エアリアルの値上げ・ステルス値上げ情報

エアリアルの値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー ヤマザキビスケット株式会社
商品名 エアリアル
内容量 65g
参考小売価格 150円(税別)
原材料
(しお味)
コーングリッツ(国内製造)、植物油脂、でん粉、砂糖、食塩(アルペンザルツ88%使用)、しょうゆパウダー、たん白加水分解物、チキンエキスパウダー、香辛料、鰹節エキスパウダー、香味油、スイートコーンパウダー/加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、重曹、香料、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉を含む)
栄養成分
1袋(65g)
エネルギー 367kcal
たんぱく質 2.1g
脂質 22.6g
炭水化物 38.7g
食塩相当量 1.3g
発売日 2009年8月

しお味
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2009年8月~ 80g 120円
2012年3月~ 75g 120円
2022年3月~ 75g 130円
2023年4月~ 65g 140円
2025年5月~ 65g 150円

しお味以外
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2009年8月~ 75g 120円
2012年3月~ 70g 120円
2022年3月~ 70g 130円
2023年4月~ 65g 140円
2025年5月~ 65g 150円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2012年3月
80g→75g
リニューアル
2022年3月
120円→130円
近年の著しい原材料価格の上昇に加え、電気、ガスなどのエネルギーコストも上昇しており、製品の品質を維持しながらのコストアップ吸収が限界を超えた状況になったため。
2023年4月
75g→65g
130円→140円
近年、原材料価格の上昇は依然として著しく、主原料であるポテトフレーク・油脂類なども高騰。企業経営に深刻かつ多大な影響を及ぼしており、企業努力によるコスト吸収が限界に達したため。
2025年5月
140円→150円
近年の原材料価格は依然として高騰しており、また物流費、人件費、エネルギーなどの各種コストの上昇も継続し、企業経営に多大な影響を及ぼしているため価格改定・規格改定。

参考サイト
公式サイト ヤマザキビスケット株式会社
2009年 80g 120円 日本食糧新聞
2012年 75gに実質値上げ 日本食糧新聞
2022年 130円に値上げ ヤマザキビスケット ニュースリリース
2023年 65g 140円に値上げ ヤマザキビスケット ニュースリリース
2025年 150円に値上げ ヤマザキビスケット ニュースリリース

エアリアルの値上げ解説

軽快な食感が特徴的なヤマザキビスケットの「エアリアル」。ヤマザキナビスコ時代の2009年に発売しているものの、独自ブランドであるためナビスコブランドを失ってからも販売を続けています。

2009年発売当初の内容量は「しお味」が80g入り税別120円。同時に発売された「ブラックペッパー」は75g入り120円と5g少なく、以後“しお味以外は5g少ない”という状況は2023年まで続くことになります。

2012年、リニューアルと称ししお味75g、その他70gへとステルス値上げ。

2022年になると、ロシアによるウクライナ侵攻やコロナ禍からの回復による需要増大で原材料価格やエネルギーコストが高騰、それにより内容量を据え置いたまま130円に値上げ。

1年後の2023年3月にも同様の理由によりしお味含めすべてのフレーバーを65gへと減量したうえ140円に値上げ。そして2025年5月には150円へと値上げ。消費者から搾り取る気満々ですよ。

このエアリアル、発売からそれなりの期間継続して販売しているとはいえ、はっきり言ってマイナーな存在。「ああ、そういえばそんなのあったね」ならまだしも、「は? エアリアル? なにそれ」という人も多いことでしょう。

でもね、実際にエアリアルを食べてみるとこれが美味いのよ。ハウスの「とんがりコーン」を薄い層にして軽い食感に仕上げた感じ。

ナビスコブランドを取り上げられた経緯などを考えれば同情の余地はあるものの、海外製品のパクリが多いと言わざるを得ないヤマザキビスケット。とはいえ、この程度なら「とんがりコーンのパクリ」と言われずに済むだろう。

しかし、プリングルズやオレオ、リッツ、プレミアムクラッカーなど、海外の菓子を散々模倣してきたヤマザキビスケットも、エアリアルにおいては“海外のメーカーからパクられる側”に。

そのエアリアルをパクった商品というのが、韓国オリオン社の「コブクチップ」。

エアリアルとコブクチップ

もうね、まんまだよ。ちなみにエアリアル発売は2009年、コブクチップは2017年。

韓国の菓子メーカーによる日本の菓子のパクリは枚挙にいとまがないため「ああ、またか…」って感じで驚きは特にないが、ほんと気持ちがいいくらいのもろパクリを平然とやってのけるよね。恥とかない文化なんだろうねぇ。

まあ、それを言ったらヤマザキナビスコが1976年に発売したチップスターは、1968年に米で発売されたプリングルズのもろパクリだったんだけどね。反った楕円形の形状、円形の筒入り…まさにもろパクリ。

日本国内においてはとんがりコーンと比較されがちなエアリアル。

内容量と希望小売価格を比較してみると、エアリアルが65g入り150円、とんがりコーンは68g入り198円と、エアリアルの方がコスパに優れるのは間違いない。

でもね、小売店レベルでの話をすると、ややマイナーなエアリアルは特売になることが少ないため、店頭での実勢価格は118~138円くらい。

一方、超メジャーなとんがりコーンは特売で売られていることも多く、120~140円で買えることが多い。だったら「とんがりコーンでいいんじゃね?」ってなりがち。

とんがりコーンなら指にはめて「シャキーン!」ってやる楽しみもあるしな。そのまま食べようとして指を一緒に噛んで「ギャーッ!!」ってなるまでがワンセット。

とはいえエアリアルの食感が唯一無二なのは確か。(パクり品除く)

マイナーな存在ということで「生まれてこの方食べたことないわ~」という人も多いことでしょう。しかし、これだけマイナーな存在にもかかわらず韓国の菓子大手オリオンが丸パクリするんだから、その完成度は折り紙付き。

とりあえず一度食べてみ。

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