ポテトチップスギザギザのステルス値上げ情報
メーカー | カルビー株式会社 |
---|---|
商品名 | ポテトチップスギザギザ(旧ギザギザポテト) |
内容量 | 60g |
参考小売価格 | 150円 |
原材料 (味わいしお味) |
じゃがいも、植物油、食塩、コーンスターチ、ほたてエキスパウダー、こんぶエキスパウダー、ぶどう糖、かつお節エキスパウダー、香味油/調味料(アミノ酸等) |
栄養成分 1袋(60g) |
エネルギー 336kcal たんぱく質 3.1g 脂質 21.6g 炭水化物 32.2g 食塩相当量 0.6g |
発売日 | 1998年 |
価格・内容量推移 | ||
---|---|---|
年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
1998年~ | 95g | 140円 |
2002年1月時点 | 90g | 150円 |
2005年2月時点 | 85g | 150円 |
2006年2月~ | 80g | 150円 |
2010年1月~ | 60g | 120円 |
2022年10月~ | 60g | 150円 |
2023年6月~ | 60g | 160円 |
参考サイト | |
---|---|
公式サイト | カルビー株式会社 |
1998年 うすしお味95g138円 | カルビーニュースリリース |
2002年 90g | 日本食糧新聞 |
2005年 85g | カルビー ニュースリリース |
2006年 80g | カルビー ニュースリリース |
2010年 60g | もぐナビ |
2022年 150円に値上げ | カルビー ニュースリリース |
2023年6月 160円に値上げ | カルビー ニュースリリース |
ポテトチップスギザギザの値上げ解説
カルビーのピザポテトやア・ラ・ポテトと同じ厚切りギザギザのポテトが特徴的な「ポテトチップスギザギザ」。1998年の発売当初から2010年頃までは「ギザギザポテト」の名称でした。
ポテトチップスギザギザ…なんかセンス悪ぅ…
1998年、ギザギザポテト発売時の内容量は95g。オープン価格であるため明確な希望小売価格はないものの、カルビーが想定していた参考小売価格は140円となっていました。
同時期のア・ラ・ポテトとまったく同じ内容量と想定価格ですね。商品も似たようなものだしね。しかし今となってはア・ラ・ポテトはやや高級路線、ポテトチップスギザギザは廉価路線といった様相だが。
発売当初こそ95gとたっぷり入っていたギザギザポテトでしたが、発売からたった数年程度で90gに実質値上げ。2005年時点では85gに減っており、2006年2月からは80gに。すさまじい勢いで減っている。
極めつきは2010年。一気に60gに減ったのだ。ただ、さすがにこのタイミングで価格も下げたようで、それまで150円程度だった想定価格は120円に。
内容量も価格も下げたのだからトントンか…と思いきや、内容量25%減なのに対し価格は20%減。結局はステルス値上げだよね。
驚いたのは2022年の値上げ。
それまでは通常のポテトチップス(120~130円)と同じか、若干安い価格設定だったポテトチップスギザギザでしたが、ここで一気に150円に値上げしたのです。通常のポテトチップスは130円→150円、ギザギザは120円→150円。
「いくらなんでも一気に30円も値上げするか?」と疑問に思い、「そもそも2022年までの120円という価格が間違っていたのかもしれない」と色々調べてみるも、2022年の半ばまで間違いなく120円だった。
しかも2023年6月には160円に値上げするよ。カルビー恐るべし。
世間一般(?)ではギザギザポテトがリニューアルしてポテトチップスギザギザに名称変更したという認識だと思われます。しかし調べてみると併売されていた時期があったっぽいの。
上図は2010年当時のカルビーのニュースリリース。
現在定番となっているポテトチップスギザギザ 味わいしお味が初めて登場したのがこの時。一方、同じ日付でギザギザポテト サワークリームオニオンなるものもエリア限定ながら新発売されている。
どちらもエリア限定となっており、ギザギザポテトは東北、関東、甲信越のみの販売。おそらくこのサワークリームオニオンをもってギザギザポテトの名称は終焉を迎えたのでしょう。
最後に、ギザギザポテトからポテトチップスギザギザへの名称変更が行われた2010年に内容量が80gから60gに減らされるとともに値下げされたため、名称変更と規格変更は同時に行われた…と思われがち。でも違う。
従来の「焼きしお味」に、今では定番の“あじわい”が付いた段階で80gから60gに減ったのだ。現在の「味わいしお味」になったのは名称変更後ですが、内容量が大幅に減らされたのはギザギザポテト時代。
後に語られる“あじわいの呪い”の誕生である。(大嘘)