ルヴァン全粒粉クラッカーLの値上げ情報
メーカー | ヤマザキビスケット株式会社 |
---|---|
商品名 | ルヴァン全粒粉クラッカーL(旧ルヴァンL) |
内容量 | 75枚(25枚<77.5g>×3パック) |
参考小売価格 | 300円(税別) |
原材料 | 小麦粉、加工油脂、小麦全粒粉、砂糖、小麦ふすま、ぶどう糖果糖液糖、小麦胚芽、食塩、昆布エキスパウダー、発酵種/膨脹剤、乳化剤 |
栄養成分 1パック(77.5g) |
エネルギー 360kcal たんぱく質 6.8g 脂質 13.6g 炭水化物 54.1g 食塩相当量 0.9g |
発売日 | 2016年9月 |
価格・内容量推移 | ||
---|---|---|
年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2016年9月~ | 75枚(292.5g) | 300円 |
2022年3月~ | 75枚(232.5g) | 300円 |
値上げ理由・建前 | |
---|---|
タイミング | 公表内容 |
292.5g→232.5g | 昆布の旨味をプラスすることで後味の旨味が続き、また全粒粉の粒度の調整や、食感を向上させる酵素を追加し、全粒粉特有のボソボソ感を解消。 |
参考サイト | |
---|---|
公式サイト | ヤマザキビスケット株式会社 |
2016年 292.5g 300円 | おためし新商品ナビ |
2022年 232.5gに実質値上げ | ヤマザキビスケット ニュースリリース |
ルヴァン全粒粉クラッカーLの値上げ解説
かつてリッツを製造・販売していたヤマザキナビスコが、2016年にナビスコブランドを有するモンデリーズとのライセンス契約解消したのに伴い、新たなクラッカーのブランドとして立ち上げたのが「ルヴァン」。
2016年9月にヤマザキナビスコから「ヤマザキビスケット」に改称したのと同時に発売されたルヴァンブランドの旗艦商品が「ルヴァン(現ルヴァン全粒粉クラッカー)」であり、ここで取り上げるのは大容量版の「L」になります。
2016年9月に登場したルヴァンLは、それまで製造・販売していたリッツと異なり青を基調としたパッケージ、四角い形状で、成分的には全粒粉を使用しているのが大きな特徴となっていました。
当時リッツに似た商品をリリースできなかったのは、モンデリーズ社と「ライセンス契約終了から1年3か月は類似商品を販売してはならない」という取り決めがあったかららしい。だからこその全粒粉か。
ルヴァンL登場時の内容量は25枚×3袋の計75枚、価格は税別300円と、一見して現在までまったく変わっていない印象を受ける。
しかし重量が違うのだよ。
2016年から2022年まで「ルヴァンL」として売られていた頃は25枚入り1パックの重量は97.5gもありました。3パック計292.5gね。
しかし2022年に「ルヴァン全粒粉クラッカー」にリニューアルした際の1パックの重量は77.5g、3パックの合計は232.5gと激減。税別300円という価格を据え置いたまま60gも減っちゃったよ。
でも枚数は75枚のまま。具体的には1枚あたりの重量を3.9gから3.1gに減らしている。四角形だったものを丸型にすれば、そりゃ軽くなるよね。
一方、価格に関しては2023年7月に容量の少ない「ルヴァン全粒粉クラッカーS」や「ルヴァンプライムS」などが10円値上げされたものの、「L」に関しては値上げが行われていないようで、現在も参考小売価格は300円のままっぽい。
2022年3月に約20%にも及ぶステルス値上げを行ったこともあり、さすがに値上げは躊躇われたか。
2016年にルヴァンが発売された際、世間では「ヤマザキビスケット版リッツ」として注目を浴びました。しかし前述したようにモンデリーズとの取り決めにより見た目や成分をリッツそっくりにすることはできなかった。
その取り決めの期限が切れた2017年12月に、赤いパッケージに丸い形状、そして全粒粉を使用していない「ルヴァンプライム」が発売。本当の意味での「ヤマザキビスケット版リッツ」はこのルヴァンプライムなんですよね。
だからこそ青箱のルヴァンは「全粒粉クラッカー」に舵を切ったのだろう。でもさ、これだけ内容量を減らすってのはちょっとやりすぎだよね。
というのも、元々青箱のルヴァンは赤箱のルヴァンプライムより内容量が多かった。
「L」で比較すると、75枚という枚数と300円という価格は同一ながら、ルヴァンLは1パック97.5g×3パックの計292.5g。一方の赤箱ルヴァンプライムは1パック86g×3パックの計258gだったからね。
しかし、「ルヴァン全粒粉クラッカー」に変わった2022年のリニューアルで77.5g×3パックの計232.5gになってしまった一方、ルヴァンプライムLの重量はほとんど変わっていないため、結果赤箱の方が量が多いという逆転現象。
…まあ、同じようなパッケージのクラッカーなら、「全粒粉」という付加価値があるルヴァン全粒粉クラッカーの方が高くなって然るべきなのかもしれないが…
とはいえ、青箱ルヴァンは2016年の発売時から全粒粉が配合されていた。でも量が多かったのは紛れもない事実。結局ね、青箱ルヴァンの内容量が多かったのはモンデリーズ・ジャパンのリッツからシェアを奪うためだったのだろう。
リッツの対抗馬の大本命であろうルヴァンプライムが登場し、ルヴァンブランドが浸透してきた今、利益を削ってまでお得な容量を維持する必要はないと。
モンデリーズにリッツやオレオを取り上げられたこともあり、「ヤマザキビスケットならびにルヴァンには頑張ってほしい」と常々感じていたし、実際ルヴァンを選んで買っていたが、こういうことをされると「もうリッツでもいいか」ってなるね。