる生乳価格の大幅な引き上げが決定したため価格改定。
385円→405円 昨年から飼料価格の高騰により国内酪農家の生産費が大幅上昇。生乳価格の引き上げが決定し、自助努力によるコスト吸収は大変厳しい状況に陥ったため。
405円→410円 昨夏の記録的猛暑の影響による乳量、乳脂肪の低下に加え、東日本大震災による生乳不足などの影響で生乳価格の改定が決定し、それらコスト増吸収のため一部商品の価格改定を実施。
410円→425円 一昨年の猛暑や東日本大震災の影響により、生乳生産量が低迷する中、酪農生産基盤の安定化のため乳製品向け生乳取引価格の引き上げが決定。これにより一部商品の価格改定を実施。
425円→434円 相次ぐ離農により生乳生産者戸数や乳牛飼養頭数の減少に加え、天候不順などにより生乳生産量が減少。こうした状況を踏まえ加工向け乳価の値上げが決定したため価格改定。
434円→445円 飼料価格の高騰や円安、酪農生産者戸数などによる生乳生産量は減少傾向が続く中、乳価の値上げが決定。企業努力によるコスト増吸収の範囲を超えたため価格改定および容量変更。
445円→450円 酪農生産者戸数及び乳牛飼養頭数の減少傾向が続く中、平成29年4月より乳製品向け乳価の値上げが決定。生乳価格改定によるコストアップ吸収が企業努力による範囲を超えたため。
450円→495円 2023年4月より加工用生乳取引価格の引き上げで合意。また生乳生産量はオセアニアを中心に低調に推移し国際乳製品相場が高騰、コスト上昇は企業努力による吸収の範囲を超えた。

参考サイト
公式サイト 雪印メグミルク株式会社
2001年 200g 355円 雪印乳業 主要商品のご案内
2008年 385円に値上げ 雪印乳業 雪印商品のご紹介
2009年 405円に値上げ 雪印乳業 ニュースリリース
2011年 410円に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース
2012年 425円に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース
2014年 434円に値上げ 流通ニュース
2015年 445円に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース
2017年 450円に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース
2023年 495円に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース

雪印北海道バター 食塩不使用の値上げ解説

雪印乳業(現雪印メグミルク)の原点である「雪印北海道バター」の無塩版である「雪印北海道バター 食塩不使用」。一般的な有塩の雪印北海道バターが1925年に発売されたのに対し、食塩不使用の発売は1950年。

発売から1996年まで225g入りだったものの1996年から200gに変更し、現在までその内容量は変わっていません。値上げは凄まじいけどな。

内容量と価格が確認できる範囲では2001年時点で200g入り税別355円。当時、有塩の雪印北海道バターが200g入り325円でしたから、無塩は若干高い価格設定ということになりますね。

2008年、30年ぶりとなる生乳価格の大幅引き上げを背景に385円へと値上げしたのを皮切りに、2009年405円、2011年410円、2012年425円、2014年434円、2015年445円、2017年450円へと段階的に値上げ。

その後は値上げを控え、多くの商品が値上げされた2022年も値上げを見送っていましたが、さすがに限界に達したのか2023年になって495円へと大幅値上げ。ちなみに有塩は460円と35円安い。

さてこの「雪印北海道バター 食塩不使用」、1990年代くらいまでは「無塩」として売られていたものの、減量である生乳にわずかながら塩分が含まれており、厳密には「無塩」にならないため「食塩不使用」に変更したらしい。

雪印北海道バター 食塩不使用が「無塩」だった頃のパッケージ

そういった経緯もあり現在ではどのメーカーも「食塩不使用」として販売している。しかしバターを利用する側の私たちはいまだに「有塩バター」「無塩バター」と呼ぶのが一般的。「食塩不使用」とか言いづらくて仕方ないわ。

で、無塩バターを使用する状況といえば…ケーキや焼き菓子、パンなどに使う場合がほとんど。バターなどの油脂を入れることでしっとりふんわりさせ、かつコクがあって香り高い生地が完成します。

だがカロリーも跳ね上がる。しかもバターはバカ高い。

レシピには「バター50g」とか「バター100g」とか平気で書いてあるけど、100g入れたらそれだけで750kcal追加だからね。それをウォーキングで消費しようとしたら3~4時間かかるからね。でも食べるのは5分よ。

そもそも無塩バター100gって200~250円分だよ。パンや菓子を安価に仕上げるためにわざわざ自作するのに、そんなコストかけていられるか! 高カロリーにするために高いコストをかけるとか何の罰ゲームだよ。

そのため私はパン作りにバターやマーガリンは使用しないし、シフォンケーキやブラウニーなどの洋菓子にも使わない。おかげでコクがなく香りも微妙なパサパサの生地が完成するわ。飲み物片手に食べないと喉に詰まって救急車にライドオンですよ。

これがほんとの“無縁バター”なんつって。

…貧しい…身も心も貧しい…

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