ふんわり食パンの値上げ情報

ふんわり食パンの値上げ情報
メーカー 山崎製パン株式会社
商品名 ふんわり食パン
内容量 1斤(4枚・5枚・6枚・8枚)
半斤(3枚)
参考小売価格 230円(税別)
原材料 小麦粉(国内製造)、糖類、パン酵母、植物油脂、食塩、ファットスプレッド、発酵種、殺菌乳酸菌パウダー/乳化剤、糊料(キサンタン)、イーストフード、甘味料(ステビア)、V.C、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む)
栄養成分
1枚(6枚切り)
エネルギー 146kcal
たんぱく質 5.5g
脂質 2.0g
炭水化物 26.4g
食塩相当量 0.6g
発売日 2008年12月

価格・内容量推移
年月日 参考小売価格(税別)
2008年12月~ オープン価格
(200円くらい?)
2009年~ 値下げ?
2011年7月~ 出荷価格
約7%値上げ
2012年7月~ 値下げ?
2013年7月~ 出荷価格
3~6%値上げ
2015年7月~ 出荷価格
1~4%値上げ
2018年7月~ 出荷価格
2~5%値上げ
2022年1月~ 出荷価格
平均9%値上げ
2022年7月~ 出荷価格
平均8.7%値上げ
2023年7月~ 出荷価格
平均7.6%値上げ
(230円)
2025年1月~ 出荷価格
平均5.0%値上げ
(約240円)

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2011年
約7%値上げ
小麦の国際価格は、世界的な異常気象による生産量減少や新興国の需要拡大などにより、輸入小麦の政府売渡価格は昨年10月対比18%上昇。その他原材料価格の上昇も続き価格改定を実施。
2013年
3~6%値上げ
本年4月から輸入小麦の政府売渡価格が平均9.7%引き上げられ、加えて円安の進行もあり油脂類、乳製品、包装材料などの価格も上昇。引き続き安全・安心な製品を提供するため価格改定。
2015年
1~4%値上げ
世界的な食糧需要の増加や急激な円安の影響等により、パン製品の主要原料である小麦粉や油脂類、乳製品、砂糖類などの価格が上昇。引き続き安全・安心な製品を提供するため価格改定。
2018年
2~5%値上げ
輸入小麦価格は昨年4月と10月に続いて3期連続の値上げとなり、また乳製品や油脂などの原材料、電気、ガス、軽油なども上昇、さらに物流費、人件費も増加しているため価格改定を実施。
2022年1月
平均9%値上げ
2021年10月から輸入小麦の政府売渡価格が19%引き上げられ、また油脂類、糖類などの原材料価格も高騰。エネルギーや物流費、人件費も上昇しており、コスト吸収の限界を超えたため。
2022年7月
平均8.7%値上げ
本年1月に製品価格を改定したものの、その後も小麦の国際価格は急騰。本年4月から小麦の政府売渡価格が17.3%引き上げられ、油脂類や糖類などの原材料価格も高騰が続いているため。
2023年
平均7.6%値上げ
2023年4月からパン製品の主要原料である小麦粉が値上げされ、また、油脂類、糖類、卵、乳製品、包装資材などの原材料価格、エネルギーコストや物流費も上昇しているため。
2025年
平均5.0%値上げ
包装材料やカカオ豆等の価格が高騰しており、また油脂、砂糖、乳製品等の価格も高止まりの状態が継続。さらに人件費、物流費、エネルギーコストが上昇しているため価格改定を実施

参考サイト
公式サイト 山崎製パン株式会社
2009年 値下げ? 日本食糧新聞
2011年 約7%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2013年 3~6%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2015年 1~4%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2018年 2~5%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2022年1月 平均9%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2022年7月 平均8.7%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2023年 平均7.6%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2025年 平均5.0%値上げ 山崎製パン ニュースリリース

ふんわり食パンの値上げ解説

2008年12月に関東地方で発売され、その後全国に展開した山崎製パンの「ふんわり食パン」。耳まで白く、その見た目に違わない柔らかい食感には衝撃を受けたものです。

発売当初から山崎製パンのパンはオープン価格化していたものの、2008年に行われた食パンの値上げで超芳醇が210円、新食感宣言が185円になったことを考えるに、値上げ後に発売されたふんわり食パンは200円ほどだったと推測されます。

しかし山崎製パンはリーマンショックの翌年2009年に一部商品を値下げ。

ここに発売直後のふんわり食パンが入っていたかどうかは分からないが…ふんわり食パンを発売する頃にはすでに値下げが決まっていただろうから、恐らく2009年の値下げは見送られたかと。

その後輸入小麦の価格が上昇したことを理由に2011年食パン全体で約7%の値上げを行っています。しかし輸入小麦の値下がりを背景に2012年に値下げ。

こういった「輸入小麦の政府売渡価格の値下がりに連動して値下げ」という良心的な対応はここで終了。ここからは「小麦が高くなったら値上げ、安くなっても値下げはしない」というスタンスに。なんか腹立つな。

ヤマザキの食パン全体で見れば、2013年3~6%、2015年1~4%、2018年2~5%、2022年1月平均9%、2022年7月平均8.7%、2023年7月平均7.6%、2025年1月には平均5.0%の値上げ。ふんわり食パンの詳細な値上げ幅は不明。

2008年まで希望小売価格を設定していたのに、それをオープン価格化した理由は希望小売価格を曖昧にして値上げを行いやすくするためなんだろうな。

スーパーなどでの実勢価格は現在168~198円くらい。同じく山崎製パンのやや高価格帯食パンであるロイヤルブレッドや超芳醇より高いことが多いところを見ると、現在の想定小売価格は230~240円程度か。

ところでこのふんわり食パン、2010年に「メープル」をレギュラー商品として発売し、その後期間限定で様々なフレーバーをリリースしていたんですよね。下図は歴代派生フレーバー。(順不同)

歴代のふんわり食パンの味

これ以外にも「黒糖」の存在が確認できましたが、商品画像が見つからなかった…

このように山崎製パンのふんわり食パンは、白い外見と柔らかさに加え、食パンとしては珍しい様々なフレーバーを提供する商品でした。しかし2013年に発売されたスイートキャラメルあたりを最後に、こういった別味の展開をやめたらしい。

理由は知らんが…発売当初はダブルソフトを上回る人気を誇ったものの、その後その勢いが衰えたからなのかもしれない。

なにより「思ったほど味がしない」という問題もはらんでいた気がする。私が食べたことがあるフレーバーはメープルとチョコ、ヨーグルトくらいだが、「それっぽい風味が若干ある…かな?」って感じだったしね。

私自身も手ごねでパンを作ることがあるので分かるが、具材を使わず、かつ食感を維持したままはっきりと認識できるだけの味や風味を出すのって難しいんですよね。ちょっと入れた程度じゃほとんど感じ取ることができない。

そういった背景もあって、あまり評判が良くなかったのかも知れませんね。でもチョコだけは残しておいて欲しかった。(チョコ好き)

余談だが、東日本の広範囲に展開している「カワチ薬品」ではふんわり食パンとそっくりな「ふわふわ食パン」という商品が売られている。ふんわり食パンと並べてみると…

ふんわり食パンとふわふわ食パン

他メーカーのパクリ商品かと思いきや、このふわふわ食パンも山崎製パン製だし、自家製発酵種であるルヴァンを使用してる点も同じだし、耳まで白くて柔らかなのも同じ。

原材料を見比べてみると若干の違いはあるものの、見た目はもちろん食感や味もかなり似ている。同時に食べ比べれば違いが分かるかもしれないが、別々に食べる分には「どっちも一緒」というレベルである。

一方で実勢価格はふんわり食パンが168~198円なのに対し、ふわふわ食パンは118~138円ほど。ふわふわ食パンが山崎製パンの公式サイトに掲載されていない点を鑑みるに、事実上のカワチ薬品のプライベートブランドなのかもしれない。

相次ぐ値上げで高くなってしまったうえ、地味に嫌いじゃなかった別味の展開もやめてしまったふんわり食パン。ならパチモン臭漂うふわふわ食パンで十分だわ。

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