雪印北海道100 カマンベールチーズの値上げ情報
メーカー | 雪印メグミルク株式会社 |
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商品名 | 雪印北海道100 カマンベールチーズ |
内容量 | 90g |
希望小売価格 | 525円(税別) |
原材料 | 生乳、食塩 |
栄養成分 90gあたり |
エネルギー 280kcal たんぱく質 16.7g 脂質 23.5g 炭水化物 0.0~4.5g 食塩相当量 1.1g |
発売日 | 1962年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1962年~ | 100g | 不明 |
2001年時点 | 100g | 400円 |
2008年8月~ | 100g | 430円 |
2010年2月~ | 100g | 400円 |
2014年8月~ | 100g | 440円 |
2015年4月~ | 100g | 475円 |
2018年5月~ | 100g | 500円 |
2023年4月~ | 90g | 525円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
400円→430円 | 現在、原油価格は史上最高水準にあり、穀物相場も高騰、原材料価格は高値推移が継続。また、飼料価格の高騰により生乳価格の大幅な引き上げとなっていることから価格改定および規格変更。 |
430円→400円 | 平成20年度のチーズ市場は、原料チーズの価格高騰に伴う市場価格の値上がりと景気後退により大きく縮小。その後、生乳生産者団体との交渉により生乳価格が引き下げられたため値下げを実施。 |
400円→440円 | 生乳生産量が減少する状況の中、平成26年4月よりチーズ向け乳価の値上げが決定。生乳価格改定によるコスト増を吸収すべく務めてきたが、家庭用チーズ商品の一部について価格改定を実施。 |
440円→475円 | 飼料価格の高騰や円安、酪農生産者戸数などによる生乳生産量は減少傾向が続く中、乳価の値上げが決定。企業努力によるコスト増吸収の範囲を超えたため価格改定および容量変更。 |
475円→500円 | 酪農経営と生乳生産基盤の強化を目的に、2018年4月取引分からチーズ向け原料乳価格が引き上げ。また、エネルギー、物流費、人件費等のコストアップ吸収が企業努力の範囲を超えたため。 |
100g→90g 500円→525円 |
2023年4月より加工用生乳取引価格の引き上げで合意。また生乳生産量はオセアニアを中心に低調に推移し国際乳製品相場が高騰、コスト上昇は企業努力による吸収の範囲を超えた。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 雪印メグミルク株式会社 |
2001年 100g 400円 | 雪印乳業 主要商品のご案内 |
2008年 430円に値上げ | 雪印乳業 雪印商品のご紹介 |
2010年 400円に値下げ | 雪印乳業 雪印商品のご紹介 |
2014年 440円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2015年 475円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2018年 500円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2023年 90g 525円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
雪印北海道100 カマンベールチーズの値上げ解説
数多存在するチーズの種類の中では比較的食べやすい部類に入るものの、クセのないプロセスチーズが主流の日本においては好き嫌いがはっきりと分かれる「カマンベールチーズ」。
そんなカマンベールチーズを日本人向けに食べやすくしたのが、雪印メグミルクの「雪印北海道100 カマンベールチーズ」。当時の雪印乳業は1962年に日本国内で初めてカマンベールチーズを商品化したパイオニアでもある。
1962年の発売当初、雪印乳業のカマンベールチーズの内容量は100gだったと見られ、気になる価格は…知らん。2001年時点では400円だったことが確認できます。
2008年に原油価格や原材料価格の高騰などから430円に値上げ。しかし直後に起きたリーマンショックの影響で原材料価格などは急落。景気減速も鮮明になったことから、2010年に再び400円に値下げします。
2014年になると、国内酪農生産者の苦境などを背景に生乳取引価格が引き上げられ、雪印北海道100 カマンベールチーズは440円に値上げ。同様の理由により2015年475円、2018年には500円へとさらなる値上げを行っています。
極め付きは2023年。それまで60年にわたり守り続けてきた「内容量100g」を10%減量し90gとしたうえ、価格を5%値上げして525円に。
ただ、同タイミングで内容量200gに変更のなかった「雪印北海道100 チーズ」を500円から575円へと15%値上げしていることを考えると、雪印北海道100 カマンベールチーズの“内容量10%減・5%値上げ”は妥当だったのかもしれない…のか?
さて、この雪印北海道100 カマンベールチーズ、冒頭で「日本人向けに食べやすくしている」と書いたように、本場フランスなど海外のカマンベールチーズに比べ苦みや香り、塩味を抑えていることから「食べやすい」と言える。
それでもやっぱりハードルは高いのよ。
日本の大手乳業メーカーのカマンベールチーズは輸入もののそれに比べ安価とはいえ、内容量を加味すると一般的なブロックチーズの2倍ほど値段。しかもあの白カビに加え、無駄に柔らかそうなあの見た目…
チーズ通からすれば“無味無臭”と言っても差し支えない日本のプロセスチーズに飼い慣らされた私でも、ゴーダチーズやチェダーチーズであれば、海外製のナチュラルチーズでも美味しく頂ける。しかし…
以前、とあるスーパーにて白カビタイプのカットされたチーズ(ブリーチーズ?)が賞味期限間近ということもあり半額で売られており、「安いからちょっと試してみるか」と安易に買ってみたことがあった。
で、いざ食べてみたら「ぐおっ…」。しょっぱいし臭いし苦いし…で、結局ほとんど食べることなく捨ててしまった苦々しい過去を持つ。賞味期限間近だったので熟成が進み、よりクセが強くなっていたのかもしれない。
それに比べりゃ雪印北海道100 カマンベールチーズははるかに食べやすいものの、度重なる値上げにより90gの内容量で実勢価格400円前後となると…「慣れ親しんだ普通のプロセスチーズでいいよね」ってなる。無味無臭サイコー。
…私には「チーズ通」になる才能はないらしい。