ピュアポテトの値上げ・実質値上げ情報

ピュアポテトの値上げ・実質値上げ情報
メーカー 株式会社湖池屋
商品名 ピュアポテト(旧じゃがいも心地)
内容量 58g
参考小売価格 150円
原材料
(塩と岩塩)
馬鈴薯、植物油、でん粉分解物、食塩、たんぱく加水分解物(鶏肉を含む)、鶏油/調味料(アミノ酸等)
栄養成分
1袋当たり(58g)
エネルギー 314kcal
たんぱく質 3.7g
脂質 18.6g
炭水化物 33.2g
食塩相当量 0.7g
発売日 2015年9月

レギュラーサイズ
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2015年9月~ 60g 120円
2018年9月~ 58g 120円
2019年3月~ 58g 130円
2022年2月~ 58g 135円
2022年9月~ 55g 140円
2023年7月~ 55g 150円
2025年2月~ 55g 160円前後

いつでもチャック
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2020年9月~ 135g 310円
2022年6月~ 126g 310円
2023年7月~ 126g 320円
2023年9月~ 販売終了

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2018年9月
60g→58g
リニューアル
2019年3月
120円→130円
秋冬限定として発売した「じゃがいも心地」を、一年中食べられる「じゃがいも心地」として通年販売。
2022年2月
130円→135円
近年の度重なる原材料費、物流費、人件費等の高騰に加え、今夏の北海道における記録的な猛暑と少雨により馬鈴薯の収穫量が減少。自助努力だけでコスト増を吸収できないと判断。
2022年6月
いつでもチャック
135g→126g
近年の度重なる原材料費、物流費、人件費等の高騰に加え、世界的需要増の影響により食用油の価格が過去最高に。自助努力だけでコスト増を吸収できないと判断。
2022年9月
58g→55g
135円→140円
本年2月出荷分より一部製品の価格改定を実施したが、世界的な原材料価格の高騰や、エネルギー価格の上昇によるコスト増が継続。自助努力だけでコスト増加を吸収できないと判断。
2023年7月
140円→150円
原材料・配送費・人件費の高騰に伴い、製品の価格・規格改定を段階的に実施してきたものの、依然として各種コストの上昇は継続しており自助努力だけではコスト増加を吸収できないと判断。
2025年2月
150円→160円前後
原材料・配送費・人件費の高騰に伴い、製品の価格・規格改定を段階的に実施してきたものの、依然として各種コストの上昇は継続しており自助努力だけではコスト増加を吸収できないと判断。
(2023年7月値上げ時の文言使いまわし)

参考サイト
公式サイト 株式会社湖池屋
2015年 60g 120円 湖池屋 プレスリリース
2018年 58gに実質値上げ 湖池屋 プレスリリース
2022年2月 135円に値上げ 湖池屋 プレスリリース
2022年6月 いつでもチャック
126gに実質値上げ
湖池屋 プレスリリース
2022年9月 55g・140円に値上げ 湖池屋 プレスリリース
2023年 150円に値上げ 湖池屋 プレスリリース
2025年 160円前後に値上げ 湖池屋 プレスリリース

ピュアポテトの値上げ解説

北海道産じゃがいもを極厚にスライスした“特別感”を売りに、2015年9月に発売された「じゃがいも心地(現ピュアポテト)」。厚切りのポテトチップスといえばギザギザ系を思い浮かべますが、じゃがいも心地は普通のスライスで極厚なのが大きなポイント。

「めくるめく芋感を味わいやがれ!」と言わんばかりの圧倒的なじゃがいも感。ポテトチップスのパイオニアである湖池屋のプライドを感じさせる逸品。

発売当初のじゃがいも心地の内容量は60g、価格はオープン価格ながら参考小売価格は税別120円でした。ちなみに当初は秋冬限定商品。

しかし発売から3年後となる2018年、パッケージを大幅にリニューアルしつつ、内容量を58gにステルス値上げ。しれっと減らしてみました。

じゃがいも心地の新旧パッケージ

ただ、パッケージデザインは間違いなく洗練された。

暖色系を使うのがセオリーと言っても過言ではないポテトチップスにおいて、寒色系の寒々しい水色を用い、かつあえてポテトチップスを乱雑に積み上げることで厚さを強調するあたり、かなりのセンスを感じる。

以前の芋臭いデザインが嘘のようだ。

翌2019年3月、それまでの秋冬限定販売から通年販売に切り替えることが発表され、恐らくこれと同時に参考小売価格を130円に値上げしています。

というのも、湖池屋は2019年3月6日に通常のポテトチップスやからムーチョなどを120円から130円にする値上げを発表しているんですよね。

で、じゃがいも心地を通年販売に切り替えるという発表が3月11日。何やら意図的なものを感じるよね。値上げのプレスリリースにじゃがいも心地は記載されていないものの、通年販売に際し130円に値上げされた可能性が高い。

2021年になると、新型コロナウイルスによる世界的な経済の停滞からの脱却が進み、さまざまなモノの価格が上昇。それに伴ってじゃがいも心地は2022年2月に135円に値上げしています。

その後もロシアのウクライナ侵攻が重なり世界的な物価上昇に歯止めがかからず、2022年9月には内容量を58gから55gに減らしたうえに、価格を140円に値上げするというワンツーパンチを繰り出してくる湖池屋。

さらに2023年150円、2025年2月には160円ほどに値上げ。

容赦ねぇ…

余談だが、150円への値上げから2ヶ月後の2023年9月に行われたリニューアルにおいて、それまでの「じゃがいも心地 PURE POTATO」という商品名を「PURE POTATO(ピュアポテト)」に変更している。

じゃがいも心地…結構ステキな商品名だと思うんだけど…じゃがいもを前面に押し出した商品としては、抽象的な「じゃがいも心地」よりストレートな「ピュアポテト」の方が良いと判断したのだろう。

革新的な湖池屋商品のパクr…もといオマージュばかりが目立つ、業界の雄カルビーがこれを見過ごすはずもなく、2018年に「通常のポテトチップスの3倍の厚さ」を売りにした「ポテトデラックス」を発売。

厚けりゃいいってもんでもないだろうに…

2020年には、ギザギザの厚切りだった「ザ・ポテト」を、じゃがいも心地と同じ形状にリニューアルし、市場を奪いにかかる。

で、2021年にはじゃがいも心地ほぼ丸パクリの「じゃがいもチップス」を投入。しかもじゃがいも心地の二つ名(?)である「PURE POTATO(ピュアポテト)」に対抗してか、「CRAFT Calbee(クラフトカルビー)」を冠している。

一応「皮つき」とすることで独自性をアピールするものの、ポテトチップスの厚さ、カルビーお得意のギザギザポテトでない点など、じゃがいも心地(ピュアポテト)の完全なる二番煎じですよ。

ポテトチップスの黎明期からカラムーチョチップス、ピュアポテトと、湖池屋商品の模倣品をリリースし、ブランドと販売網にものをいわせて市場を奪い去ろうとするその姿勢に王者の風格は感じられない。

ま、パクリパクられは商品開発の常だけどね。あのトヨタでさえホンダや日産の売れ筋をパクって販売を伸ばしているしな。

そんな、カルビーもパクらざるを得ないほどのピュアポテト。じゃがいもの魅力を前面に押し出しているだけあって間違いなく美味しいんだが…なまじ分厚いだけに、あっという間に食べ切ってしまうんですよね。

加えて相次ぐ値上げと内容量減…貧乏人には買えない商品になっていくな…

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