ダブルソフトの値上げ情報

ダブルソフトの値上げ情報
メーカー 山崎製パン株式会社
商品名 ダブルソフト
内容量 1斤(6枚)
参考小売価格 280円(税別)
原材料 小麦粉(国内製造)、糖類、ショートニング、パン酵母、マーガリン、脱脂粉乳、卵、発酵種、牛乳、食塩、ナチュラルチーズ、植物油脂、乳清ミネラル、脱脂濃縮乳/乳化剤、イーストフード、香料、V.C、(一部に乳成分・卵・小麦・大豆を含む)
栄養成分
1枚当たり
エネルギー 172kcal
たんぱく質 6.2g
脂質 3.4g
炭水化物 29.1g
食塩相当量 0.8g
発売日 1989年5月

価格・内容量推移
年月日 参考小売価格(税別)
1989年5月~ 200円
2007年12月~ 220円
2008年5月~ 240円
2009年~ 値下げ?
2011年7月~ 出荷価格
約7%値上げ
2012年7月~ 値下げ?
2013年7月~ 出荷価格
3~6%値上げ
2015年7月~ 出荷価格
1~4%値上げ
2018年7月~ 出荷価格
2~5%値上げ
2022年1月~ 出荷価格
平均9%値上げ
2022年7月~ 出荷価格
平均8.7%値上げ
2023年7月~ 出荷価格
平均7.6%値上げ
(280円)
2025年1月~ 出荷価格
平均5.0%値上げ
(約300円)

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
200円→220円 小麦の政府売渡価格は2007年4月に1.3%、10月からさらに10%値上げされ、また油脂類や乳製品、包装資材など原材料価格の上昇も続き、企業努力の範囲内ではもはや吸収できない状況に。
220円→240円 2007年12月に値上げしたが、小麦の国際価格はその後も急騰を続け、2008年4月に小麦の政府売渡価格は30%の値上げに。引き続き高品質で安全・安心の製品を提供するため価格改定。
2011年
約7%値上げ
小麦の国際価格は、世界的な異常気象による生産量減少や新興国の需要拡大などにより、輸入小麦の政府売渡価格は昨年10月対比18%上昇。その他原材料価格の上昇も続き価格改定を実施。
2013年
3~6%値上げ
本年4月から輸入小麦の政府売渡価格が平均9.7%引き上げられ、加えて円安の進行もあり油脂類、乳製品、包装材料などの価格も上昇。引き続き安全・安心な製品を提供するため価格改定。
2015年
1~4%値上げ
世界的な食糧需要の増加や急激な円安の影響等により、パン製品の主要原料である小麦粉や油脂類、乳製品、砂糖類などの価格が上昇。引き続き安全・安心な製品を提供するため価格改定。
2018年
2~5%値上げ
輸入小麦価格は昨年4月と10月に続いて3期連続の値上げとなり、また乳製品や油脂などの原材料、電気、ガス、軽油なども上昇、さらに物流費、人件費も増加しているため価格改定を実施。
2022年1月
平均9%値上げ
2021年10月から輸入小麦の政府売渡価格が19%引き上げられ、また油脂類、糖類などの原材料価格も高騰。エネルギーや物流費、人件費も上昇しており、コスト吸収の限界を超えたため。
2022年7月
平均8.7%値上げ
本年1月に製品価格を改定したものの、その後も小麦の国際価格は急騰。本年4月から小麦の政府売渡価格が17.3%引き上げられ、油脂類や糖類などの原材料価格も高騰が続いているため。
2023年
平均7.6%値上げ
2023年4月からパン製品の主要原料である小麦粉が値上げされ、また、油脂類、糖類、卵、乳製品、包装資材などの原材料価格、エネルギーコストや物流費も上昇しているため。
2025年
平均5.0%値上げ
包装材料やカカオ豆等の価格が高騰しており、また油脂、砂糖、乳製品等の価格も高止まりの状態が継続。さらに人件費、物流費、エネルギーコストが上昇しているため価格改定を実施

参考サイト
公式サイト 山崎製パン株式会社
1999年 200円 日本食糧新聞
2007年 220円に値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2008年 240円に値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2009年 値下げ 日本食糧新聞
2011年 約7%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2013年 3~6%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2015年 1~4%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2018年 2~5%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2022年1月 平均9%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2022年7月 平均8.7%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2023年 平均7.6%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2025年 平均5.0%値上げ 山崎製パン ニュースリリース

ダブルソフトの値上げ解説

山崎製パンが誇る、やたら分厚くて柔らかい食パン「ダブルソフト」。

一般的な食パンの4枚切り相当の厚さにもかかわらず6枚入りであるため、一見すると1斤半っぽく見えるものの、重量的には一般的な食パンが360~380gなのに対しダブルソフトは400~420gほどと大差ない。つまり気泡が多いと。

このダブルソフトが発売されたのは1989年で、当時の価格は税別200円。1999年時点での価格しか確認できなかったものの、2007年の値上げの際、「食パンは1983年以来24年ぶりの値上げ」と報道されていたので、発売当初200円は間違いないかと。

2007年になると輸入小麦の価格急騰を受け220円に値上げし、翌2008年にも同様の理由により240円に値上げ。しかし同年9月にリーマンショックが起き小麦価格が急落したことなどを理由に2009年に値下げした可能性も。

2011年に出荷価格を約7%値上げするも、翌2012年に値下げ。

しかしその後は値上げ一辺倒となり、ダブルソフト含め山崎製パンの食パン全体の値上げは2013年3~6%、2015年1~4%、2018年2~5%、2022年1月平均9%、2022年7月平均8.7%、2023年平均7.6%、2025年1月平均5.0%の値上げと容赦ない。

かつては200円だっダブルソフトの現在の想定小売価格は290~300円ほどで、スーパーなどでの実勢価格は238~268円くらい。198円ならかなり安い部類かと。以前は特売の目玉として98円とか目にしたものだが、現在はさすがに見なくなったね。

そもそも、ダブルソフトは元々は超芳醇やサンロイヤル(現ロイヤルブレッド)より30円高いという価格設定だったのに、現在の実勢価格を見てみると50~60円高いんだよね。ずいぶん偉くなったもんだ。

そのまま食べてもトーストしても美味しいダブルソフト。それだけに「市販のパンではダブルソフトが至高」と感じている人も多いことでしょう。

だがな、同じヤマザキにとんでもない伏兵がいるんだよ。それが「サンスイート」。

ダブルソフトより美味しいサンスイート

サンスイートは山崎製パンの公式サイトにすら掲載されていない謎仕様の食パンで、長さはダブルソフトと大差ない一方、縦横の大きさはダブルソフトはおろか一般的な食パンに比べても二回りほど小さい。

実際重量を計ってみると約300g、ダブルソフトより100gほど軽いのだが、実勢価格は138~168円ほどで、特売時は100円くらいになることも。

で、肝心の味や食感なんだけど…これがほんと美味しいのよ。

封を開けた瞬間から漂うマーガリンのいい香り…一般的な食パンの原材料は小麦粉が最も多く、次に並ぶのが砂糖や糖類。しかしサンスイートは小麦粉の次にマーガリンが表示されているからこその“たまらん香り”なのだろう。

食感はダブルソフトに勝るとも劣らない柔らかさだが性格が違う。気泡が多いが故のふんわり感が特徴のダブルソフトに対し、サンスイートは目が詰まったふんわりもちもち感が特徴。これ食べるとダブルソフトがパサパサに感じるほど。

私自身、ダブルソフトは「一般的な食パンとは一線を画した美味しいパン」という印象だったため、特売時などで安く買える時はたまに購入していたものの、サンスイートの美味しさと安さを知ってからはダブルソフト眼中になくなったわ。

ただこのサンスイート、販売されている地域が限られているのか、評判の良さとは裏腹に「売ってない」「見かけない」という情報が多いんですよね。

私の住んでいる茨城県ではよく目にするんだけどね。大幅な値上げが相次いだ2023年7月以降でも地元のスーパーやカワチ薬品では特売時98~118円と激安。60~70円ほどに値下げされた見切り品を見つけた際は即買いですよ。

ダブルソフト? いらん。

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