超芳醇の値上げ情報

超芳醇の値上げ情報
メーカー 山崎製パン株式会社
商品名 超芳醇
内容量 1斤(4枚・5枚・6枚・8枚・10枚)
半斤(3枚)
参考小売価格 220円(税別)
原材料 小麦粉(国内製造)、糖類、マーガリン、パン酵母、発酵種、食塩、植物油脂、醸造酢、粉末油脂/乳化剤、イーストフード、V.C、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む)
栄養成分
1枚(6枚切り)
エネルギー 171kcal
たんぱく質 6.0g
脂質 3.2g
炭水化物 29.6g
食塩相当量 0.8g
発売日 2000年8月

価格・内容量推移
年月日 参考小売価格(税別)
2000年8月~ 170円
2007年12月~ 190円
2008年5月~ 210円
2009年~ 値下げ
2011年7月~ 出荷価格
約7%値上げ
2012年7月~ 値下げ?
2013年7月~ 出荷価格
3~6%値上げ
2015年7月~ 出荷価格
1~4%値上げ
2018年7月~ 出荷価格
2~5%値上げ
2022年1月~ 出荷価格
平均9%値上げ
2022年7月~ 出荷価格
平均8.7%値上げ
2023年7月~ 出荷価格
平均7.6%値上げ
(220円)
2025年1月~ 出荷価格
平均5.0%値上げ
(約230円)

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
170円→190円 小麦の政府売渡価格は2007年4月に1.3%、10月からさらに10%値上げされ、また油脂類や乳製品、包装資材など原材料価格の上昇も続き、企業努力の範囲内ではもはや吸収できない状況に。
190円→210円 2007年12月に値上げしたが、小麦の国際価格はその後も急騰を続け、2008年4月に小麦の政府売渡価格は30%の値上げに。引き続き高品質で安全・安心の製品を提供するため価格改定。
2011年
約7%値上げ
小麦の国際価格は、世界的な異常気象による生産量減少や新興国の需要拡大などにより、輸入小麦の政府売渡価格は昨年10月対比18%上昇。その他原材料価格の上昇も続き価格改定を実施。
2013年
3~6%値上げ
本年4月から輸入小麦の政府売渡価格が平均9.7%引き上げられ、加えて円安の進行もあり油脂類、乳製品、包装材料などの価格も上昇。引き続き安全・安心な製品を提供するため価格改定。
2015年
1~4%値上げ
世界的な食糧需要の増加や急激な円安の影響等により、パン製品の主要原料である小麦粉や油脂類、乳製品、砂糖類などの価格が上昇。引き続き安全・安心な製品を提供するため価格改定。
2018年
2~5%値上げ
輸入小麦価格は昨年4月と10月に続いて3期連続の値上げとなり、また乳製品や油脂などの原材料、電気、ガス、軽油なども上昇、さらに物流費、人件費も増加しているため価格改定を実施。
2022年1月
平均9%値上げ
2021年10月から輸入小麦の政府売渡価格が19%引き上げられ、また油脂類、糖類などの原材料価格も高騰。エネルギーや物流費、人件費も上昇しており、コスト吸収の限界を超えたため。
2022年7月
平均8.7%値上げ
本年1月に製品価格を改定したものの、その後も小麦の国際価格は急騰。本年4月から小麦の政府売渡価格が17.3%引き上げられ、油脂類や糖類などの原材料価格も高騰が続いているため。
2023年
平均7.6%値上げ
2023年4月からパン製品の主要原料である小麦粉が値上げされ、また、油脂類、糖類、卵、乳製品、包装資材などの原材料価格、エネルギーコストや物流費も上昇しているため。
2025年
平均5.0%値上げ
包装材料やカカオ豆等の価格が高騰しており、また油脂、砂糖、乳製品等の価格も高止まりの状態が継続。さらに人件費、物流費、エネルギーコストが上昇しているため価格改定を実施

参考サイト
公式サイト 山崎製パン株式会社
2000年 170円 日本食糧新聞
2007年 190円に値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2008年 210円に値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2009年 値下げ 日本食糧新聞
2011年 約7%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2013年 3~6%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2015年 1~4%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2018年 2~5%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2022年1月 平均9%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2022年7月 平均8.7%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2023年 平均7.6%値上げ 山崎製パン ニュースリリース
2025年 平均5.0%値上げ 山崎製パン ニュースリリース

超芳醇の値上げ解説

現在、山崎製パンを象徴する代表的な食パンといえば「ロイヤルブレッド」と「ダブルソフト」の2品。一般的な角食に限ればロイヤルブレッドに最も力を入れているのは間違いないでしょう。

しかし、「サンロイヤル」から受け継ぐ形で2012年に発売されたロイヤルブレッドが登場する以前は、ヤマザキの代表的な角食といえば間違いなく「超芳醇」だった。ロイヤルブレッドの前身サンロイヤルなんて歯牙にもかけないほどに。

現在はちょっと影が薄くなってしまったが…

2000年に満を持して発売された超芳醇の価格は170円。若干高価格帯の“ちょっとプレミアムな食パン”という位置付けだったのは間違いありません。

そんな超芳醇、2007年に20円値上げして190円、翌2008年にはさらに20円値上げして210円に。しかし同年にリーマンショックが起き小麦などの価格が暴落したことから、2009年に値下げをしたとのこと。

再び輸入小麦の価格が上がりだした2011年に約7%の値上げを行うも、2012年には再び値下げ。

この時、超芳醇含め山崎製パンのパンはオープン価格になっていたことから正確な小売価格は不明ながら、想定小売価格は190~200円程度だったと思われます。スーパーなどでの実勢価格は148~158円くらいか。

しかし、輸入小麦の政府売渡価格など原材料価格が下がる局面では消費者にそれを還元するため値下げするという良心的な対応はここで潰える。

2013年に出荷価格を3~6%値上げしたのを皮切りに、2015年1~4%、2018年2~5%と値上げ。もちろんこの間に小麦価格などが値下がりすることもあったが、小麦価格上昇時に値上げ、下降時は知らんぷりが常態化。

世界的に新型コロナウイルスによるロックダウンが解除されたことによる揺り戻しの需要拡大と、ロシアのウクライナ侵攻によって物価が急上昇しだした2022年から値上げがさらに加速。

2022年1月に平均9%、半年後の2022年7月に平均8.7%、そして1年後の2023年7月に平均7.6%、2025年1月には平均5.0%の値上げに踏み切っており、現在の超芳醇の想定小売価格はロイヤルブレッドと同じ230円くらいと見られます。

スーパーなどでの実勢価格は158~198円くらい。ロイヤルブレッドは特売品に並ぶことも多いためか、なんとなく超芳醇の方が高く売られている印象。

余談だが、超芳醇は2016年まで「芳醇」「超芳醇」「特選超芳醇」とシリーズ展開していた。「松竹梅」みたいなもんだね。

ヤマザキ超芳醇には芳醇と特選超芳醇が存在した

メーカー側が分かりやすく「貧乏人用」「平民用」「金持ち用」と分けてくれていたのだから、山崎製パンのお客様目線には頭が下がる。

しかし2016年のリニューアルで芳醇と超芳醇は統一され、特選超芳醇は2017年頃に姿を消しています。その後も“プレミアムな超芳醇”として2019年に「特選 超芳醇」、2021年には「超芳醇ゴールド」を発売するも、現在は存在しない模様。

高級食パンのブームに乗っかってみたが結局あまり売れなかった…ってところか?

それでなくても超芳醇は高価な部類に入る食パンだというのに、2022年からの豪快な値上げにさらにそれが顕著となった結果、多くの客が同じヤマザキの安価な食パン「モーニングスター」やプライベートブランドに流れたらしい。

私のような貧乏人が超芳醇を買う機会といえば、当日賞味期限で半額になっていた時くらいだよ。トーストしてしまえば安物も超芳醇の違いもよく分からないしな。(味音痴)

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