小麦胚芽のクラッカーの値上げ情報

森永 小麦胚芽のクラッカーの値上げ情報
メーカー 森永製菓株式会社
商品名 小麦胚芽のクラッカー(旧ダイジェスティブクラッカー)
内容量 152g(8枚×8パック)
参考小売価格 330円(税別)※2025年9月に360円前後に値上げ
原材料 小麦粉(国内製造)、小麦胚芽、ショートニング、植物油脂、砂糖、小麦ふすま、脱脂粉乳、食塩、調味パウダー(大豆・鶏肉・豚肉を含む)、モルトエキス/膨脹剤、乳化剤、ピロリン酸鉄、酸化防止剤(ヤマモモ抽出物)
栄養成分
1パック(19g)
エネルギー 90kcal
たんぱく質 2.1g
脂質 3.9g
炭水化物 12.2g
食塩相当量 0.18~0.36g
発売日 1999年(小麦胚芽クラッカーへの名称変更は2003年)

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1999年~ 8枚×4パック 200円
2003年3月~ 8枚×6パック(1袋25g) 250円
2006年~ 7枚×8パック(1袋22g) 300円
2018年4月~ 8枚×8パック(1袋19g) 300円
2022年6月~ 8枚×8パック(1袋19g) 330円
2025年9月~ 8枚×8パック(1袋19g) 360円前後

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2006年
150g→176g
250円→300円
なし
2018年4月
176g→152g
より食べやすいサイズになって新登場。
2022年6月
300円→330円
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、自社企業努力だけではコストアップの吸収が困難な状況になったため。
2025年9月
330円→360円前後
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、品質を維持しながらコストアップを吸収するべく取り組んできたが、自社企業努力のみでは解決困難に。

参考サイト
公式サイト 森永製菓株式会社
ダイジェスティブクラッカー時代 森永商品カタログ
2003年 8枚×6パック 森永商品カタログ
2006年 7枚×8パック 森永商品カタログ
2018年 8枚×8パックも実質値上げ 森永ニュースリリース
2022年 330円に値上げ 森永製菓 ニュースリリース
2025年9月 360円前後に値上げ 森永製菓 ニュースリリース

森永 小麦胚芽のクラッカーの値上げ解説

クラッカーに小麦胚芽を練り込むことで一般的なクラッカーに比べ栄養面に優れ、また1箱に8gの食物繊維を含んでいる点も売りとなっている森永製菓の「小麦胚芽のクラッカー」。なんのひねりもないネーミングですね。

1999年に前身となるダイジェスティブクラッカーが発売。この時点で小麦胚芽を使用しており、1箱の食物繊維含有量は4000mg(4g)。

枚数的に今の半分(8枚×4パック)だったことを考えると、ダイジェスティブクラッカーの段階で小麦胚芽のクラッカーの素地はできていたことになる。

ちなみにダイジェスティブクラッカーの時の価格は8枚×4パックで税抜200円。その後2003年に「小麦胚芽のクラッカー」としてリニューアルした際に内容量は8枚×6パックとなり価格はオープン価格に。

オープン価格とはいえ想定価格は250円程度だった模様。単純に枚数だけで考えれば内容量が1.5倍になったのに対し価格は1.25倍ほど。実質値下げと言っても過言ではないだろう。

ただ、ダイジェスティブクラッカーの1枚あたりの重量が分からないため、実質値下げになっているかどうかは不明。1枚あたりの大きさが小さくなっている可能性もあるからね。

2006年になり、これまで8枚×6パック(計48枚)だった内容量は7枚×8パック(計56枚)に増やされることに。ただし想定小売価格は300円に値上げされています。

ちなみにここでは1枚あたりの大きさは変わっていない。森永製菓は小麦胚芽のクラッカーの1枚あたりの重量を公表していないが、カロリーを見れば小さくされていないことが分かる。

リニューアル前の1パック8枚時の1パックあたりのカロリーは120kcal。リニューアル後に1パック7枚になった際の1パックあたりのカロリーは105kcal。どちらも1枚あたり15kcalなので大きさが変わっていないことが分かる。

計算すると内容量は150gから176gに増えたことになり、その増加率は約17%。一方で値上げ率は20%。

…うん、まあ実質値上げになる…のかな?

しかしこのくらいであれば誤差の範囲内。内容量をしっかり増やしてくれている分良心的と見ることさえできます。しかし2018年の規格変更は明らかなステルス値上げと言わざるを得ないでしょう。

というのも、それまで7枚入り1パックの重さが22gだったのに対し、2018年のリニューアルによって1パック8枚に増えたものの重さは19gへ。つまり1枚1枚がかなり小さくなったことを意味しているのです。

小麦胚芽のクラッカー実質値上げ

単純計算してみると、リニューアル前が1枚3.143g、リニューアル後は2.375g。かなりの小型化ですね。そのため枚数的には56枚から64枚に増えた一方、重さは176gから152gへ大幅な減量に。もちろん価格は据え置きでな。

そして2022年6月には10%値上げして330円、2025年9月には360円前後に。

小麦胚芽のクラッカーという名称通り小麦胚芽を練り込んでいるため健康的な印象はあるものの、しょせんはクラッカー。その大半は小麦粉なので糖質・カロリーたっぷり。炭水化物12.2g中糖質は11.2gだからね。

そもそも1箱に食物繊維8gってことは、1パック1gよ。その程度を意識するならご飯に玄米やもち麦混ぜたほうがよっぽど手っ取り早いし健康的。同商品の小麦胚芽や食物繊維はお菓子を食べる罪悪感を和らげるための気休めといったところか。

その程度の“健康”しか提供していない一方で実勢価格は280円前後と、約150g入りクラッカーとしては決して安くはない…どころか、かなり割高。

1パックにつき食物繊維をたった1g入れただけでこんなぼったくり価格で売れるんだから、森永も笑いが止まらないよね。

気休めでもお菓子を食べる罪悪感を減らし、かつ多少価格が高くても大手メーカー製にこだわる人であれば小麦胚芽のクラッカーは素晴らしい商品なのではないでしょうか。

そういう意識高い系(笑)はステルス値上げされても気にならないだろうし。

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