ポリンキーの値上げ・実質値上げ情報
メーカー | 株式会社湖池屋 |
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商品名 | ポリンキー |
内容量 | 18g・55g |
参考小売価格 | 145円 |
原材料 (あっさりコーン) |
生地(コーングリッツ、コーンスターチ、砂糖、マーガリン(乳成分を含む)、食塩)、植物油、砂糖、コーンパウダー、乳等を主要原料とする食品、食塩、香辛料、たんぱく加水分解物(大豆を含む)、粉末しょうゆ(小麦・大豆を含む)、トマト風味シーズニング、オリゴ糖/加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、膨脹剤、香料(乳・えび・大豆由来)、甘味料(ステビア)、酸味料、カロチノイド色素、香辛料抽出物 |
栄養成分 1袋当たり(55g) |
エネルギー 289kcal たんぱく質 2.3g 脂質 15.6g 炭水化物 34.9g 食塩相当量 1.2g |
発売日 | 1990年7月 |
レギュラーサイズ | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2001年3月~ | 53g | 100円 |
2001年12月~ | 58g | 100円 |
2003年~ | 69g | 120円 |
2004年11月~ | 53g | 100円 |
2005年5月~ | 55g | 100円 |
2006年4月~ | 70g | 115円 |
2009年2月~ | 60g | 115円 |
2018年~ | 60g | 120円 |
2022年8月~ | 55g | 130円 |
2023年7月~ | 55g | 135円 |
2024年10月~ | 55g | 145円 |
小袋 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2016年7月~ | 20g | 37円 |
2018年~ | 20g | 40円 |
2022年8月~ | 18g | 40円 |
2023年7月~ | 18g | 45円 |
2024年10月~ | 18g | 50円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2001年12月 53g→58g |
リニューアル |
2003年 58g→69g 100円→120円 |
リニューアル |
2004年11月 69g→53g 120円→100円 |
三角形のスナック菓子「ポリンキー」が新しくなって新発売! 健康機能を強化した「おさかなポリンキー てりやき味」と、昔懐かしい駄菓子テイストに仕上げた「サラミ味」を発売。 |
2005年5月 53g→55g |
発売当時の人気定番フレーバー「あっさりコーン」と、カルシウムを配合した栄養機能食品「えび味」の2品を全国発売。 |
2006年4月 55g→70g 100円→115円 |
ポリンキーシリーズを前面リニューアルし、定番の「あっさりコーン」に加え「めんたい味」「なつかしのソース味」を発売。 |
2009年2月 70g→60g |
定番フレーバーの「めんたいあじ」をリニューアルし、さらにおいしくなった。また、「あっさりコーン」を期間限定復活発売。 |
2018年 115円→120円 |
なし |
2022年8月 60g→55g (120円→130円) 20g→18g |
自身が小さな頃にポリンキーに親しんできた方々が子を持つ親世代にあたることもあり、親子のコミュニケーションスナックとしてポリンキーの立ち位置を確立すべくリニューアル。 |
2023年7月 130円→135円 |
原材料・配送費・人件費の高騰に伴い、製品の価格・規格改定を段階的に実施してきたものの、依然として各種コストの上昇は継続しており自助努力だけではコスト増加を吸収できないと判断。 |
2024年10月 135円→145円 |
原材料・配送費・人件費の高騰に伴い、製品の価格・規格改定を段階的に実施してきたものの、依然として各種コストの上昇は継続しており自助努力だけではコスト増加を吸収できないと判断。(100%使い回し) |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社湖池屋 |
2001年3月 53g 100円 | 湖池屋 商品紹介 |
2001年12月 58gに増量 | 湖池屋 商品紹介 |
2003年 69g 120円 | 湖池屋 商品紹介 |
2004年 53g 100円 | 湖池屋 プレスリリース |
2005年 55gに増量 | 湖池屋 プレスリリース |
2006年 70g 115円 | 湖池屋 プレスリリース |
2009年 60gに実質値上げ | 湖池屋 プレスリリース |
2022年 55g 130円に値上げ | 湖池屋 プレスリリース |
2023年 135円に値上げ | 湖池屋 プレスリリース |
2024年 73g 145円に値上げ | 湖池屋 プレスリリース |
湖池屋 ポリンキーの値上げ解説
おっさんおばさん世代には「ポリンキー♪ ポリンキー♪ 三角形の秘密はね♪」というフレーズが脳裏にこびりついていること必至のスナック菓子、湖池屋「ポリンキー」。結局三角形とおいしさの秘密はなんなんだ?
ポリンキーは1990年に発売され、件のCM効果も相まって知名度は抜群ながら、“売上”という点においては苦戦気味なのかもしれない。
なぜなら、ここ20年ほどの商品展開において若干の迷走が見られるから。
2001年3月にリニューアルされた時点でのポリンキーの内容量は53g、価格は税別100円となっていました。しかし同年12月のリニューアルで58gに増量。価格に関しては据え置き、もしくはわずかな値上げが行われたかもしれないが、確認できない。
2003年には69gに増量したうえで120円に値上げ。
…と思ったら、翌2004年には53gに減らし100円に値下げ。しかもこの頃はカルシウムを配合し「栄養機能食品」として展開するフレーバーも登場。
なんかこう…生き残りをかけて立ち位置を模索しているように感じる。おさかなポリンキーは2020年に、「お野菜ポリンキー」という“お仲間”を引き連れ復活したけど、現在は売られていない。
栄養機能食品の「えび味」を発売した2005年に55gに微増したと思ったら、翌2006年には70gに増量した上で税込120円(税別115円)ほどに値上げ。
この頃には栄養機能食品としての道を諦めたらしく、いかにもスナック菓子らしい“体に悪影響”全開の大増量。なんか吹っ切れた感すらあるね。
しかし、多くの食品が値上げやステルス値上げに舵を切った2008年、ポリンキーも追随し60gに減量。その後2018年頃には税込120円から税別120円に値上げしています。
そして2022年8月、パッケージなどのリニューアルを機に、内容量を55gに減量したうえで130円に値上げ。さらに2023年7月に135円、2024年10月には145円に値上げ。あのポリンキーも、ずいぶんと高級になったものだ。
冒頭で「売上的に苦戦気味なのかも」と書きましたが、それには相応の理由があります。そのひとつが、スーパーなどの売り場に並んでいないことが多い点。いわゆる「ポリンキー売ってない現象」です。
スコーンやドンタコスなど、ポテトチップスではない湖池屋商品はそれなりに目にするものの、ポリンキーを置いている店舗って思いのほか少ない印象なんですよね。
湖池屋の公式サイトにおいては、歴史あるスナック菓子の中で一番下に追いやられているし、商品のバリエーションも、「あっさりコーン」のみ小袋が存在するだけで、かつて存在した大袋などはなくなっている。
キャラクターの「スリーポリンキーズ」は、発売以来30年以上にわたってほとんどデザインが変わっていない、完成された味を出しているし、ポリンキー自体の知名度も相当なもの。でも窓際族。
美味しいスナック菓子が溢れる現代において、ポリンキーの食感や味はあまりにも平凡だし、スコーンやドンタコスのような「量の多さ」という武器もない。相次ぐ値上げにより「安さ」も褪せてしまった。
だからこそカルシウムを多めに配合し“健康系”に活路を見い出そうとしたのかもしれないが…焼け石に水か。
時代に付いていけなかった…端的に言えば、そういうことなんだろう。