薄皮シリーズの値上げ情報
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メーカー | 山崎製パン株式会社 |
商品名 | 薄皮シリーズ |
内容量 | 4個 |
参考小売価格 | 180円(税別) |
原材料 (つぶあんぱん) |
つぶあん(砂糖、小豆、還元水あめ、水あめ、食塩、寒天)(国内製造)、小麦粉、糖類、卵、ショートニング、パン酵母、脱脂粉乳、食塩、発酵風味料、植物油脂、発酵種/乳化剤、糊料(グァー、アルギン酸エステル)、酢酸(Na)、イーストフード、加工デンプン、V.C、(一部に乳成分・卵・小麦・大豆を含む) |
栄養成分 1個当たり |
エネルギー 133kcal たんぱく質 3.6g 脂質 1.2g 炭水化物 27.0g 食塩相当量 0.1g |
発売日 | 2001年9月 |
薄皮つぶあんぱん | ||
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年月日 | 内容量&カロリー | 参考小売価格(税別) |
2001年9月~ | 5個 (1個 138kcal) |
120円 |
2007年12月~ | 5個 (1個 138kcal) |
130円 |
2008年5月~ | 5個 (1個 138kcal) |
135円 |
2011年7月~ | 5個 (1個 123kcal) |
140円 |
2013年7月~ | 5個 (1個 130kcal) |
145円 |
2015年7月~ | 5個 (1個 130kcal) |
150円 |
2018年7月~ | 5個 (1個 127kcal) |
160円 |
2022年1月~ | 5個 (1個 127kcal) |
170円 |
2022年7月~ | 5個 (1個 127kcal) |
180円 |
2023年1月~ | 4個 (1個 133kcal) |
180円 |
2025年1月~ | 4個 (1個 133kcal) |
平均5.3%値上げ (約190円) |
薄皮クリームパン | ||
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年月日 | 内容量&カロリー | 参考小売価格(税別) |
2003年~ | 5個 | 130円 |
2004年10月時点~ | 5個 (1個 123kcal) |
130円 |
2007年12月~ | 5個 (1個 129kcal) |
140円 |
2008年5月~ | 5個 (1個 129kcal) |
145円 |
2011年7月~ | 5個 (1個 101kcal) |
140円 |
2013年7月~ | 5個 (1個 96kcal) |
145円 |
2015年7月~ | 5個 (1個 96kcal) |
150円 |
2018年7月~ | 5個 (1個 97kcal) |
160円 |
2022年1月~ | 5個 (1個 97kcal) |
170円 |
2022年7月~ | 5個 (1個 97kcal) |
180円 |
2023年1月~ | 4個 (1個 104kcal) |
180円 |
2025年1月~ | 4個 (1個 104kcal) |
平均5.3%値上げ (約190円) |
薄皮チョコパン | ||
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年月日 | 内容量&カロリー | 参考小売価格(税別) |
2003年~ | 5個 | 130円 |
2004年10月時点~ | 5個 (1個 125kcal) |
130円 |
2007年12月~ | 5個 (1個 126kcal) |
140円 |
2008年5月~ | 5個 (1個 126kcal) |
145円 |
2011年7月~ | 5個 (1個 103kcal) |
140円 |
2013年7月~ | 5個 (1個 101kcal) |
145円 |
2015年7月~ | 5個 (1個 101kcal) |
150円 |
2018年7月~ | 5個 (1個 95kcal) |
160円 |
2022年1月~ | 5個 (1個 95kcal) |
170円 |
2022年7月~ | 5個 (1個 95kcal) |
180円 |
2023年1月~ | 4個 (1個 109kcal) |
180円 |
2025年1月~ | 4個 (1個 109kcal) |
平均5.3%値上げ (約190円) |
薄皮白あんぱん | ||
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年月日 | 内容量&カロリー | 参考小売価格(税別) |
2003年~ | 5個 | 130円 |
2004年10月時点~ | 5個 (1個 120kcal) |
130円 |
2007年12月~ | 5個 (1個 131kcal) |
140円 |
2008年5月~ | 5個 (1個 131kcal) |
145円 |
2011年7月~ | 5個 (1個 112kcal) |
140円 |
2013年7月~ | 5個 (1個 105kcal) |
145円 |
2015年7月~ | 5個 (1個 105kcal) |
150円 |
2018年7月~ | 5個 (1個 100kcal) |
160円 |
2022年1月~ | 5個 (1個 100kcal) |
170円 |
2022年7月~ | 5個 (1個 100kcal) |
180円 |
2023年1月~ | 4個 (1個 109kcal) |
180円 |
2025年1月~ | 4個 (1個 109kcal) |
平均5.3%値上げ (約190円) |
薄皮ピーナッツパン | ||
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年月日 | 内容量&カロリー | 参考小売価格(税別) |
2004年~ | 5個 (1個 122kcal) |
130円 |
2007年12月~ | 5個 (1個 129kcal) |
140円 |
2008年5月~ | 5個 (1個 129kcal) |
145円 |
2011年7月~ | 5個 (1個 110kcal) |
140円 |
2013年7月~ | 5個 (1個 102kcal) |
145円 |
2015年7月~ | 5個 (1個 102kcal) |
150円 |
2018年7月~ | 5個 (1個 102kcal) |
160円 |
2022年1月~ | 5個 (1個 102kcal) |
170円 |
2022年7月~ | 5個 (1個 102kcal) |
180円 |
2023年1月~ | 4個 (1個 112kcal) |
180円 |
2025年1月~ | 4個 (1個 112kcal) |
平均5.3%値上げ (約190円) |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2007年 120円→130円 |
小麦の政府売渡価格は2007年4月に1.3%、10月からさらに10%値上げされ、また油脂類や乳製品、包装資材など原材料価格の上昇も続き、企業努力の範囲内ではもはや吸収できない状況に。 |
2008年 130円→135円 |
2007年12月に値上げしたが、小麦の国際価格はその後も急騰を続け、2008年4月に小麦の政府売渡価格は30%の値上げに。引き続き高品質で安全・安心の製品を提供するため価格改定。 |
2011年 約5%値上げ |
小麦の国際価格は、世界的な異常気象による生産量減少や新興国の需要拡大などにより、輸入小麦の政府売渡価格は昨年10月対比18%上昇。その他原材料価格の上昇も続き価格改定を実施。 |
2013年 3~6%値上げ |
本年4月から輸入小麦の政府売渡価格が平均9.7%引き上げられ、加えて円安の進行もあり油脂類、乳製品、包装材料などの価格も上昇。引き続き安全・安心な製品を提供するため価格改定。 |
2015年 2~7%値上げ |
世界的な食糧需要の増加や急激な円安の影響等により、パン製品の主要原料である小麦粉や油脂類、乳製品、砂糖類などの価格が上昇。引き続き安全・安心な製品を提供するため価格改定。 |
2018年 2~7%値上げ |
輸入小麦価格は昨年4月と10月に続いて3期連続の値上げとなり、また乳製品や油脂などの原材料、電気、ガス、軽油なども上昇、さらに物流費、人件費も増加しているため価格改定を実施。 |
2022年1月 平均6.8%値上げ |
2021年10月から輸入小麦の政府売渡価格が19%引き上げられ、また油脂類、糖類などの原材料価格も高騰。エネルギーや物流費、人件費も上昇しており、コスト吸収の限界を超えたため。 |
2022年7月 平均4.3%値上げ |
本年1月に製品価格を改定したものの、その後も小麦の国際価格は急騰。本年4月から小麦の政府売渡価格が17.3%引き上げられ、油脂類や糖類などの原材料価格も高騰が続いているため。 |
2023年 4個に実質値上げ |
小麦粉を中心とする原材料価格の高騰に対応するため、2022年1月と7月に値上げしたものの、その後も油脂類、糖類などの原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇が続いているため。 |
2025年 平均5.3%値上げ |
包装材料やカカオ豆等の価格が高騰しており、また油脂、砂糖、乳製品等の価格も高止まりの状態が継続。さらに人件費、物流費、エネルギーコストが上昇しているため価格改定を実施 |
参考サイト | |
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公式サイト | 山崎製パン株式会社 |
2001年 5個 120円 | 山崎製パン 製品情報 |
2004年時点の栄養成分 | 山崎製パン 栄養成分表 |
2007年 130円に値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
2008年 135円に値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
2009年 値下げ | 日本食糧新聞 |
2011年 約5%値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
2011年 内容量激減 | 山崎製パン 栄養成分表 |
2013年 2~6%値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
2015年 2~7%値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
2018年 2~7%値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
2022年1月 平均6.8%値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
2022年7月 平均4.3%値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
2023年 4個に実質値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
2025年 平均5.3%値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
薄皮シリーズの値上げ解説
山崎製パンの「薄皮シリーズ」といえば、どのパン売り場でも必ずと言っていいほど置いてある大人気の菓子パンですよね。
一般的なミニパンに比べ具材の量が多く、かつ5個入りで価格も手頃だったことから「コスパのいい商品」として多くの支持を集めていました。…いや、今でも大人気商品なんだけど…ねぇ…
昔から販売していた山崎製パンの「ミニパンシリーズ」から派生する形で薄皮シリーズが登場したのは2001年。当初は「薄皮つぶあんぱん」のみの展開っぽいものの、1個50gほどのミニあんぱんが5個入って税別120円だったのだから、そりゃ人気にもなるわね。
ただ、希望小売価格が設定した遭ったのは2004年頃までで、その後山崎製パンの商品は薄皮シリーズ含め軒並みオープン価格に変更されたため、以後の価格は「推定」ということになります。
2003頃から薄皮つぶあんぱんに加え「薄皮クリームパン」「薄皮チョコパン」「薄皮白あんぱん」の存在が公式サイト上で確認できます。
価格は薄皮つぶあんぱんより10円高い130円だったものの、栄養成分表のカロリーを見るに120~130kcalと、薄皮つぶあんぱんと遜色ない重量だったことが伺えます。
2007年になると輸入小麦価格の高騰を理由に薄皮つぶあんぱんを130円、その他薄皮シリーズを140円に値上げし、翌2008年にはさらに5円ずつ値上げして薄皮つぶあんぱん135円、その他は145円に。
この時期までは薄皮つぶあんぱんとその他薄皮シリーズの重量にそこまで大きな差はありませんでした。しかし2011年に状況は大きく変わります。
薄皮つぶあんぱんを5円値上げして140円に値上げする一方、それまで10円高かった他の薄皮シリーズを5円値下げしてシリーズの価格を統一したのです。
そう聞くと「薄皮クリームパンやチョコパンなどがお得になった」と感じますよね。しかしそれは大きな勘違い。だって薄皮シリーズすべての重量(大きさ)を一気に減らしたのですから。
山崎製パンは薄皮シリーズ1個1個の重量は公表していないものの、当時の栄養成分表を見ればこっそり大きさを小さくするステルス値上げが行われたのは明らか。
それまで118~138kcalあった薄皮シリーズの1個あたりのカロリーは2011年7月に103~123kcalに激減。平均して12~15%ほど小さくなった計算になるか。セコイことするよね、山崎製パン。
山崎製パンは2013年にも幅広い商品で値上げを行うのですが、この企業は“対象となる商品をすべて明示しない”というこっそり体質であり、この時のニュースリリースに薄皮シリーズの文字はないため、価格面での値上げが行われたかは不明。
この時点で薄皮つぶあんぱん以外はさらにカロリーが減っていることから、もしかしたら値上げではなくステルス値上げという形をとった可能性も。
その後も2015年、2018年、2022年1月、2022年7月に値上げを行っているものの、薄皮シリーズが記載されているのは2015年と2022年7月のみ。ただ、2022年7月時点で170~180円ほどになっていたのは間違いない。
値上げする商品は堂々とすべて明示しろよヤマザキ。
そして2023年1月、ご存じの方も多いと思われる「5個→4個」となる事件が発生、世間に衝撃を与えました。それまで1人1個ずつ分け合っていた慎ましい5人家族とかは、一転して血で血を洗うデスゲームに発展ですよ。
ちなみにこのステルス値上げが行われた際、ネットでは「数は1個減ったけど総重量は変わっていない!」などという情報が流れた。
しかし山崎製パンは「1個あたり1割ほど増量し、全体の総重量は1割減となっている」と発言しているし、新旧でカロリーを見比べてみても大体そんなもん。1割増えたところで薄皮つぶあんぱん以外は軽~いままですよ。
そして2025年1月にはさらに値上げして190円ほどに。実勢価格は140~170円と、以前のお得感はまるでない。
そもそも「薄皮」という商品名を付けてはいるが、実際は薄皮じゃないんだよね。
左がガチの薄皮あんぱんで、右がヤマザキの薄皮つぶあんぱん。
ふっくら分厚いパンであるうえ、餡の上部にはがっつり空間がある。薄皮でも具だくさんでもないのに「薄皮シリーズ」とか、イメージ詐欺も甚だしい。
でもね、ヤマザキのフォローをするわけではないが、具材を使用してるパンにとって重要なのはパンと具材のバランスだと思うんだよね。
薄~いパンの中にぎっしり餡が詰まっているパンって見た目的には魅力的。でも実際に食べてみると口の中に広がるのはほぼ餡の味であり、「これ…あんぱんじゃなくて、ただの餡の塊だよね?」となること必至。
大福やたい焼き、大判焼きなど薄い皮にこれでもかと詰め込んだ餡を売りにしている店が散見されるが、正直意味が分からない。大事なのは皮と餡のバランスなのだ。
そういった点を踏まえるに、適度に厚みがあるパンでほどほど量の具材を包んだ薄皮シリーズというのは絶妙なバランスと言えるのかもしれない。少なくとも私は餡の塊をぺらっぺらのパンで包むという“ずれたパン”よりはよっぽど好きだわ。
ずいぶん値上げされてしまったうえ数も1個あたりの重量も減ってしまった薄皮シリーズ。それでも特売時は98~108円くらいで売られていることを考えると、現在においてもコスパに優れるパンといえるのだろう。