ピコラの値上げ・ステルス値上げ情報
 |
|
|---|---|
| メーカー | ヤマザキビスケット株式会社 |
| 商品名 | ピコラ |
| 内容量 | 5本（24.5g）×2P |
| 参考小売価格 | 120円（税別） |
| 原材料 （チョコレート） |
砂糖（国内製造）、小麦粉、加工油脂、脱脂粉乳、ぶどう糖果糖液糖、カカオマス、ココアパウダー、卵、加糖脱脂練乳、マーガリン、ココアバター、水あめ、植物油脂、乳糖、食塩、麦芽糖、ぶどう糖／着色料（カラメル、アナトー）、乳化剤（大豆由来）、香料 |
| 栄養成分 1パック（24.5g） |
エネルギー 118kcal たんぱく質 1.6g 脂質 4.5g 炭水化物 18.0g 食塩相当量 0.08g |
| 発売日 | 1976年6月 |
| 価格・内容量推移 | ||
|---|---|---|
| 年月日 | 内容量 | 参考小売価格（税別） |
| ～1996年3月 | 12本 | 不明 |
| 1996年4月～ | 14本 | 不明 |
| 2002年2月時点 | 14本 | 120円 |
| 2008年8月～ | 6本×2P | 120円 |
| 2023年7月～ | 5本（24.5g）×2P | 120円 |
| 値上げ理由・建前 | |
|---|---|
| タイミング | 公表内容 |
| 12本→14本 | 品質・デザインをリフレッシュ。2本増量。 |
| 14本→12本 | なし |
| 12本→10本 | 近年、原材料価格、原油価格、物流費等の上昇は依然として著しく、企業経営に深刻かつ多大な影響を及ぼしており、品質を維持しながらコストアップを吸収することが限界に達したため。 |
| 参考サイト | |
|---|---|
| 公式サイト | ヤマザキビスケット株式会社 |
| 1996年 2本増量で14本 | 日本食糧新聞 |
| 2002年 14本 120円 | 日本食糧新聞 |
| 2008年 12本に実質値上げ | ヤマザキナビスコ 製品情報 |
| 2023年 10本に実質値上げ | ヤマザキビスケット ニュースリリース |
ピコラの値上げ解説
ヤマザキビスケット（旧ヤマザキナビスコ）が1976年から販売している「ピコラ」というお菓子をご存知でしょうか？ 商品名に馴染みがなくとも、薄いクッキーを細く巻き上げたような独特の形状に見覚えがある人も多いのではないでしょうか。
チップスターと同年に発売され、50年近い歴史を誇るにもかかわらず、結構マイナーな存在なんですよね。ヤマザキビスケットってそういう商品が多いイメージ。ラングドシャとかエントリーとかレモンパックとかプチコーンとか…
1976年の発売当初…からかどうかは分からないが、1980年代のピコラには現在のピコラと同等のSサイズと横長のLサイズ（ファミリーピコラ）が存在しており、Lサイズは1997年時点で200円だったらしい。
当時のCMなどを見るに、ファミリーピコラは30本くらい入っていそうな感じ。
現在まで生存しているSサイズに関しては、1992年時点で12本だったことを確認しています。1996年のリニューアルで2本増量し14本入りとなるも、ここで値上げなどが行われたかどうかは不明。
2本増量と聞くと良心的な印象を抱くものの、このリニューアルの記事の中で「スリムな形にして食べやすくした」的なことが書いてあるんですよね。もしかしたら細くした分本数を増やしただけなのかもしれない。
はっきりと価格・内容量が確認できるのは2002年で、14本入り120円。
2008年のリーマンショック直前は穀物や原油など様々なものの価格が高騰したことにより値上げが相次ぎ、ピコラも例に漏れず価格を据え置いたまま12本にステルス値上げ。
その後15年にわたり12本・120円を維持するも、2023年10本に減量。グラム的には6本（29.4g）×2パックの計58.8gが5本（24.5g）×2パックの計49.0gに減っています。
グリコのポッキーが68g入り税別168円…1gあたりの単価はピコラ2.44円、ポッキーは2.47円とほぼ同じ水準。ちなみにロッテのトッポは1gあたり2.22円。ブランド力や知名度に雲泥の差があることを考えると、そりゃピコラ売れんわ。
ピコラのメリットはダイソーなどの100円均一で気軽に買える点くらいか。
でもさ、そのダイソーではピコラそっくりな「クレープロール」なる商品が2箱100円で売っているんだよね。
クレープロールの本数は1箱10本と現在のピコラと同じ。栄養成分を見るとピコラが1箱236kcal、クレープロールは193kcalと若干少ない。実際クレープロールはピコラより3cmほど短いからね。
しかし多少短いとはいえ2箱でピコラとほぼ同じ価格なわけだから、内容量的にピコラでは勝負にならん。味や食感も大差ないしね。
クレープロール唯一かつ最大の弱点は、メーカーが「旺旺（わんわん）」…つまり中国企業だという点。私的に旺旺ってグミのイメージが強いんだけど、最近はグミ以外でも目にする機会が増えた気がする。
メーカーや製造国を気にするなら日本国内で製造しているピコラだが、気にしないなら旺旺のクレープロールで十分かと。
