不二家 ピーナッツチョコレートの実質値上げ情報
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メーカー | 株式会社不二家 |
商品名 | ピーナッツチョコレート |
内容量 | 150g |
参考小売価格 | 550円(税別) |
原材料 | 砂糖、ピーナッツ、植物油脂、全粉乳、カカオマス/乳化剤(大豆由来)、酸化防止剤(V.E)、香料 |
栄養成分 1粒(4.6g) |
エネルギー 27kcal たんぱく質 0.5g 脂質 1.9g 炭水化物 2.1g 食塩相当量 0.005g |
発売日 | 1980年頃 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2001年時点 | 300g | 500円 |
2008年2月~ | 270g | 500円 |
2009年5月~ | 240g | 500円 |
2011年1月~ | 220g | 500円 |
2011年9月~ | 200g | 500円 |
2014年9月~ | 180g | 500円 |
2022年7月~ | 170g | 500円 |
2023年3月~ | 170g | 550円 |
2024年4月~ | 160g | 550円 |
2024年9月~ | 150g | 550円 |
2025年3月~ | 140g | 550円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2008年2月 300g→270g |
なし |
2009年5月 270g→240g |
なし |
2011年1月 240g→220g |
なし |
2011年9月 220g→200g |
なし |
2014年9月 200g→180g |
なし |
2022年7月 180g→170g |
世界的な原材料価格の高騰や物流費の上昇に加え、原油価格高騰による包装資材価格の上昇が続き、コスト吸収が企業努力で対応できる範囲を超える状況になったため。 |
2023年3月 500円→550円 |
世界的な原材料価格の高騰や物流費の上昇に加え、原油価格高騰による包装資材価格の上昇が続き、コスト吸収が企業努力で対応できる範囲を超える状況になったため。 |
2024年4月 170g→160g |
世界的な原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇が続いている中でコスト吸収に努めてきたが、企業努力で対応できる範囲を超える状況になり、やむを得ず価格改定及び内容量変更。 |
2024年9月 160g→150g |
チョコレートの原材料や包装資材価格の高騰に加え、輸送コストの上昇が続いており、これらの価格上昇傾向は長期化することが予想されるため、やむを得ず価格改定及び内容量変更。 |
2025年3月 150g→140g |
世界的な原材料価格の高騰や包装資材価格の高騰に加え、輸送コストの上昇が続いている中、コストを吸収すべく務めてきたが、企業努力で対応できる範囲を超える状況になったため。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社不二家 |
2001年 300g 500円 | 不二家 おかしカタログ |
2008年 270gに実質値上げ | 食@新製品 |
2009年 240gに実質値上げ | 不二家 商品のご紹介 |
2011年 220gに実質値上げ | 不二家 商品のご紹介 |
2011年 200gに実質値上げ | 不二家 商品のご紹介 |
2014年 180gに実質値上げ | 不二家 商品のご紹介 |
2022年 170gに実質値上げ | 不二家 ニュースリリース |
2023年 550円に値上げ | 不二家 ニュースリリース |
2024年4月 160gに実質値上げ | 不二家 ニュースリリース |
2024年9月 150gに実質値上げ | 不二家 ニュースリリース |
2025年3月 140gに実質値上げ | 不二家 ニュースリリース |
不二家 ピーナッツチョコレートの値上げ解説
ピーナッツを混ぜ込んだチョコレートは数多く存在すれど、「ピーナッツチョコは不二家じゃないと嫌だ!」というこだわりを持つ人も多いのではないでしょうか。「不二家は特徴ナッツチョコレート売上NO.1」の触れ込みだし。
しかし、そんな栄光の陰で不二家 ピーナッツチョコレートのステルス値上げは凄まじい。
21世紀に突入した2001年時点での不二家 ピーナッツチョコレートの内容量は300gもありました。
「この量を見てみやがれ!」と言わんばかりの透明なパッケージにシンプルなデザイン。私の中で不二家のピーナッツチョコレートといえばまさにこのパッケージ。
2008年になると、内容量をそれまでの300gから270gへと減量。典型的な実質値上げですね。
2006年頃にパッケージの透明の部分を大幅に減らす変更を行っているが、量を減らしたことを分かりにくくするための布石だったのか? これ以降、不二家のピーナッツチョコレートのパッケージは透明部分が極端に少なくなることに。
長らく守ってきた300gという内容量を減らした2008年以降は怒涛のステルス値上げラッシュが訪れる。翌2009年には240gへと減らし、2011年1月頃に220g、同年9月には200gにまで激減。
落ちぶれるのは本当に早いな。
ちなみに、200gだった2013年に期間限定で20g増量キャンペーンを行っており、それを機にパッケージは従来のピーナッツ部分だけ透明というデザインから下部分だけ透明というデザインに変更。
なるほど、こうすれば棚に並べた時にいっぱい入っているように見えるというわけか。重力を味方に付けるとはさすが不二家、こざかしい。
ちなみに現在は中身が全く見えない仕様。もはや“見せられないレベルにまで減った”ということなんだろう。だってここからさらにガンガン減らすんだからな。
2014年、180gへの実質値上げを行い、2022年170gに。翌2023年には500円から550円へと値上げし、2024年4月160g、2024年9月150g、2025年3月には140gにステルス値上げ。どんだけ減らすんだよと。
2008年まで300gで500円だったピーナッツチョコレートが、いまや140gで550円ですよ。17年で内容量は50%を超える減少、価格は10%値上げ…いくらなんでもやり過ぎだよね。
なお、ここまで内容量を減らしてきた過程において、量を減らすというアナウンスは値上げやステルス値上げが常態化した2022年以降になってようやく行うようになってきた。
それ以前はこっそり内容量を減らすステルス値上げの王道を行く対応。このあたりにこの企業の体質が透けて見える。パッケージも不祥事も隠ぺいすりゃいいと思っているらしい。
ちなみに、価格に関してはNPP(ノンプリントプライス)やOP(オープンプライス)で一貫しているため、はっきりとは分からないというのが実情。そのため、当サイトでは参考小売価格を一般的なファミリーパックのそれである550円としています。
常識的に考えれば、ここまで短期間で内容量が減れば卸価格も低下していそうなものだが…スーパーなどの実売価格が198~298円くらいという点を鑑みれば、参考小売価格は350~400円くらいが妥当だとは思うんですけどね。
2022年頃までミルキーやルックなどの値上げを極力抑える一方、いわゆるファミリーパック(大袋)ではほぼ例外なく激しいステルス値上げを行っていた不二家。
しかし2022年以降はすべての菓子においてすさまじい値上げやステルス値上げを繰り返すようになってしまった。2022年以降すべての商品・分野において値上げが常態化したことで「今のうちに値上げすれば批判は抑えられる」という便乗値上げ根性も入っているんだろうな。
それでも徳用ナッツチョコレート売上NO.1ですか…日本の消費者は忍耐強いというか、忘れっぽいというか…