スイートブレッドの値上げ情報
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メーカー | 山崎製パン株式会社 |
商品名 | スイートブレッド |
内容量 | 4/5斤(5枚・6枚) |
参考小売価格 | 150円(税別) |
原材料 | 小麦粉(国内製造)、糖類、マーガリン、パン酵母、発酵種、食塩、脱脂粉乳/乳化剤、イーストフード、香料、V.C、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む) |
栄養成分 1枚(6枚切り) |
エネルギー 135kcal たんぱく質 4.4g 脂質 2.0g 炭水化物 24.8g 食塩相当量 0.5g |
発売日 | 2015年頃 |
価格・内容量推移 | |
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年月日 | 参考小売価格(税別) |
2015年~ | オープン価格 (120~130円) |
2018年7月~ | 出荷価格 2~5%値上げ |
2022年1月~ | 出荷価格 平均9%値上げ |
2022年7月~ | 出荷価格 平均8.7%値上げ |
2023年7月~ | 出荷価格 平均7.6%値上げ (150円) |
2025年1月~ | 出荷価格 平均5.0%値上げ (約160円) |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2018年 2~5%値上げ |
輸入小麦価格は昨年4月と10月に続いて3期連続の値上げとなり、また乳製品や油脂などの原材料、電気、ガス、軽油なども上昇、さらに物流費、人件費も増加しているため価格改定を実施。 |
2022年1月 平均9%値上げ |
2021年10月から輸入小麦の政府売渡価格が19%引き上げられ、また油脂類、糖類などの原材料価格も高騰。エネルギーや物流費、人件費も上昇しており、コスト吸収の限界を超えたため。 |
2022年7月 平均8.7%値上げ |
本年1月に製品価格を改定したものの、その後も小麦の国際価格は急騰。本年4月から小麦の政府売渡価格が17.3%引き上げられ、油脂類や糖類などの原材料価格も高騰が続いているため。 |
2023年 平均7.6%値上げ |
2023年4月からパン製品の主要原料である小麦粉が値上げされ、また、油脂類、糖類、卵、乳製品、包装資材などの原材料価格、エネルギーコストや物流費も上昇しているため。 |
2025年 平均5.0%値上げ |
包装材料やカカオ豆等の価格が高騰しており、また油脂、砂糖、乳製品等の価格も高止まりの状態が継続。さらに人件費、物流費、エネルギーコストが上昇しているため価格改定を実施 |
参考サイト | |
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公式サイト | 山崎製パン株式会社 |
2018年 2~5%値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
2022年1月 平均9%値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
2022年7月 平均8.7%値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
2023年 平均7.6%値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
2025年 平均5.0%値上げ | 山崎製パン ニュースリリース |
スイートブレッドの値上げ解説
業界最大手である山崎製パンの主要ブランド食パンの中ではかなり安価な部類に入る「スイートブレッド」をご存知でしょうか? 価格のわりに美味しいということもあり多くの小売店で目にする人気商品となっております。
ただ、今でこそ山崎製パンの公式サイトに掲載される商品であるものの、発売当初はあまり力が入っていなかったのか、発売にあたってのニュースリリースは存在しておらず、はっきりとした発売日は不明。
情報を探ってみるに2015年あたりに発売したらしいのですが、公式サイトに掲載されだしたのは2017年頃。
「同社のモーニングスターやプライベートブランド向け商品のような安価な食パンの需要が増えてきたから、山型食パンでも安いやつ作っておくか」的な安易な発想で発売されたのかもしれない。
でも思いのほか人気になったからレギュラー商品に格上げされた…って感じ?
スイートブレッドが発売された当初の参考小売価格は120~130円ほど。モーニングスターよりは若干高いものの、当時190~200円ほどだったロイヤルブレッドや超芳醇などに比べればかなり安価。100円以下で売られていることも多かった。
しかし2018年に山崎製パンの食パン全体で2~5%値上げされたのを皮切りに、2022年に2回、2023年、2025年1月に値上げ。結果、参考小売価格は160~170円ほど。スーパーなどでの実勢価格は130円前後といったところか。
近年人気が高まっている山型食パンだけど、山型食パンって角型ほど安い商品ってあまりなんだよね。だからこそスイートブレッドは人気なんだろうけど。
でもね、このスイートブレッドには落とし穴(?)がある。
一見すると一般的な1斤サイズの食パンであるものの、実際は「4/5斤」なの。「1斤=340g以上」という決まりがあり、一般的な1斤サイズの食パンの重量は360~380g。しかしスイートブレッドは310~320gしかないのだ。
だから4/5斤と。
一般的な食パンと同じ大きさだから何も考えずに買ってみたけど、実際は2割ほど少ない…なんか騙された気分になるよね。ヤマザキこのやろう。
1斤サイズの食パンと同じ大きさなのに2割ほど軽い理由は、言うまでもなく気泡が多いから。食パンケースに蓋をして焼き上げる角型と異なり山形は蓋をしないため上に膨らむため、結果としてふわふわの食パンになるのだ。
蓋をしないため水分が飛びやすく「パサパサ」と感じる原因にもなるけど、そのあたりはヤマザキの技術や添加物でカバー。
スイートブレッドの位置付け的は“廉価版ダブルソフト”といったところか。
ダブルソフトは一見1.5斤サイズ(510g以上)だけど、実際は400~420gしかない1斤サイズのパン。大きさに対し重量が軽く、かつ耳まで柔らかという点はスイートブレッドと共通しているからね。
とはいえ原材料を比べてみると、卵やチーズが使われているダブルソフトに対し、スイートブレッドはごくごく一般的な構成。安いわりに美味しいと評判であるものの、ダブルソフトと比較すると「う~ん…」となりがち。
それでも、PBを中心に安価な商品が多い食パン角型に比べ高価になりがちな山形食パンをこの価格で提供してくれている点は評価したい。(偉そう)
とはいえ4/5斤で実勢価格130~140円…1斤サイズに直して計算したら160~170円になることを考えると特段安いわけでもないけどな。
それなら、頻繁に特売をやり130~150円ほどで叩き売られている同社旗艦食パンのロイヤルブレッドを買ったほうが満足度は高いかと。店によってはロイヤルブレッドの山形(5枚)を特売価格で手に入れることができる。
スイートブレッドの強みはダブルソフトの雰囲気を味わえる食パンをいつでも安く購入できるという点。山型食パンが好きな人にとってはかなり魅力的な商品といえるのではないでしょうか。