チップスターSの値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー | ヤマザキビスケット株式会社 |
---|---|
商品名 | チップスターS |
内容量 | 45g |
参考小売価格 | 145円(税別) |
原材料 (うすしお) |
ポテトフレーク(アメリカ製造またはドイツ製造またはその他)、植物油脂、食塩/乳化剤、調味料(アミノ酸) |
栄養成分 1パック(45g) |
エネルギー 236kcal たんぱく質 2.8g 脂質 13.2g 炭水化物 26.6g 食塩相当量 0.4g |
発売日 | 1979年 |
価格・内容量推移 | ||
---|---|---|
年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2002年6月時点 | 55g | 110円 |
2008年2月~ | 50g | 110円 |
2022年3月~ | 50g | 135円 |
2023年3月~ | 45g | 145円 |
値上げ理由・建前 | |
---|---|
タイミング | 公表内容 |
55g→50g | 2007年に小麦の政府売渡価格が2度値上げされ、小麦粉価格の値上げが実施。また原油価格の高騰、油脂、乳製品、包装資材も値上げされ、企業努力のみでコストアップを吸収できない状況に。 |
110円→130円 | 近年の著しい原材料価格の上昇に加え、電気、ガスなどのエネルギーコストも上昇しており、製品の品質を維持しながらのコストアップ吸収が限界を超えた状況になったため。 |
50g→45g 135円→145円 |
近年、原材料価格の上昇は依然として著しく、主原料であるポテトフレーク・油脂類なども高騰。企業経営に深刻かつ多大な影響を及ぼしており、企業努力によるコスト吸収が限界に達したため。 |
参考サイト | |
---|---|
公式サイト | ヤマザキビスケット株式会社 |
2002年 55g 110円 | 日本食糧新聞 |
2008年 50gに実質値上げ | ヤマザキナビスコ お知らせ |
2022年 135円に値上げ | ヤマザキビスケット ニュースリリース |
2023年 45g 145円に値上げ | ヤマザキビスケット ニュースリリース |
チップスターSの値上げ解説
ポテトチップスといえば誰もが思い浮かべるであろう「カルビー」と「湖池屋」。
ポテトチップス市場においてこの2社が圧倒的なシェアを誇っているのは間違いないものの、こと成形ポテトチップス市場においては山座kビスケットの「チップスター」がトップシェアであり、プリングルズが後を追う展開。
そんなチップスターの中でもお手軽サイズといえるのがチップスターSです。手軽な食べきりサイズで、かつ持ち運びしやすい円形状のパッケージということもあり、誰もが一度は手にしたことがあるのではないでしょうか。
…私は一度も買った記憶がないがな。
このチップスターS、2002年時点では内容量55g、価格は税別110円となっていました。チップスターSは2000年くらいまでは現在と違い四角い箱入りだったようで、1992年時点でも55gという内容量が確認できる。
チップスターは2000年に値上げしたとニュースリリースに記載されているため、2000年以前は100円くらいだった可能性が高いものの、確たる証拠は得られなかった。
2008年になると、小麦粉や原油価格の高騰を理由に50gへとステルス値上げ。…いや、チップスターって小麦粉使ってないじゃん。
2022年には135円ほどに値上げし、1年後の2023年3月からは5g減らして45gとしつつ、145円ほどに値上げしたと見られます。
現在チップスターはオープン価格になっていることもあり、2022~2023年にかけての値上げに関してははっきりしない面も。
2022年に一気に140~145円ほどに値上げされた可能性も捨てきれませんが、2023年に値上げした商品は4品目だけにもかかわらず「規格変更および価格改定」と記載されているので、ここでは2度にわたって値上げされたと仮定しています。
さて、成形ポテトチップスといえばチップスター…ではなく、個人的には「プリングルズ」が真っ先に思い浮かぶ。
チップスターってあまり安売りしていない印象が強い一方で、プリングルズは期間限定などのフレーバーが安く売られていることがあるため、そういう商品を見つけたら貧乏な私でも買うケースがあるからかもしれない。
ちなみに“本家”は1968年にアメリカで発売されたプリングルズのほうであり、それをほぼ丸パクリしたのが1976年発売のチップスター。プリングルズの日本導入が1994年であるため、日本人にとってはチップスターの方が馴染み深いのだろう。
味の違いに関して、「しお味」で比べてみると、チップスターは極めてシンプルな「うすしお」って感じであるのに対し、プリングルズは塩は塩でもやや深みがある…というか、調味料的な複雑な味わいを感じる。食感も微妙に違う。
まあこのあたりは各々の好みに任せるとして、重要なのは「どっちがお得なのか?」という点ですよ。特売で売られていることが多い印象のプリングルズではあるものの、平時の価格では本家であるプリングルズの方が高いイメージがある。
本当はどっちがお得なのか…ということで、内容量と価格を比較してみよう。
どちらもオープン価格であるため、比較はだいたいの参考小売価格、サイズは内容量・価格共に近いチップスターSとプリングルズS、そしてチップスターLとプリングルズMとなります。
内容量 | 価格 | |
---|---|---|
チップスターS | 45g | 145円 |
プリングルズS | 53g | 148円 |
チップスターL | 105g | 280円 |
プリングルズM | 110g | 262円 |
チップスターたけぇ…
前述したとおりチップスターがプリングルズのパク…もとい、オマージュ商品であることは明らか。しかし日本においてはチップスターの方が販売期間が長く、また人気という面でもチップスターが上回っているため強気の価格設定なのだろう。
モンデリーズからリッツやオレオといったナビスコブランド商品を取り上げられたら、ヤマザキナビスコ時代に製造・販売していた商品の名前を変え未練がましくリッツやオレオ、プレミアムクラッカーとほとんど同じ商品を相次いでリリース。
ヤマザキビスケットの売上の多くを占めるチップスターはプリングルズのパク…もといそっくり商品。米企業の菓子を模した商品で売上の大半を確保しているって、なんかちょっとアレだよね。
かつてパクり大国だった中国と大して変わらないじゃん。
ナビスコブランドを取り上げられた時はヤマザキビスケットに対し同情的な感情を抱いたものの、人気商品に模倣が多い点やえげつない値上げやステルス値上げを見ていると、若干の嫌悪感すらこみあげてくる。
ま、リッツに比べかなりお得だった八角形の青箱ルヴァンが無くなった時点で私がヤマザキビスケット商品を買う可能性はほぼゼロになったから、どうでもいいっちゃどうでもいいんだけどね。