マクロビ派のステルス値上げ情報
メーカー | 森永製菓株式会社 |
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商品名 | マクロビ派 |
内容量 | 100g |
参考小売価格 | 398円(税別) |
原材料 | オーツ麦フレーク、食用なたね油、砂糖(てんさい糖)、小麦粉、小麦全粒粉、果汁づけドライクランベリー(クランベリー、濃縮りんご果汁、食用ひまわり油)、アーモンド、玄米フレーク、ひまわり種子、かぼちゃ種子、食塩 |
栄養成分 1袋(37g) |
エネルギー 184kcal たんぱく質 3.8g 脂質 9.6g 炭水化物 21.1g 食塩相当量 0.05g 鉄:0.7mg |
発売日 | 2014年4月 |
マクロビ派 小袋 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2014年4月~ | 56g(14g×4枚) | 180円 |
2016年4月~ | 56g(14g×4枚) | 200円 |
2017年3月~ | 37g | 150円 |
2021年3月~ | 販売終了 |
マクロビ派 大袋 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2017年3月~ | 100g | 369円 |
2022年6月~ | 100g | 398円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
180円→200円 | なし |
56g→37g 200円→150円 |
ナッツやシードなどの具材を増やしザクザクとした食感をより感じられるように。また食べやすい一口サイズにすることでシーンを選ばず手軽に楽しめるように。 |
369円→398円 (大袋) |
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、自社企業努力だけではコストアップの吸収が困難な状況になったため。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 森永製菓株式会社 |
発売当初 56g180円 | 森永商品カタログ |
ドラマコラボ時200円へ値上げ | 流通ニュース |
2017年 リニューアルで実質値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2022年 398円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
マクロビ派の値上げ解説
森永製菓の健康志向ビスケット「マクロビ派」。聞いたことも見たこともないという人も多いのではないでしょうか。実際スーパーやコンビニなどで見かけることって少ないんですよね。
マクロビ派が発売されたのは2014年4月。お菓子に健康を求めるというお花畑な女性をターゲットとし、「バター・マーガリン・白砂糖不使用!」という謳い文句をひっさげ登場。
いや、ほぼ糖質であり、かつGI値が高い小麦粉ガッツリ使って「白砂糖不使用!」とか言われても…「白砂糖=悪」という印象操作って怖いわ…健康的を謳うならせめてふすま粉や大豆粉あたりをメインに使えや。
添加物も“悪”とされるが、添加物だってほぼ自然由来なんだよね。健康に害を与えるという科学的根拠もないのに言葉の響きだけで添加物を「悪」と決めつけ、進んで高い商品を買ってくれる…自称自然派の健康オタクってカモだな。
そんなエセ…もとい、ちょっと印象操作が過ぎる健康菓子マクロビ派。発売当時は1枚14g×4枚入りの計56gで税抜180円。他のビスケットに比べれば割高ではあるものの、健康に取り憑かれた方々にとっては安いものか。
しかし2016年に「東京タラレバ娘」とコラボしたあたりで税別200円に値上げ。
「まあこのくらいの値上げはよくあること」と思いきや、翌年2017年のリニューアルにより56g200円から37g150円に。
一見すると“内容量減と値下げを同時に行いバランスをとった”という印象を抱く。しかし計算してみると、値下げ幅が25%なのに対し内容量の減りっぷりは約34%。典型的なステルス値上げですね。
まあ、発売時とは原材料の構成もかなり変わっているので単純比較はできないんですけどね。でも“お高め”であることに違いはなく、実質値上げでそれがより顕著になったのも確か。
ちなみに、カカオ(旧ブラウニー)の方は元々が48g200円で、2017年からは37g150円。値下げ率25%に対し内容量の減少率は約23%なので実質値下げといえる。森永製菓のせめてもの良心か。
「1袋200kcal以下」というのをひとつの売りにしているマクロビ派。しかし37gで190kcal前後というのは決して低カロリーではないからね。油で揚げているポテトチップスですら同じくらいのカロリーだったりします。
体に良い一方で脂質や糖質も多い高カロリー食品のナッツやドライフルーツを使用しているから仕方ないところなんだろうけど…実質値上げでがっつり内容量を減らして「200kcal以下」と胸を張られてもねぇ。
37g150円にステルス値上げされた2017年のリニューアルでは、“大袋”といえる100g入りのマクロビ派も登場。こちらの価格は税別369円だったので、37g入りに比べ若干お得な商品となっていました。
37gの小袋と100gの大袋の2本柱体制が定着してきた2021年、リニューアルを機に37gがいきなり販売終了。現在は100gのみを細々と売っている状況。
なんで37gは販売終了になったんだ? …って、愚問だよね。売れている商品を販売終了にすることなんてありえないんだから、まあそういうことだろう。
その100gは2022年に398円に値上げしたことで割高感さらにアップ。
健康的っぽい雰囲気を前面に押し出してはいるものの、原材料を見ると砂糖が最も多く、次いで食用なたね油、4番目には小麦粉と、ヤバい原料が主成分。100gあたり脂質33.8g、糖質47.1gって完全にデブ製造機だぞ。
それでいてこの値段…そりゃ売れんわ。