不二家 アーモンドチョコレートの実質値上げ情報
メーカー | 株式会社不二家 |
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商品名 | アーモンドチョコレート |
内容量 | 19粒(約101g) |
参考小売価格 | 550円(税別) |
原材料 | 砂糖、カカオマス、アーモンド、全粉乳、植物油脂、ココアバター/乳化剤(大豆由来)、香料(大豆由来) |
栄養成分 1粒(5.3g) |
エネルギー 31kcal たんぱく質 0.6g 脂質 2.1g 炭水化物 2.5g 食塩相当量 0.005g |
発売日 | 1985年頃 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2001年時点 | 245g | 500円 |
2008年2月~ | 210g | 500円 |
2009年2月~ | 6.3g×30粒 (約189g) |
500円 |
2011年9月~ | 6.3g×28粒 (約176g) |
500円 |
2014年9月~ | 6.3g×25粒 (約158g) |
500円 |
2015年2月~ | 6.3g×20粒 (約126g) |
500円 |
2015年8月~ | 5.3g×18粒 (約95g) |
500円 |
2016年8月~ | 5.3g×22粒 (約117g) |
500円 |
2022年7月~ | 5.3g×20粒 (約106g) |
500円 |
2023年3月~ | 5.3g×20粒 (約106g) |
550円 |
2024年4月~ | 5.3g×19粒 (約101g) |
550円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
245g→210g | カカオの香りがアップ。 |
210g→189g | なし |
189g→176g | なし |
176g→158g | なし |
158g→126g | なし |
126g→95g | チョコレートの配合を見直しカカオの量をアップ。 |
95g→117g | しっかり食物繊維、たっぷりビタミンE。家事・勉強・仕事の息抜きに、オトナの愉しみおつまみに。アーモンドの特徴を引き出すあっさりとした甘みのチョコレート。 |
117g→106g | 世界的な原材料価格の高騰や物流費の上昇に加え、原油価格高騰による包装資材価格の上昇が続き、コスト吸収が企業努力で対応できる範囲を超える状況になったため。 |
500円→550円 | 世界的な原材料価格の高騰や物流費の上昇に加え、原油価格高騰による包装資材価格の上昇が続き、コスト吸収が企業努力で対応できる範囲を超える状況になったため。 |
106g→101g | 世界的な原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇が続いている中でコスト吸収に努めてきたが、企業努力で対応できる範囲を超える状況になり、やむを得ず価格改定及び内容量変更。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 株式会社不二家 |
2001年 245g 500円 | 不二家 おかしカタログ |
2008年 210gに実質値上げ | 食@新製品 |
2009年 30粒(189g)に実質値上げ | 不二家 商品のご紹介 |
2011年 28粒(176g)に実質値上げ | 不二家 商品のご紹介 |
2014年 25粒(158g)に実質値上げ | 不二家 商品のご紹介 |
2015年 20粒(126g)に実質値上げ | 不二家 商品のご紹介 |
2015年 18粒(95g)に実質値上げ | 不二家 商品のご紹介 |
2016年 22粒(117g)に実質値下げ | 不二家 商品のご紹介 |
2022年 20粒(106g)に実質値上げ | 不二家 ニュースリリース |
2023年 550円に値上げ | 不二家 ニュースリリース |
2024年 19粒(101g)に実質値上げ | 不二家 ニュースリリース |
不二家 アーモンドチョコレートの値上げ解説
「大袋(ファミリーサイズ)はどれだけ量を減らしても構わない」と思っている節がある不二家。それだけに大袋入りのアーモンドチョコレートにおいても容赦ないステルス値上げっぷりを披露しています。
2001年時点での不二家 アーモンドチョコレートの内容量は245g。当時1粒あたりの重量は6.7gとなっているため、若干の大きさのばらつき、規定重量以下のものは使用していないであろうことを考慮すれば35~36粒ほど入っていたことに。
ただこの245gという内容量、2001年時点では「※35g増量タイプは期間限定となります」との記載が。
あくまでも推測になりますが、当時不二家のピーナッツチョコレートが300g入だったことを考慮すると、アーモンドチョコレートは本来210g入で、期間限定として35g増量し計245gになっていたと思われます。
実際2008年から210gになって(戻って?)いるしね。
245gが期間限定の35g増だったと仮定し、本来であれば期間限定で増えた分の内容量は加味しない方針ですが、245gの内容量は少なくとも2001年から2008年1月まで継続されていることから、私は245gが標準化したと捉えています。
…それとも245g+35gの計280gだった時期があったのか?
それはそれとして、前述の通り2008年になると210gへと実質値上げされます。1粒あたりの重量は6.7gで変わっていないため、粒数は30~31粒といったところ。約14%減となることから結構な減少率ですよね。
そしてここから怒涛のステルス値上げが始まるよ。
翌2009年には、これまでの「g(グラム)」表記から「粒」表記に変更したうえで、内容量は「30粒」に。「じゃあ変わってないじゃん」と思ったあなた、不二家を買いかぶっちゃダメだよ。1粒1粒を小さくして6.3gにしているからな。
これまで1粒6.7gだったから30~31粒で計210gになっていたわけで、これが1粒6.3gになると単純計算で189g。粒数を維持しながら内容量10%減を達成する、見事なステルス値上げの完成ですよ。
2年後となる2011年には28粒(約176g)に減り、2014年には25粒(約158g)へ。そしてここからさらに加速するから不二家は恐ろしい。
翌2015年2月頃には20%減となる20粒(約126g)に減らしたかと思ったら、同年8月には1粒1粒をさらに小さくし5.3gとしたうえ、数も18粒(約95g)に。
これがどれほどすごいことか分かる? 同時期の明治やロッテの箱入りアーモンドチョコレートが86~88gだからね。不二家の大袋と明治やロッテのあの小さいスライド式の箱の内容量がほとんど変わらないことになる。
もうね、ほとんど詐欺ですよ。これで徳用ナッツチョコレートを謳うあたり、大統領専用車レベルの面の皮。あの袋の大きさで内容量これっぽっちなんだから、袋も相当分厚いのかもしれない。
しかしここからが面白い。5.3g化&18粒へとステルス値上げした翌月、不二家はこんな商品を発売する。
その名も「アーモンド&ピーナッツチョコレート 24粒入」。さすがにアーモンドチョコレートの内容量を減らし過ぎたと考えたのか、なんとなくお得感を演出する商品を出してきた。
そしてこのアーモンド&ピーナッツチョコレート発売からおよそ8カ月しか経っていないにもかかわらず、2016年4月に同商品と入れ替わるように発売されたのがこれ。
「不二家 アーモンドチョコレート(2つのおいしさ)25粒入」
18粒にまで減らし、もはや徳用とは程遠い存在となってしまったアーモンドチョコレートに替わり、その上に新たな商品を乗っけてきた格好。…というよりは、より大容量の商品を提供し消費者の反応を伺っていたといったところか。
それからたった4ヶ月後、不二家 アーモンドチョコレートは22粒に増量し、アーモンドチョコレート(2つのおいしさ)も30粒へと実質値下げ。
18粒に減らした結果、消費者から厳しい声が相次いだのか、はたまた目に見えて売り上げが落ちたのか…大袋に関しては徹底的なステルス値上げが信条の不二家が内容量を一気に20%も増やすのだから、よっぽどだったのだろう。
2022年7月には、ロシアのウクライナ侵攻などの影響による物価高を背景に、2粒減らして20粒(106g)へとステルス値上げ。翌2023年3月には10%値上げして550円、翌2024年4月にはさらに1粒減らして19粒(101g)だからね。
この量、もはや大袋に入れる必要性などない。“お得感”を演出するために大袋を使い続けているといったところだろう。
2008年1月まで245g入っていた不二家のアーモンドチョコレートは現在約101g…半減どころの騒ぎではない。なんだろうね、この殿様商売。
ちなみに30粒入だったアーモンドチョコレート(2つのおいしさ)は販売終了となってしまった。
なお、不二家のアーモンドチョコレートは25粒入の時まではパッケージの表に粒数を提示していたが、20粒と18粒時代はそれを削除。そして22粒に増やして以降は再び提示するように。こういった小賢しいところもほんと腹立つ。
徳用ナッツチョコレート売上NO.1? 徳用ナッツチョコレートステルス値上げNO.1の間違いじゃなくて?
不祥事を繰り返し、えげつないステルス値上げを乱発。“消費者はないがしろ”が社是なんじゃないかと疑わずにはいられない程度の企業が笑わせるなよ。