カップヌードル ビッグの値上げ情報
メーカー | 日清食品株式会社 |
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商品名 | カップヌードル ビッグ(旧Dカップヌードル) |
内容量 | 101g(麺 85g) |
希望小売価格 | 271円(税別) |
原材料 | 油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、チキンエキス、ポークエキス、しょうゆ、ポーク調味料、たん白加水分解物、香辛料)、かやく(味付豚ミンチ、味付卵、味付えび、味付豚肉、ねぎ)、スープ(糖類、粉末しょうゆ、食塩、香辛料、たん白加水分解物、香味調味料、ポーク調味料、メンマパウダー)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、カラメル色素、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、香辛料抽出物、香料、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
栄養成分 1食(101g) |
エネルギー 457kcal めん・かやく:423kcal スープ:34kcal たんぱく質 12.7g 脂質 18.4g 炭水化物 60.2g 食塩相当量 6.4g めん・かやく:3.0g スープ:3.4g |
発売日 | 1991年(Dカップヌードルは1988年) |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1988年~ | 99g | 不明 |
1998年時点 | 99g | 175円 |
2008年1月~ | 99g | 190円 |
2015年1月~ | 99g | 205円 |
2015年4月~ | 100g | 205円 |
2019年6月~ | 100g | 220円 |
2020年1月~ | 101g | 220円 |
2022年6月~ | 101g | 245円 |
2023年6月~ | 101g | 271円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
175円→190円 | 小麦の政府売渡価格の大幅引き上げに加え、パーム油や包装資材、具材、スープ原料など原材料価格の高騰により、コストアップを抑える企業努力が限界に近づいたため。 |
190円→205円 | 新興国の需要拡大や円安により原材料価格の上昇が続き、包装資材や物流コストも高騰しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。 |
99g→100g | ダイスミンチを追加し、カップヌードルシリーズの特徴のひとつである具材ぎっしり感をさらにアップ。 |
205円→220円 | 具材、包材などの原材料や資材価格が高騰、加えて製造労務費や物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。 |
100g→101g | 謎肉増量! |
220円→245円 | 小麦の価格が大幅に高騰していることに加え、包材をはじめ資材価格やエネルギー費、物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となり、やむを得ず価格改定。 |
245円→271円 | 原材料や包装資材の価格高騰に加え、エネルギーコストも大幅な上昇が続いており、全社を挙げ効率化・合理化を進め価格維持に努めるも、自助努力だけではコスト吸収は困難に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 日清食品株式会社 |
1998年 99g 175円 | 日清食品 商品情報 |
2008年 190円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2015年 205円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2015年 100gに増量 | 日清食品 ニュースリリース |
2019年 220円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2020年 101gに増量 | 日清食品 ニュースリリース |
2022年 245円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2023年 271円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
カップヌードル ビッグの値上げ解説
多くの日本人が子供の頃から慣れ親しんでいるであろう日清食品の「カップヌードル」。しかし「美味しいんだけど量が少ない」と感じている人も多いはず。そんな食いしん坊さんを満足させるべく登場したのが「カップヌードル ビッグ」です。
カップヌードル ビッグが発売されたのは1991年。しかしその3年前の1988年には前身となる「Dカップヌードル」が発売されています。
内容量は共に99g(めん85g)、価格も税別175円と同一だったので、リニューアルによって商品名を変えたのは間違いない。
Dカップヌードルの「D」は「デカい」のDだと思われますが、たった3年足らずで商品名を変更した背景には「Dカップヌード(ル)」という、いかがわしい響きが影響したのかもしれない。
個人的には巨乳の良さが全く理解できないんだが…だって垂れるよ? 一般的にスタイルが良いとされる細めのボディに対してバランスが良いのは控えめのバストだろうよ。日清食品もそれを痛感して商品名を変更したのだろう。(アホ)
そんな紆余曲折を経て誕生したおっぱ…もといカップヌードル ビッグ。当時レギュラーのカップヌードルが内容量77gで155円だったことを考えると、99gで175円のビッグはかなり良心的な価格設定だと思われます。
しかし2008年1月に小麦価格の高騰などを受け190円に値上げ。その後も2015年1月に205円、2019年220円、2022年6月には一気に25円値上げし245円、そして2023年6月からは271円へと値上げ。値段もビッグだな。
一方で内容量に関しては1gの増量が2回行われています。
205円に値上げした2015年には、ダイスミンチ(通称:謎肉)を追加したことによって従来の99gから100gに増え、220円に値上げした2019年の翌年2020年にも謎肉増量で101gに。
どちらも1gずつの増量と微増ながら、値上げによって負担が増える消費者に対して心ばかりのお礼を行うあたり、日清食品の懐の深さを感じる。
そうはいっても、カップ麺市場の中においてカップヌードルはビッグ含め、内容量に対し価格が高めの割高商品なので、このくらいの配慮はあって然るべきという見方も。245円や271円への値上げ時は何もなかったけどな。
「懐かしさ」「馴染み」「安定感」「親近感」といった曖昧かつ感情的なものを排除し、初見の如く客観的な視点でカップヌードルの味や量・価格を評価するとすれば、おそらく下の下という判断に至るだろうしな。
およそ“コシのある麺”とは程遠いふにゃふにゃの平べったい麺、チープな味のスープ、しょぼいかやく、少なめの内容量、安いとはいえない価格…褒める要素が見当たらない。
それでもカップヌードルと共に歩んできた日本人にとって、この味はカップ麺のスタンダードであり、特別な存在なのだ。
かくいう私も、カップヌードルを食べれば「やっぱカップヌードルは美味いな~」「シーフードは最高だな~」と感じてしまう。もはや日清食品に飼いならされた犬である。貧乏だからあんまり食べないけどね。
そんな、客観的に見れば“粗”しか存在しないカップヌードルにおいて、コストパフォーマンス面を強化したのがカップヌードル ビッグ。
「カップヌードルって値段のわりに量が少ないよな」「カップヌードル1個じゃ足りん!」と感じている人はビッグを選ぶことで満足できる…かもしれない。