レーズン好きのレーズンブレッドの値上げ情報

レーズン好きのレーズンブレッドの値上げ情報
メーカー 山崎製パン株式会社
商品名 レーズン好きのレーズンブレッド
内容量 1斤(6枚)
半斤(3枚)
参考小売価格 1斤:280円(税別)
半斤:160円(税別)
原材料 小麦粉(国内製造)、レーズン、糖類、マーガリン、パン酵母、食塩、発酵種、レーズンペースト、乳化油脂、脱脂粉乳、グルコマンナン、植物油脂/乳化剤、pH調整剤、イーストフード、加工デンプン、V.C、香料、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む)
栄養成分
1枚(6枚切り)
エネルギー 168kcal
たんぱく質 5.5g
脂質 2.5g
炭水化物 30.9g
食塩相当量 0.6g
発売日 2010年4月

価格・内容量推移
年月日 参考小売価格(税別)
2010年4月~ 220円くらい?
2011年7月~ 出荷価格
約7%値上げ
2012年7月~ 値下げ?
2013年7月~ 出荷価格
3~6%値上げ
2015年7月~ 出荷価格
1~4%値上げ
2018年5月~ 出荷価格
平均12%値上げ
2022年1月~ 出荷価格
平均9%値上げ
2022年7月~ 出荷価格
平均8.7%値上げ
2023年7月~ 出荷価格
平均7.6%値上げ
(260円)
2024年7月~ 出荷価格
平均7.2%値上げ
(280円)
2025年1月~ 出荷価格
平均5.0%値上げ
(約290円)

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2011年
約7%値上げ
小麦の国際価格は、世界的な異常気象による生産量減少や新興国の需要拡大などにより、輸入小麦の政府売渡価格は昨年10月対比18%上昇。その他原材料価格の上昇も続き価格改定を実施。
2013年
3~6%値上げ
本年4月から輸入小麦の政府売渡価格が平均9.7%引き上げられ、加えて円安の進行もあり油脂類、乳製品、包装材料などの価格も上昇。引き続き安全・安心な製品を提供するため価格改定。
2015年
1~4%値上げ
世界的な食糧需要の増加や急激な円安の影響等により、パン製品の主要原料である小麦粉や油脂類、乳製品、砂糖類などの価格が上昇。引き続き安全・安心な製品を提供するため価格改定。
2018年
平均12%値上げ
カリフォルニアレーズンの作付け面積の減少と乾燥期における降雨により収穫量が減少し価格が急騰。また主原料である小麦粉の価格上昇や物流コストなどの増加により価格改定。
2022年1月
平均9%値上げ
2021年10月から輸入小麦の政府売渡価格が19%引き上げられ、また油脂類、糖類などの原材料価格も高騰。エネルギーや物流費、人件費も上昇しており、コスト吸収の限界を超えたため。
2022年7月
平均8.7%値上げ
本年1月に製品価格を改定したものの、その後も小麦の国際価格は急騰。本年4月から小麦の政府売渡価格が17.3%引き上げられ、油脂類や糖類などの原材料価格も高騰が続いているため。
2023年
平均7.6%値上げ
2023年4月からパン製品の主要原料である小麦粉が値上げされ、また、油脂類、糖類、卵、乳製品、包装資材などの原材料価格、エネルギーコストや物流費も上昇しているため。
2024年
平均7.2%値上げ
主産国の天候不順による不作の影響によりレーズンやチョコレートの価格が急騰。エネルギーコストも上昇しており、企業努力による吸収の範囲を超えたため一部のパン製品で価格改定。
2025年
平均5.0%値上げ
包装材料やカカオ豆等の価格が高騰しており、また油脂、砂糖、乳製品等の価格も高止まりの状態が継続。さらに人件費、物流費、エネルギーコストが上昇しているため価格改定を実施

参考サイト
公式サイト 山崎製パン株式会社
2010年 発売 山崎製パン ニュースリリース
2011年 約7%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2013年 3~6%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2015年 1~4%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2018年 平均12%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2022年1月 平均9%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2022年7月 平均8.7%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2023年 平均7.6%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2024年 平均7.2%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2025年 平均5.0%値上げ 山崎製パン ニュースリリース

レーズン好きのレーズンブレッドの値上げ解説

はるか昔からパンとレーズン(干しぶどう)は「相性のいい組み合わせ」として広く認知されており、各メーカーから様々なレーズンパンが販売されております。

…世の中にそれなりの割合で存在するレーズン嫌いからすると迷惑な話だがな。

パン業界において圧倒的NO.1である山崎製パンからも食パンやロールパンにレーズンを組み合わせた商品が複数販売されており、その中で1斤サイズの食パンにレーズンを組み合わせた商品が「レーズン好きのレーズンブレッド」。

レーズン好きのレーズンブレッドが発売された2010年当時、山崎製パンはパン全体をオープン価格化していたため、発売時の詳細な価格は分かりません。

ただ、ダブルソフトや超芳醇といった山崎製パンの他の食パンの価格と比較しつつ、レーズンがそれなりにたっぷり使われている点、レーズン好きのレーズンブレッドの“格”などを勘案するに、想定小売価格は220~230円ほどだったと推測されます。

発売の翌年2011年に山崎製パンの食パンの多くが平均7%値上げされるも、2012年に一部商品が値下げ。ただ、山崎製パンは詳細な製品名までは公表しないスタンスであるため、レーズン好きのレーズンブレッドが対象なのかは不明。

その後も輸入小麦の政府売渡価格が大幅に上昇するたびに値上げを繰り返します。

具体的には2013年3~6%、2015年1~4%と値上げし、2018年にいたっては普通の食パンが2~5%値上げされる中、レーズン好きのレーズンブレッドをはじめとしたレーズンを使用したパンは一気に12%値上げですよ。

というのも、この頃レーズン価格が急騰していたらしく、レーズンを使用した複数のロールパンは内容量を1個減らされているからね。

しかし食パンのように一斤のグラム数が340g以上と決まっている商品に関しては内容量を減らすステルス値上げが行えないことから、12%という大幅値上げになったと。

新型コロナウイルスからの回復や、ロシアによるウクライナ侵攻によって物価が急騰した2022年は1月に平均9%、7月にも8.7%値上げするなど2度の大幅値上げを行い、1年後の2023年7月にも平均7.6%の値上げと容赦ない。

さらに1年後の2024年7月にもレーズン価格の高騰を理由に平均7.2%の値上げを行い、2025年1月には平均5.0%の値上げ。「適当に理由付けて1年ごとに値上げしてやろう」的な思惑が透けて見える。

それにより現在のレーズン好きのレーズンブレッドの想定小売価格は290~300円ほどとみられます。山崎製パンの旗艦食パンであるロイヤルブレッド(230円)と比較しても60~70円ほど高い価格設定か。

ただ、スーパーなどで実際に価格をチェックしてみると、レーズン好きのレーズンブレッドは予想以上に高いことが多い。

売れ筋であるうえメーカーから販促費が出ている雰囲気もあることから、頻繁に特売されているロイヤルブレッドが150円前後で売られていることも。対してレーズン好きのレーズンブレッドは安くても228円、高い店だと268円とか。

「好きな人しか買わない」という性質上、取り扱っている数も限られ、山崎製パンから販促費が出ることもないんだろうから、実勢価格はどうしたって高くなるよね。

それにしても…「レーズン好きのレーズンブレッド」という商品名、ずいぶんとハードルを上げているよね。ほどほどに多めのレーズン量に加え、生地にもレーズンを練り込むなどのこだわりを背景とした自信の表れなのかもしれないが…

でもさ、ヤマザキのレーズン食パンってレーズン好きのレーズンブレッドより、こぶりな「レーズンゴールド」の方が人気なのよね。

レーズン好きのレーズンブレッドより人気のレーズンゴールド

レーズン好きは「レーズン好きのレーズンブレッド」ではなく「レーズンゴールド」を買っているという皮肉。レーズンゴールドのレーズン比率の高さは市販品としてはなかなかのものだから、レーズン好きはこっち買うよねぇ…

安くて手軽なレーズンパンならレーズン入りロールパンでいいし、多少高くても高品質のレーズンパンが食べたいならレーズンゴールドとなる。そう考えると、それなりに高くてほどほど品質のレーズン好きのレーズンブレッドは中途半端。

実際スーパーなどでの売り場でも半斤の3枚切りしか置いていないことも多いしね。

それでも無くなりはしないし、山崎製パンだけを見ても5、6種類のレーズンパンを揃えている点を鑑みるに、やっぱりレーズン入りのパンって根強い人気なんだなぁと感じる。

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