カップヌードル ミニの値上げ情報
メーカー | 日清食品株式会社 |
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商品名 | カップヌードル ミニ |
内容量 | 36g(麺 30g) |
希望小売価格 | 142円(税別) |
原材料 | 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、チキンエキス、ポークエキス、しょうゆ、たん白加水分解物)、かやく(味付豚ミンチ、味付卵、味付えび、味付豚肉、ねぎ)、スープ(糖類、粉末しょうゆ、食塩、香辛料、たん白加水分解物、香味調味料、ポークエキス、メンマパウダー)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、カラメル色素、増粘多糖類、カロチノイド色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、香料、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
栄養成分 1食(36g) |
エネルギー 163kcal めん・かやく:155kcal スープ:8kcal たんぱく質 5.0g 脂質 6.3g 炭水化物 21.8g 食塩相当量 2.4g めん・かやく:1.0g スープ:1.4g |
発売日 | 1984年11月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
2005年時点 | 36g | 90円 |
2008年1月~ | 36g | 100円 |
2015年1月~ | 36g | 108円 |
2019年6月~ | 36g | 116円 |
2022年6月~ | 36g | 128円 |
2023年6月~ | 36g | 142円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
90円→100円 | 小麦の政府売渡価格の大幅引き上げに加え、パーム油や包装資材、具材、スープ原料など原材料価格の高騰により、コストアップを抑える企業努力が限界に近づいたため。 |
100円→108円 | 新興国の需要拡大や円安により原材料価格の上昇が続き、包装資材や物流コストも高騰しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。 |
108円→116円 | 具材、包材などの原材料や資材価格が高騰、加えて製造労務費や物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。 |
116円→128円 | 小麦の価格が大幅に高騰していることに加え、包材をはじめ資材価格やエネルギー費、物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となり、やむを得ず価格改定。 |
128円→142円 | 原材料や包装資材の価格高騰に加え、エネルギーコストも大幅な上昇が続いており、全社を挙げ効率化・合理化を進め価格維持に努めるも、自助努力だけではコスト吸収は困難に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 日清食品株式会社 |
1998年 36g 90円 | 日清食品 商品情報 |
2008年 100円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2015年 108円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2019年 116円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2022年 128円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2023年 142円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
カップヌードル ミニの値上げ解説
日清食品の看板商品であるカップヌードルシリーズの中において、大容量版である「カップヌードル ビッグ」に対し対極の存在といえるのが「カップヌードル ミニ」です。ミニチュア感が何とも言えない可愛さを醸し出している。
小容量の商品というと近年になってニーズが増えてきた印象があったため、カップヌードル ビッグよりミニ方が後に発売された…と思いきや、ビッグの前身Dカップヌードルが1988年発売、ミニは1984年発売と先輩にあたるのは意外だった。
カップヌードル ミニが1984年に発売された当初の詳細な内容量と価格は不明。しかしカップヌードルシリーズの沿革を見るに、内容量は現在と変わらない36gであったと推測されます。価格に関しては少なくとも1998年には90円だった。
日清食品のほとんどの袋麺・カップ麺が値上げされた2008年1月にカップヌードル ミニも例に漏れず値上げされ税別100円に。値上げの理由は、小麦価格の高騰による政府売渡価格の急上昇。
2015年には円安や梱包資材価格の上昇を背景に108円に値上げし、2019年にも同じような理由により116円に。2022年128円になり、2023年6月からは142円ですよ。こんな駄菓子のようなミニラーメンが140円超とか…
一方で内容量には一切の変更が加えられていません。
レギュラーのカップヌードルやカップヌードル ビッグは2015年にダイスミンチ(謎肉)を追加、2019~2020年にも謎肉を増量する措置が取られましたが、カップヌードル ミニに関してはスルーされた模様。
カップヌードルといえば、同価格帯…どころか、それよりずっと安いカップ麺より内容量が少ないというのに、レギュラー品の約半分の量しか入っていない「ミニ」を展開するとは…
しかも40年近く販売を続けているということは、それなりに売れているのだろう。
一応定番のカップヌードル、シーフードヌードル、カレーの3種の内容量と価格をサイズごとに比べてみましょうか。
カップヌードル | シーフード | カレー | |
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ミニ | 36g (めん30g) 142円 |
38g (めん30g) 142円 |
43g (めん30g) 142円 |
レギュラー | 78g (めん65g) 236円 |
75g (めん60g) 236円 |
87g (めん60g) 236円 |
ビッグ | 101g (めん85g) 271円 |
104g (めん85g) 271円 |
120g (めん85g) 271円 |
内容量的には、ミニの約2倍がレギュラー、約3倍がビッグという構図であることが分かる。一方で価格面ではビッグの割安感が光っている…というよりは、ミニとレギュラーの割高感が目立つ結果に。
食事として考えるとあまりにも内容量が少ないミニに対し、「こんなコスパの悪い商品、誰が買うんだよ」という思いもなくはないが…
カップヌードル ミニをチョイスするシチュエーションとしては、出先や休憩時間にコンビニで食事を調達する際、弁当だけではちょっと足りない時や、小腹が空いたけどレギュラーサイズほどの量は必要ない時などが考えられるか。
後は、一人の時はガッツリ食べているデブが人前で行う「小食アピール」にもおすすめ。「太る体質だから、こんなに小食なのに太っちゃうの~」という、ゴミのようなプライドを維持するために行われる不毛な行動にはうってつけだろう。
こういったニーズに対ししっかりとアピールできるのも、「カップヌードル」というブランドと確かな人気が背景にあるから。横綱の貫禄といえるでしょう。
こんなコスパの悪い商品、私だったら絶対に買わないが。