マルちゃん 天ぷらそばの値上げ情報
メーカー | 東洋水産株式会社 |
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商品名 | 天ぷらそば |
内容量 | 93g(めん75g) |
希望小売価格 | 136円(税別) 5食パック:680円(税別) |
原材料 | めん(小麦粉、そば粉、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(食塩、砂糖、しょうゆ、魚介エキス、たん白加水分解物、ねぎ、植物油)、かやく(小えびてんぷら、オニオン揚玉、あおさ揚玉)/調味料(アミノ酸等)、トレハロース、炭酸カルシウム、カラメル色素、増粘多糖類、リン酸塩(Na)、ベニコウジ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、(一部にえび・小麦・そば・卵・さば・大豆・ゼラチンを含む) |
栄養成分 1食(93g) |
エネルギー 331kcal めん・かやく:292kcal スープ:39kcal たんぱく質 11.3g 脂質 4.7g 炭水化物 60.9g 食塩相当量 5.9g めん・かやく:2.4g スープ:3.5g |
発売日 | 1970年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
2000年5月時点 | 91g(めん75g) | 90円 |
2008年1月~ | 91g(めん75g) | 100円 |
2009年10月~ | 93g(めん75g) | 100円 |
2015年1月~ | 93g(めん75g) | 105円 |
2019年6月~ | 93g(めん75g) | 111円 |
2022年6月~ | 93g(めん75g) | 123円 |
2023年6月~ | 93g(めん75g) | 136円 |
天ぷらそば 5食パック | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2000年5月時点 | 91g×5食 | 450円 |
2008年1月~ | 91g×5食 | 500円 |
2009年10月~ | 93g×5食 | 500円 |
2015年1月~ | 93g×5食 | 525円 |
2019年6月~ | 93g×5食 | 555円 |
2022年6月~ | 93g×5食 | 615円 |
2023年6月~ | 93g×5食 | 680円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
90円→100円 | 小麦価格の値上げをはじめ、パーム油などの農産物原材料、石油化学製品を原料とするフィルムや段ボールなどの梱包資材の大幅高騰により、価格設定及び規格を変更。 |
91g→93g | よりのどごしの良いなめらかな食感の麺に仕上げ、スープはだし感をを増すことで、より深みのあるつゆに。 |
100円→105円 | 海外の原料の高騰及び円安の影響を受け、原料費、包装費が近年上昇を続けており、物流費や動力費も高騰。今後も高い品質の商品を安定的に提供するために価格を見直さざるを得ない状況に。 |
105円→111円 | 即席麺商品の製造に係る原材料の上昇に加え、包材費、物流費、人件費等も高騰しており、今後とも安全・安心で満足いただける品質の商品を安定的に届けるために価格を見直さざるを得ない状況に。 |
111円→123円 | 原材料費や包材費、物流費、燃料費等が高騰する状況が続くと予想され、今後も安全・安心で高品質な商品を提供するために、商品価格の見直しをせざるを得ない状況になった。 |
123円→136円 | 原材料費の上昇に加え、包材費・物流費・燃料費等も高騰しており今後もこうした状況が続くと予想される。今後も安全・安心で高品質な商品を安定的に供給するため商品価格の見直し。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 東洋水産株式会社 |
2000年 91g 90円 | マルちゃん 製品情報 |
2008年 100円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2009年 93gに増量 | 東洋水産 ニュースリリース |
2015年 105円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2019年 111円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2022年 123円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2023年 136円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
マルちゃん 天ぷらそばの値上げ解説
インスタント袋麺の「中華そば」は数あれど、そばはそばでも“日本そば”は思いのほか少ない。そんな日本そばのインスタント袋麺として50年以上の歴史を持つのが、と東洋水産(マルちゃん)の「天ぷらそば」。
この天ぷらそば、1970年発売ではあるものの、その前身は日本初の和風袋麺として1963年に発売された「たぬきそば」。…「たぬきカレーうどん」のパッケージはこのたぬきそばの色違いだったのね。
このたぬきそばは、色からも想像が付くように大人気カップそば「緑のたぬき天そば」の源流でもあるらしい。袋麺は「天ぷらそば」、カップ麺は「緑のたぬき天そば」と枝分かれした感じか。どうでもいい情報だが。
本題の天ぷらそば、確認できる限りでは2000年時点の内容量が91g(めん75g)で、希望小売価格は税別90円。ごくごく平凡な規格という印象。
その当時、姉妹品(?)といえるカレーうどんの規格が100g(めん87g)で90円だったことを考えると、天ぷらそばは「小えび天ぷら」という名の天かすが入っている分だけ内容量は少な目なのでしょう。
2008年に税別100円に値上げされる一方、2009年のリニューアルにおいて内容量は2g増えて93gに。ただ麺重量に変更はなく、かやく(天ぷら)を増量したなどのアナウンスもなかったため、スープの改良が内容量増に繋がったのかもしれません。
その後2015年に105円に値上げし、2019年111円、2022年123円、2023年6月からは136円に。値上げの主な理由は原材料や包装資材、物流費の高騰となっています。
ところでこのマルちゃん 天ぷらそば、のどごしに優れるノンフライ麺というのが大きな売りのひとつ。ただ、1970年の発売時からノンフライ麺だったわけではなく、以前は一般的な油揚げ麺でした。
「果たしていつノンフライ麺に変わったのだろう?」と疑問に感じ調べてみるも、その時期を特定することはできませんでした。
内容量91g(めん75g)だった2006年時点でカロリーが322kcal(93g現在331kcal)と確認できるので、少なくともこの時点でノンフライ麺だったことは間違いない。少量とはいえ天かす具材の油揚げ麺でこのカロリーは考えられないからね。
ただ、マルちゃん 天ぷらそばはノンフライ麺とはいえ、“ノンフライ麺らしさ”はあまり感じないんですよね。いかにもインスタントそばらしいボソボソ感は健在で、油揚げ麺を使用している緑のたぬき天そばと大差ない印象。
ま、その安っぽさこそが即席麺の醍醐味だから、特に文句はない。そもそもそば粉をガッツリ使用した本格的なそばも結構ぼそぼそしているしね。
そんなことよりノンフライ麺を使用したことによる低カロリーを賞賛したい。
天ぷらの大きさにかなり差があるとはいえ、油揚げ麺を採用している緑のたぬき天そばなんて、麺重量72gと天ぷらそばより少ないにもかかわらず、カロリーは約1.5倍となる480kcalですよ。酒の〆に食べようものならデブまっしぐら。
商品数が少ない袋麺のそばで、しかも罪悪感が軽減されるノンフライ麺という稀有な存在であるマルちゃん 天ぷらそば。これなら希望小売価格136円でも輝きは褪せないだろう。