まるごとソーセージの値上げ情報

まるごとソーセージの値上げ情報
メーカー 山崎製パン株式会社
商品名 まるごとソーセージ
内容量 1個
参考小売価格 145円(税別)
原材料 小麦粉(国内製造)、ソーセージ、辛子入りドレッシング、砂糖混合異性化液糖、ファットスプレッド、油脂加工品、卵、ぶどう糖、パン酵母、食塩、乳化油脂、発酵風味料、脱脂粉乳、発酵種/カゼインNa、乳化剤、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、酢酸(Na)、保存料(ソルビン酸)、イーストフード、酸化防止剤(V.C)、発色剤(亜硝酸Na)、香料、ウコン色素、香辛料抽出物、V.C、(一部に乳成分・卵・小麦・大豆・とり肉・豚肉・りんごを含む)
栄養成分
1個当たり
エネルギー 396kcal
たんぱく質 10.1g
脂質 23.2g
炭水化物 36.7g
食塩相当量 1.6g
発売日 1987年

価格・内容量推移
年月日 内容量&カロリー 参考小売価格(税別)
1987年~ 不明 90円
2001年時点 352kcal
(100gあたり)
100円
2004年10月時点 341kcal 100円
2007年12月~ 400kcal 110円
2008年5月~ 386kcal 115円
2009年~ 386kcal 110円
2010年12月~ 388kcal 110円
2011年7月~ 388kcal 115円
2013年7月~ 437kcal 120円
2015年7月~ 437kcal 125円
2018年7月~ 437kcal 130円
2019年~ 378kcal 130円
2022年1月~ 396kcal 135円
2022年7月~ 396kcal 140円
2023年7月~ 396kcal 145円
2025年1月~ 396kcal 出荷価格
平均5.3%値上げ
(約150円)

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2007年
88円→98円
小麦の政府売渡価格は2007年4月に1.3%、10月からさらに10%値上げされ、また油脂類や乳製品、包装資材など原材料価格の上昇も続き、企業努力の範囲内ではもはや吸収できない状況に。
2008年
98円→105円
2007年12月に値上げしたが、小麦の国際価格はその後も急騰を続け、2008年4月に小麦の政府売渡価格は30%の値上げに。引き続き高品質で安全・安心の製品を提供するため価格改定。
2011年
約5%値上げ
小麦の国際価格は、世界的な異常気象による生産量減少や新興国の需要拡大などにより、輸入小麦の政府売渡価格は昨年10月対比18%上昇。その他原材料価格の上昇も続き価格改定を実施。
2013年
3~6%値上げ
本年4月から輸入小麦の政府売渡価格が平均9.7%引き上げられ、加えて円安の進行もあり油脂類、乳製品、包装材料などの価格も上昇。引き続き安全・安心な製品を提供するため価格改定。
2015年
平均3%値上げ
世界的な食糧需要の増加や急激な円安の影響等により、パン製品の主要原料である小麦粉や油脂類、乳製品、砂糖類などの価格が上昇。引き続き安全・安心な製品を提供するため価格改定。
2018年
平均4.5%値上げ
輸入小麦価格は昨年4月と10月に続いて3期連続の値上げとなり、また乳製品や油脂などの原材料、電気、ガス、軽油なども上昇、さらに物流費、人件費も増加しているため価格改定を実施。
2022年1月
平均6.8%値上げ
2021年10月から輸入小麦の政府売渡価格が19%引き上げられ、また油脂類、糖類などの原材料価格も高騰。エネルギーや物流費、人件費も上昇しており、コスト吸収の限界を超えたため。
2022年7月
平均4.3%値上げ
本年1月に製品価格を改定したものの、その後も小麦の国際価格は急騰。本年4月から小麦の政府売渡価格が17.3%引き上げられ、油脂類や糖類などの原材料価格も高騰が続いているため。
2023年
平均6.8%値上げ
2023年4月からパン製品の主要原料である小麦粉が値上げされ、また、油脂類、糖類、卵、乳製品、包装資材などの原材料価格、エネルギーコストや物流費も上昇しているため。
2025年
平均5.3%値上げ
包装材料やカカオ豆等の価格が高騰しており、また油脂、砂糖、乳製品等の価格も高止まりの状態が継続。さらに人件費、物流費、エネルギーコストが上昇しているため価格改定を実施

参考サイト
公式サイト 山崎製パン株式会社
2001年 100円 山崎製パン 製品情報
2004年時点の栄養成分 山崎製パン 栄養成分表
2007年 110円に値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2008年 115円に値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2009年 110円に値下げ? 日本食糧新聞
2011年 約5%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2013年 2~6%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2015年 平均3%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2018年 平均4.5%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2022年1月 平均6.8%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2022年7月 平均4.3%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2023年 平均6.8%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2025年 平均5.3%値上げ 山崎製パン ニュースリリース

まるごとソーセージの値上げ解説

豊富なラインナップを誇る山崎製パンの菓子パン郡。人気の中心は甘いパンにある中でトップクラスの人気を維持しているのが惣菜パンである「まるごとソーセージ」です。特に野郎共からの支持がすごいらしい。…仲間意識…なのか?(失言)

1987年に発売されたまるごとソーセージの価格は90円。

1987年発売時のまるごとソーセージ 90円

当時のキャラクターは現在のソーセージを擬人化したものではなく男の子と女の子だったらしい。

2001年時点でまるごとソーセージは100円になっています。具体的にどのタイミングで値上げされたのかは分からないが、山崎製パンは1990年に菓子パンの一部を値上げしたらしいので、このタイミングで90円から100円になったのかも。

2007年に大規模な値上げを行い、まるごとソーセージは110円、翌2008年には115円に値上げするも、2009年に一部商品を値下げ。値下げ対象にまるごとソーセージが入っていたか不明ではあるものの、110円くらいになった可能性も。

そしてここから怒涛の値上げラッシュの始まりですよ。

2003~2004年頃から山崎製パンは希望小売価格を明確にしなくなったため、その後の詳しい値上げ幅は分からず、ここからの価格はあくまでも私なりに調べた結果の“推定”であることをご理解ください。

まず2011年、小麦価格の高騰などを理由に115円ほどに値上げ。2013年には120円くらいになり、2015年の値上げで125円、2018年には130円程になったと考えられます。

2022年は2度の値上げを行い、1月に135円、7月には140円ほど。2023年7月に行われた値上げで145円、2025年1月の値上げにより150円ほどになっている模様。

そして価格と共に気になるのが「大きさ」ですよね。こっそり内容量を減らしたり小さくしたりするステルス値上げは日本企業のお家芸ですからね。そんな内容量の変化を感じ取るのに最適な指標が栄養成分…とりわけ「熱量(カロリー)」は重要。

まるごとソーセージの熱量(カロリー)は確認できる限り400kcal弱である時期が多くなっています。多少の変化はあれど目に見えた大きさの変更はなかったと。

しかし2012年頃に437kcalへと増量し、それは2019年まで続きます。揚げ物を使っていない実勢価格100円程度の惣菜パンが1個437kcalって、結構なボリュームよ。

しかし2019年にこっそり行われたらしいリニューアルで一気に378kcalに減少。栄養成分を見るに、脂質と炭水化物が10~15%ほど減っていることから、主にパンが小さく(薄く?)なり、それに伴ってからしマヨネーズの量も減らしたって感じか。

2019年頃に小さくなったまるごとソーセージ

なんのアナウンスもなしに15%減とは、山崎製パンもあくどいことするよな。2022年頃に396kcalに増えるも、437kcalを知っている身としては…

スーパーなどでの実勢価格は108~128円程度。以前は特売時68~78円で買うことができたまるごとソーセージも、現在は特売でも98円が関の山か。

それでもこれだけ美味しくてボリューミーなソーセージパンが120円前後なんだから、十分安いと考えられなくもない。そのへんの焼き立てパンのお店などでは余裕で2倍くらいの値段になってしまうからね。

昨今の物価上昇でまるごとソーセージも確実に値上げされてはいるものの、売上はむしろ伸びているらしい。冒頭でも触れたように特に男性に人気とのこと。

可処分所得が減り続ける中、食費やお小遣いは増えず、一方で飲食店や弁当はガンガン値上げ…結果こういったボリュームがあってほどほど美味しく、かつ安価なまるごとソーセージがおっさんの昼食に選ばれているのかもしれない。

そう考えるとなんか悲しいね…

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