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メーカー	ヤマザキビスケット株式会社
商品名	ルヴァン全粒粉クラッカーS（旧ルヴァンS）
内容量	39枚（13枚＜40.3g＞×3パック）
参考小売価格	170円（税別）
原材料	小麦粉、加工油脂、小麦全粒粉、砂糖、小麦ふすま、ぶどう糖果糖液糖、小麦胚芽、食塩、昆布エキスパウダー、発酵種／膨脹剤、乳化剤
栄養成分 1パック（40.3g）	エネルギー 187kcal たんぱく質 3.5g 脂質 7.1g 炭水化物 28.1g 食塩相当量 0.4g
発売日	2016年9月

価格・内容量推移
年月日	内容量	参考小売価格（税別）
2016年9月～	39枚（152.1g）	160円
2022年3月～	39枚（120.9g）	160円
2023年7月～	39枚（120.9g）	170円

値上げ理由・建前
タイミング	公表内容
152.1g→120.9g	昆布の旨味をプラスすることで後味の旨味が続き、また全粒粉の粒度の調整や、食感を向上させる酵素を追加し、全粒粉特有のボソボソ感を解消。
160円→170円	近年、原材料価格、原油価格、物流費等の上昇は依然として著しく、企業経営に深刻かつ多大な影響を及ぼしており、品質を維持しながらコストアップを吸収することが限界に達したため。

	参考サイト
公式サイト	ヤマザキビスケット株式会社
2016年 152.1g 160円	もぐナビ
2022年 120.9gに実質値上げ	ヤマザキビスケット ニュースリリース
2023年 170円に値上げ	ヤマザキビスケット ニュースリリース

ルヴァン全粒粉クラッカーSの値上げ解説

日本で最も有名なクラッカーといえばナビスコの「リッツ」で異論はないでしょう。そんなリッツを40年以上作り続けてきたにもかかわらず、2016年にナビスコと袂を分かつ結果となったヤマザキビスケット。

そんなヤマザキビスケットが新たに立ち上げたクラッカーのブランド…それが「ルヴァン」であり、そのルヴァンブランドの中核を成しているのが「ルヴァン全粒粉クラッカー」。以前は「ルヴァン」というシンプルな商品名だった。

ルヴァン全粒粉クラッカーは「S」と「L」が存在し、ここで紹介するのは適度な内容量の「ルヴァン全粒粉クラッカーS」。安けりゃ100円くらいで売られているアレだな。

ヤマザキナビスコがモンデリーズとのライセンス契約を解消し「ヤマザキビスケット」に改称した2016年9月に登場したルヴァン全粒粉クラッカーS（当時はルヴァンS）は、1パック13枚入り×3パックの計39枚で、価格は税別160円でした。

1パックあたりの重量は50.7gだったから、1枚あたり3.9g。

その後値上げやステルス値上げを実施する菓子メーカーを尻目にルヴァンSは内容量と価格を維持するも、2022年になって商品名を「ルヴァン全粒粉クラッカーS」に改名。

枚数こそ39枚で変わりないものの、1パックの重量は40.3gに激減。1枚あたりの重量は3.9gから3.1gに減ったわけだ。そもそもクラッカーの形がそれまでの四角から丸型に変わったからね。角がなくなった分小さくなったって感じ。

さらに2023年7月には10円値上げして170円に。今まで値上げせずに我慢してきただけに、ここにきて一気に減量＆値上げを敢行してきたか。

2022年のリニューアルで全粒粉を前面に押し出してきたルヴァン。見た目からもはっきりと全粒粉の粒が見えるようになっているのが特徴。

ただね、ルヴァンって2016年9月の発売時から全粒粉を使用していたんですよね。

モンデリーズとの取り決めにより、ライセンス契約終了から1年3か月はナビスコブランドに似せた商品を販売してはいけなかったらしく、苦肉の策として全粒粉を使用し形状は四角、箱の色も青を基調としたルヴァンが登場したと。

ただ、その取り決めが解除された2017年12月には、かつてヤマザキが作っていたリッツそっくりの「ルヴァンプライム」が登場。形はリッツとほとんど一緒だし、全粒粉も使用してない、箱の色もリッツを思わせる赤ときた。

ちなみに同タイミングでオレオとそっくりな「ノアール」も発売している。

つまり、ルヴァンプライムこそがヤマザキビスケット版リッツの大本命であり、素のルヴァンは“繋ぎ”だったのでしょう。事実、現在公式サイトでクラッカーのラインナップを見てみるとルヴァンプライムがトップに出てくる。

そのため、リッツの代替品としての役目を終えたルヴァンは「全粒粉を売りにしたクラッカー」という新たな方向性で勝負しようとなったのかと。

だからって量減らしすぎだけどな。

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