キットカット オトナの甘さの実質値上げ情報

キットカット オトナの甘さの実質値上げ情報
メーカー ネスレ日本株式会社
商品名 キットカット ミニ オトナの甘さ 3枚
内容量 11.3g×3枚(33.9g)
参考小売価格 132円(税別)
原材料 植物油脂、砂糖、おからビスケット(小麦粉、砂糖、ショートニング、ココアパウダー、おからパウダー(大豆を含む)、食塩)、小麦粉、カカオマス、乳糖、全粉乳、ココアバター、おからパウダー、ココアパウダー、イースト/乳化剤、膨脹剤、重曹、イーストフード、香料
栄養成分
1枚(11.3g)
エネルギー 64kcal
たんぱく質 0.76g
脂質 4.1g
炭水化物 6.2g
食塩相当量 0.07g
発売日 2010年9月

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2010年9月~ 17g×2枚
(34g)
120円
2011年3月~ 11.6g×3枚
(34.8g)
120円
2014年3月~ 11.3g×3枚
(33.9g)
120円
2020年9月~ 9.7g×3枚
(29.1g)
120円
2021年9月~ 11.3g×3枚
(33.9g)
120円
2023年3月~ 11.3g×3枚
(33.9g)
132円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
17g→11.6g
2枚→3枚
1枚あたりを現在販売されているキットカット ミニと同サイズにしたうえで従来の2枚入から3枚入にすることで1枚のカロリーを抑え、かつ家族や友達と分け合いやすくした。
11.6g→11.3g なし
11.6g→9.7g 従来品と比べ砂糖の使用量を15%減らし、1枚当たりのサイズを食べやすい一口サイズに変更。
9.7g→11.3g より満足度の高いブレイクをお届けするために、主力製品をリニューアルし、製品当たりの総重量を増やす仕様変更を行った。
120円→132円 原料価格の高止まりや円安の進行が続いており、日頃からコスト削減に取り組み対応していたものの、企業努力で吸収することが困難な状況であるため、価格改定ならびに内容量の変更を実施。

参考サイト
公式サイト ネスレ日本株式会社
2010年 17g×2枚 PR TIMES
2011年 11.6g×3枚に ORICON NEWS
2014年 11.3gに実質値上げ ネスレ 商品ラインナップ
2020年 9.7gにステルス値上げ ネスレ プレスリリース
2021年 11.3gに実質値下げ ネスレ プレスリリース
2023年 132円に値上げ ネスレ プレスリリース

キットカット ミニ オトナの甘さの値上げ解説

ビスケットなどを変更することで赤いキットカットに比べ甘さを控えている「キットカット ミニ オトナの甘さ」。3枚入の価格は赤いキットカットの税別100円に対し、オトナの甘さは120円とやや高級志向の商品となっています。

キットカット オトナの甘さが発売された2010年、当初は「ミニ」ではなく、1枚17gの長めのキットカットが2枚入った規格でした。ちなみに当時の赤のキットカットは18g×2枚。

大きな変更が行われたのは2011年3月。それまでの17g×2枚入から11.6g×3枚入となったのです。大袋などの「キットカット ミニ」と同サイズにすることで、カロリーコントロールや食べやすさを追求したらしい。

商品名も「キットカット オトナの甘さ」から「キットカット ミニ オトナの甘さ」に。

ただ、新旧オトナの甘さを単純に重量で見比べると34gから34.8gに増えたことになりますから、この変更は“実質値下げ”といっても差し支えないのでしょう。

しかし、2014年に1枚あたりの重量を11.3gにするステルス値上げが行われ、これにより3枚入の内容量は33.9gに。このくらいなら「2枚入の時の重量に戻っただけ」と好意的に受け止めることもできたのですが…

6年ほど続いた11.3g×3枚時代も、2020年に終焉を迎えます。なんと1枚あたりの重量を9.7gに激減させたのです。もちろん枚数、価格は据え置きで。内容量約14%減となる典型的なステルス値上げですね。

オトナの甘さの大袋の方は13枚から14枚へと1枚増えたのに対し、3枚入はただただ小さくなったのみ…酷い仕打ちだぜ。

そんな声が予想以上に多かったのか、2021年9月になり1枚の重量を11.3gに戻す対応を行います。だったらはじめから小さくするなよと。

また、2023年3月にはそれまでの税別120円から132円に値上げ。

それにしても、オトナの甘さの3枚入は割高すぎる。希望小売価格が赤キットカットより22円も高い132円とあって、どんなに安売りしていても実売価格は80~100円くらい。それでいて内容量は33.9gとは…

一方、キットカット ミニ オトナの甘さ 11枚(大袋)は198円くらいで売っていることも多いため、どうしてもオトナの甘さが食べたいというのであればこちらを。

11枚入の値上げ情報のページでも書いたが、そもそもオトナの甘さって高カカオっぽい雰囲気だけど、実際は赤のキットカットよりカカオポリフェノールの含有量が少ない“なんちゃって”なのよね。

その程度でこの割高感…キットカットって数あるチョコレート菓子の中でも屈指の人気を誇るとあって、ネスレも相当調子に乗ってるな。

カカオ感がしっかりあるビター系チョコレート菓子が食べたいのであれば、ブルボンのアルフォート ビター(55g・110円)あたりでも十分な気がするんだけどなぁ…内容量と価格を鑑みるに、キットカット オトナの甘さの半額よ。

キットカット オトナの甘さよりアルフォートビター

それでもキットカット ミニ オトナの甘さを指名買いする人が後を絶たない…ブランドに対する安心感もあるのかねぇ。あんまりネスレを調子づかせると、さらなるステルス値上げや値上げが行われるぞ?

ステルス値上げで内容量をどんなに減らされようが、コスパ激悪だろうが買い支える消費者達…もはや「キットカット教」だね。

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