ルヴァンクラシカルの値上げ・ステルス値上げ情報

ルヴァンクラシカルの値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー ヤマザキビスケット株式会社
商品名 ルヴァンクラシカル
内容量 54枚(6枚<18.9g>×9パック)
参考小売価格 300円(税別)
原材料 小麦粉、加工油脂、食塩、モルトフラワー、発酵種、イースト/膨脹剤、炭酸カルシウム
栄養成分
1パック(18.9g)
エネルギー 83kcal
たんぱく質 1.8g
脂質 2.4g
炭水化物 13.6g
食塩相当量 0.4g
発売日 2016年9月

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2016年9月~ 54枚(145g) 280円
2017年12月~ 54枚(170.1g) 280円
2023年7月~ 54枚(170.1g) 300円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
145g→170.1g ルヴァンクラシカルが新たなおいしさに生まれ変わった。小麦本来の素材の味と発酵の風味が活きるプレーンなおいしさが特徴。
280円→300円 近年、原材料価格、原油価格、物流費等の上昇は依然として著しく、企業経営に深刻かつ多大な影響を及ぼしており、品質を維持しながらコストアップを吸収することが限界に達したため。

参考サイト
公式サイト ヤマザキビスケット株式会社
2016年 145g 280円 もぐナビ
2017年 170.1g 280円 PR TIMES
2023年 300円に値上げ ヤマザキビスケット ニュースリリース

ルヴァンクラシカルの値上げ解説

2016年9月、モンデリーズとのライセンス契約終了により「ヤマザキナビスコ」から「ヤマザキビスケット」に改称し、それと同時に発売したルヴァンシリーズの中において素朴なプレーンクラッカーという位置づけの「ルヴァンクラシカル」。

はっきり言ってしまえばヤマザキナビスコ時代に製造・販売していた「プレミアムクラッカー」のヤマザキビスケット版だね。

ライセンス契約終了に伴い「2017年11月30日まで類似品を販売してはならない」というモンデリーズとの取り決めにより、青箱ルヴァン同様クラッカーの形が八角形になっているけど、食感や味などはプレミアムクラッカーそのもの。

2016年9月に登場したルヴァンクラシカルの内容量は1パック6枚(16.2g)×9パックの計145gで、価格は税別280円。

ヤマザキナビスコが製造・販売していた時のプレミアムクラッカーも54枚入りだったものの、1パック18.9gの計170.1gで税別280~300円ほどだったから、事実上の値上げということになる。

同時に発売された当時の青箱ルヴァンLが1パック25枚(97.5g)×3パックの292.5gで税別300円だったのに、ルヴァンクラシカルは145gで280円って…青箱ルヴァンのほぼ2倍の価格じゃん…シンプルなクラッカーなのになぜこうなる?

ま、それはそれとして、プレミアムクラッカーに比べ明らかに割高感が増したルヴァンクラシカル。しかしモンデリーズとの取り決めが失効する2017年12月、大幅かつ大胆なリニューアルを行います。

そう、プレミアムクラッカーと同じ四角に形を戻したのだ。

お陰でかつてヤマザキナビスコとして販売していたプレミアムクラッカーと瓜二つの商品に。「これが日本人が長年慣れ親しんだ本当のプレミアムクラッカーだ!!」というヤマザキビスケットの叫びが聞こえてきそうだ。

リニューアルでルヴァンクラシカルはプレミアムクラッカーそっくりに

しかも価格を据え置いたまま内容量を従来の1パック6枚(16.2g)×9パックの計145gから、1パック6枚(18.9g)×9パックの計170.1gに増やしたのです。見事なまでの実質値下げ。

この1パック6枚(18.9g)×9パックというのは、ヤマザキナビスコ時代のプレミアムクラッカーと全く同じ内容量。なんかもうアレだよね、執念だよね。モンデリーズにとっては「ヤマザキナビスコの呪い」と言っても過言ではないレベル。

また、プレミアムクラッカーをモンデリーズ・ジャパンが販売するようになってから、ヤマザキナビスコ時代のサクサク食感がなくなり明らかに固い食感になったものの、ルヴァンクラシカルはかつてのプレミアムクラッカー同様サクサク食感を堅持。

これこそまさに日本人慣れ親しんだプレミアムクラッカーの姿なのだ。

ちなみにモンデリーズ・ジャパンが販売するプレミアムクラッカーはヤマザキナビスコ時代とは違い2枚が繋がった形で、しかも袋入りの241gしか存在しない。ヤマザキナビスコと共に箱のプレミアムクラッカーも消滅。

そんなルヴァンクラシカルも、2022年からの急激な物価高に屈し、2023年7月にそれまでの280円から300円に値上げ。それでも2017年の増量を鑑みれば許容範囲…なのか?

上でも書いたけどさ、ルヴァンクラシカルって割高なのよ。

292.5g入りで300円だった青箱ルヴァンL(現ルヴァン全粒粉クラッカーL)は現在232.5gにステルス値上げされてしまったとはいえ、それでも170.1gで300円のルヴァンクラシカルよりは明らかに割安だし、ルヴァンプライムLなら300円で258.6g入りだ。

ルヴァンクラシカルとルヴァン全粒粉クラッカーやルヴァンプライムの違いは味の濃淡。単品でも十分美味しいルヴァンプライムなどに比べ、ルヴァンクラシカルは味が薄くディップやカナッペなどが前提って感じ。

でもさ、しっかり味が付いているルヴァンプライムやリッツなどもディップやカナッペに適しているのよ。

ほとんど味がない…もとい、シンプルで素朴な味わいにより乗せたり塗ったりする食材の味を邪魔しないのがルヴァンクラシカルの美点なのだろうが、ルヴァンプライムなどの適度な香ばしさと塩気が味を引き立たせることも多々ある。

そもそも、極めて単純な成分構成と形状のルヴァンクラシカルがなんでこんなに高いんだよと。逆にルヴァンプライムやルヴァン全粒粉クラッカーはなんでこんなに安く提供できるんだよと。生産量の問題なのか?

意味分からん。

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