ドンタコスの値上げ・ステルス値上げ情報

ドンタコスの値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー 株式会社湖池屋
商品名 ドンタコス 絶品チリタコス(旧チリトマト味)
内容量 60g
参考小売価格 145円
原材料
(サワークリーム)
とうもろこし、植物油、砂糖、食塩、香辛料、トマト風味シーズニング、たんぱく加水分解物、オリゴ糖、トマト、肉エキスパウダー/調味料(アミノ酸等)、酸味料、香料、パプリカ色素、香辛料抽出物、甘味料(スクラロース)、(一部に乳成分・小麦・大豆・鶏肉・りんごを含む)
栄養成分
1袋当たり(60g)
エネルギー 322kcal
たんぱく質 3.8g
脂質 18.3g
炭水化物 35.8g
食塩相当量 0.9g
発売日 1994年

レギュラーサイズ
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2002年時点~ 70g 100円位
2005年3月~ 95g 115円
2008年1月~ 88g 115円
2014年1月~ 88g 120円
2016年3月~ 販売終了
2022年4月~ 73g 130円
2023年7月~ 68g 135円
2024年7月~ 60g 140円
2024年10月~ 60g 145円

たべきりサイズ
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2010年~ 58g 86円
2016年3月~ 58g オープン価格
(90~100円位)
2022年4月~ 販売終了

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2005年3月
70g→95g
100円位→112円
二人以上で食べることを想定し、内容量を70gから95gにボリュームアップ。飲料にもよく合うように濃いめの味付けとした。
2008年1月
95g→88g
なし
2022年4月
88g→73g
120円→130円
ドンタコスが、発売以来初となる大幅リニューアル。クリスピーな軽快食感の生地へと生まれ変わり、あっさりとしながらも濃厚な旨みや、素材の味わいも感じられるような味に仕上げた。
2023年7月
73g→68g
130円→135円
原材料・配送費・人件費の高騰に伴い、製品の価格・規格改定を段階的に実施してきたものの、依然として各種コストの上昇は継続しており自助努力だけではコスト増加を吸収できないと判断。
2024年7月
68g→60g
135円→140円
味わい・デザインともに大幅に進化。生地は製法を見直して生地から改良を行い、味付け部分においては、肉の旨みを強化し、スパイス等のアクセントも見直した。
2024年10月
140円→145円
原材料・配送費・人件費の高騰に伴い、製品の価格・規格改定を段階的に実施してきたものの、依然として各種コストの上昇は継続しており自助努力だけではコスト増加を吸収できないと判断。(2023年7月の100%使い回し)

参考サイト
公式サイト 株式会社湖池屋
2002年 70g 100円 湖池屋 商品紹介
2005年 95g 112円に増量 湖池屋 プレスリリース
2008年 88gにステルス値上げ 湖池屋 商品一覧
2014年 120円に値上げ livedoor NEWS
2022年 73g 130円に値上げ 湖池屋 プレスリリース
2023年 68g 135円に値上げ 湖池屋 プレスリリース
2024年7月 60g 140円に値上げ 湖池屋 プレスリリース
2024年10月 145円に値上げ 湖池屋 プレスリリース

ドンタコスの値上げ解説

とうもろこしをすり潰して作られるトルティーヤを油で揚げたトルティーヤチップスは、半世紀以上の歴史を持ち世界中で愛されています。そんなトルティーヤチップスを日本において広く普及させたのが、湖池屋の「ドンタコス」。

ドンタコスったらドンタコス。

そんなドンタコス、1994年に発売され、現在は同社のスコーン同様「安価なスナック菓子」としてのポジションを確かなものにしている印象。芋系チップスの値上がりっぷりはハンパないからな。

2000年代初頭のドンタコスの内容量は70g、価格は100円前後だったと思われます。それが2005年、「二人以上で食べることを想定」という理由で95gに増量。この時点での価格は税込120円(税別115円)となっていました。

「おひとり様を想定」などという、もっともらしい理由により内容量をガンガン減らす現在の流れとは完全に逆だな。95gのスナック菓子の定価が115円とか、いい時代だったんだねぇ…

しかし2008年にはこっそりと88gにステルス値上げ。この時期、世界中を大不況に陥れたリーマンショックの直前で、お菓子を含め様々な商品が値上げされたため、この程度の減量は仕方なかったのかもしれない。

2010年になると、「たべきりサイズ」として58g入りで税込90円(税別86円)のドンタコスが登場。しばらくは88gと58gが併売されるも、2016年のリニューアルにおいて88gのレギュラーサイズは消滅した模様。

ただ、2016年以降も期間限定のフレーバーに関しては58gと80gが設定されることも多かった。また「ローソン限定のドンタコス」として90g入り(税込108円)が存在していました。

ローソンのドンタコスとトルティアチップス

現在は「トルティアチップス」と名を変え、内容量も80gに減ってしまったがな。

2016年にレギュラー商品であるチリタコス味と焼きとうもろこし味が58g一本体制になってから大きな動きはなかったものの、2022年4月に行われた大幅リニューアルにより、58gの食べきりサイズが消滅し、新たに「73g」という規格が登場。

内容量的には、以前存在した88gと、リニューアル前のレギュラー商品である58gのちょうど間を取った形になってはいるが、価格は以前の88gの120円より高い税別130円…58gが税込90~100円程度だったことを考えると、完全なる値上げよね。

この73gのドンタコス チリトマト味の参考小売価格は税別130円。

しかしそれから1年3か月後の2023年7月、68gへと減らしたうえに135円に値上げ。その1年後、2024年7月には「フルリニューアル」という体で60gに減量し、しかも140円に値上げだよ。

さらに美味しくなりました=値上げ・ステルス値上げ」を見事なまでに体現した素晴らしいリニューアルだね。

トルティーヤチップスは世界中で販売されている定番スナック菓子のひとつ。しかしフレーバーのチョイスやパッケージの色などを鑑みるに、ドンタコスはフリトレーの「ドリトス」のパクr…もとい、類似品と言わざるを得ない。

ドンタコスはドリトスのパクり?

だって、これだからねぇ…商品名の響きも似ているし、色もほとんど一緒。

湖池屋はドリトスと同じくフリトレーの「チートス」をオマージュした「スコーン」を発売するという“前科”があるからなぁ…

2023年まではフリトレーのドリトスが60gで税別125円なのに対し、ドンタコスは73gで税別130円とコスパに優れていた。

後発のパクリ商品なんだから、元祖に比べ安いor量が多いは当然の対応といえる。はっきり言って味の違いもよく分からないから、同じような値段で売られていたら、そりゃドンタコス買うよね。

しかし現在はドリトスもドンタコスも60g・145円と同一。

近年の激しいステルス値上げ&値上げを鑑みるに、発売から30年経って認知度も十分上がったし、ドリトスのシェアもかなり奪うことができたことで、「2番煎じとしての卑屈さはもういらない」「消費者に奉仕する必要はない」と判断したのかと。

かつてカルビーにされたことを、今度はフリトレーにしてやった…みたいな。

こんな割高商品に成り下がったドンタコスなど私は絶対買わないからどうでもいいけど、湖池屋の傲慢さが垣間見えるという点で興味深いね。

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