エアロ ミニのステルス値上げ情報
メーカー | ネスレ日本株式会社 |
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商品名 | エアロ ミニ |
内容量 | 4.5g×14個(63g) |
参考小売価格 | 500円(税別) |
原材料 | 砂糖、カカオマス、全粉乳、植物油脂、乳糖、ココアバター、おからパウダー(大豆を含む)/乳化剤、香料 |
栄養成分 1個(4.5g) |
エネルギー 25kcal たんぱく質 0.36g 脂質 1.5g 炭水化物 2.5g 食塩相当量 0.010g |
発売日 | 2003年10月(日本での発売) |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2006年4月時点 | 7g×24個 (168g) |
500円 |
2010年9月~ | 6.6g×20個 (132g) |
500円 |
2011年9月~ | 4.7g×25個 (117.5g) |
500円 |
2014年3月~ | 4.7g×22個 (103.5g) |
500円 |
2016年7月~ | 4.5g×18個 (81g) |
500円 |
2022年6月~ | 4.5g×16個 (72g) |
500円 |
2023年3月~ | 4.5g×14個 (63g) |
500円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
7g→6.6g 24個→20個 |
不明 |
6.6g→4.7g 20個→25個 |
エアロのチョコレートが新しくなって登場。エアロ史上最高傑作。 |
25個→22個 | なし |
4.7g→4.5g 22個→18個 |
なし |
18個→16個 | カカオ豆や砂糖、全粒粉、小麦といった原材料価格の高騰や円安進行により。 |
16個→14個 | 原料価格の高止まりや円安の進行が続いており、日頃からコスト削減に取り組み対応していたものの、企業努力で吸収することが困難な状況であるため、価格改定ならびに内容量の変更を実施。 |
参考サイト | |
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公式サイト | ネスレ日本株式会社 |
2006年 168g 500円 | 日本食糧新聞 |
2010年 132g 500円 | コダワリの女のひとりごと |
2011年 117.5gに実質値上げ | ネスレ 製品ラインナップ |
2014年 103.5gに実質値上げ | 楽天市場 |
2016年 81gに実質値上げ | ネスレ 製品ラインナップ |
2022年 72gにステルス値上げ | BCN |
2023年 63gに実質値上げ | ネスレ プレスリリース |
エアロ ミニの値上げ解説
本国イギリスでは1935年から販売されていた歴史ある「エアロ」。日本においてはネスレが2003年から販売しています。
2003年にエアロが発売された当初、現在のような大袋は存在せず、7g×12個の計84g入のボックス(200円)と棒状のバー(38g)の2つのみのラインナップでした。現在は「エアロ ミニ(大袋)」のみになってしまいましたけどね。
ネスレのお菓子の中で主力といえば、誰もが知っている「キットカット」。それ以外は大して売れていないのか、エアロは放置され気味で、情報もかなり断片的となっています。
そのため、現在のような大袋が具体的にいつ発売されたのか定かではありませんが、2006年時点で存在していたのは確か。その時の内容量は1個7g×24個の計168gで、価格は現在と同じ税別500円でした。
168gで希望小売価格500円って、現在の感覚でも特段安いわけではないんだけど、今のエアロの内容量をからすると「ボリュームたっぷり」となるよね。
ただ、2010年9月に行われたリニューアル時点で内容量は1個6.6g×20個の計132gへと激減しており、翌2011年には25個へと数こそ増やされたものの、1個あたりの重量は4.7g(計117.5g)に。
2014年3月のリニューアルで22個入になり、2016年には1個を4.5gへと小さくしつつ、数も18個に減らすという容赦ないステルス値上げを実施。
また、2022年6月にはさらに2個減って16個(72g)、2023年にも2個減らされたため、現在は14個入りに。新型コロナウイルス明けの需要拡大やロシアのウクライナ侵攻を受け、様々なお菓子がステルス値上げされた時期とあって、ネスレもしっかり乗っかった格好。
少なくとも2008年頃までは168g入だったエアロの内容量は、現在は72g入500円ですよ。10年足らずで半分以下になったわけだ。72gといったら、発売当初の200円のボックス(84g)以下じゃん…御乱心も甚だしいなネスレ。
実売価格でもエアロ ミニはせいぜい198円くらい。同じ価格のキットカット ミニ(大袋)の内容量は139.2gなのだから、エアインチョコによほどのこだわりがある人じゃない限りキットカットを買うだろうよ。
そもそも一口に「エアインチョコレート」と言っても選択肢はたくさん存在する。最も知名度が高いであろうグリコのジャイアントカプリコをはじめ、名糖のぷくぷくたい、ロッテの霧の浮舟や森永製菓のぬ~ぼ~もある。エアロなどお呼びでないのだ。
…え? 霧の浮舟とぬ~ぼ~はとっくの昔に販売終了している?
な、なんだってーーーーーー!!(わざとらしい)
どちらも昭和に輝きを放ったエアインチョコレートながら、時代と共に消えていった…んだが、霧の浮舟は復刻して2018年まで販売されていたし、ぬ~ぼ~はお菓子こそ存在しないがキャラは今でも現役。
ちなみに、霧の浮舟の復刻前の規格は38g・100円、復刻後から2018年に生産終了になるまで42g・120円。63gで500円のエアロがいかに高いかよく分かる。
エアインチョコは一般的なチョコレートに比べコストがかかるのは間違いないのでしょうが、それにしても割高感が半端ない。しかもこれだけ容赦ないステルス値上げを繰り返すのだから、もはや「売る気あるのか?」というレベル。
実際エアロはステルス値上げする以外ほとんど手が入っていないし、キャンペーンや新商品もなく、ラインナップも大袋を残すのみと放置プレイを食らっている。公式サイトに商品写真さえ掲載されていないからね。
ネスレ的には売れ筋のキットカットさえ好調ならそれでいいんだろう。