キットカットの実質値上げ情報

キットカットの実質値上げ情報
メーカー ネスレ日本株式会社
商品名 キットカット ミニ 3枚
内容量 11.6g×3枚(34.8g)
参考小売価格 110円(税別)
原材料 砂糖、全粉乳、植物油脂、小麦粉、乳糖、カカオマス、ココアバター、おからパウダー(大豆を含む)、ココアパウダー、イースト/乳化剤、重曹、イーストフード、香料
栄養成分
1枚(11.6g)
エネルギー 62kcal
たんぱく質 0.90g
脂質 3.5g
炭水化物 7.0g
食塩相当量 0.029g
発売日 1973年(日本での発売)

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1997年1月時点 約43g×1枚 100円
2002年~ 21.5g×2枚
(43g)
100円
2008年~ 18g×2枚
(36g)
100円
2011年3月~ 12.3g×3枚
(36.9g)
100円
2014年3月~ 11.6g×3枚
(34.8g)
100円
2020年9月~ 9.9g×3枚
(29.7g)
100円
2021年9月~ 11.6g×3枚
(34.8g)
100円
2023年3月~ 11.6g×3枚
(34.8g)
110円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
21.5g→18g 不明
18g→12.3g
2枚→3枚
1枚あたりを現在販売されているキットカット ミニと同サイズにしたうえで従来の2枚入から3枚入にすることで1枚のカロリーを抑え、かつ家族や友達と分け合いやすくした。
12.3g→11.6g カカオ感をアップさせ、チョコレートとウエハースのコンビネーションがさらに進化。
11.6g→9.9g 従来品と比べ砂糖の使用量を15%減らし、1枚当たりのサイズを食べやすい一口サイズに変更。
9.9g→11.6g より満足度の高いブレイクをお届けするために、主力製品をリニューアルし、製品当たりの総重量を増やす仕様変更を行った。
100円→110円 原料価格の高止まりや円安の進行が続いており、日頃からコスト削減に取り組み対応していたものの、企業努力で吸収することが困難な状況であるため、価格改定ならびに内容量の変更を実施。

参考サイト
公式サイト ネスレ日本株式会社
1997年 約43g 100円 ネスレ 商品紹介
2008年まで21.5g×2枚 グルメ☆新商品!!
2008年 18g×2枚 簡単! 栄養andカロリー計算
2011年 12.3g×3枚 ORICON NEWS
2014年 11.6g×3枚 ネスレ 商品ラインナップ
2020年 9.9gにステルス値上げ ネスレ プレスリリース
2021年 11.6gに実質値下げ ネスレ プレスリリース
2023年 110円に値上げ ネスレ プレスリリース

キットカットの値上げ解説

現在ネスレ キットカットといえば14枚入りの大袋を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかしキットカットって元々はどこにでも持ち運べる、手のひらサイズの100円商品が主流だった気がします。

そんな100円のキットカット、現在でこそ「キットカット ミニ」に名前を変え、正方形に近くなってしまった小さいキットカットが箱に3枚入っている商品ですが、昔はシンプルな包装に4本が連なった1枚入だったんですよね。

昔のキットカット

この時の具体的な内容量は不明ながら、1997年時点で4連1枚のカロリーが227kcal、2連が114kcal、そして2002年に2連×2枚入になった際の1枚21.5gの時のカロリーが114kcal~120kcalだったので、4連は42~43gほどと推測。

2008年頃になると、それまでの1枚21.5gから18gへと実質値上げ。21.5g時のキットカットの長さはおよそ9cmなので、この減量で7.5~8cmぐらいになったと思われます。

そして2011年、18g×2枚入だった従来の100円キットカットを、キットカット ミニと同じ12.3gとしつつ3枚入に変更。ただ、単純に計算すると0.9g増えたことになるため、実質値下げと言えるのかもしれません。

キットカット ミニの大きさに統一することでコストを削減し、それを消費者に還元したということか。なかなか良心的な対応ですね。

ここまではな。

2014年には大袋のキットカット ミニを含め1枚を11.6gにステルス値上げ。枚数? もちろん現状維持だよ。それどころかキットカット ミニは15枚入から14枚入に減量するという追い打ちまでかけているからね。

さらに2020年、1枚の重量をそれまでの11.6gから一気に9.9gへと減量。カロリーを気にする人の声を聞き入れた結果、1枚当たりのサイズを小さくして食べやすくしたんだって。何その取ってつけたような言い訳

こうやって段階的に小型化していった結果、キットカットの長さは2008年までの約9cmから約4.5cmと半分に。2枚から3枚に増えたとはいえ、ここまで短くなると「小さくなった」との声が噴出するのも頷ける。

あまりにも批判が多かったためか、1枚9.9gにしてから1年後となる2021年9月になって、1枚11.6gに戻すという思い切った施策を行います。

2022年6月には、キットカットミニ含め多くのネスレ商品で内容量を減らすステルス値上げが行われますが、3枚入のキットカットだけは除外。ネスレのせめてもの良心なのかもしれない。

そうはいっても、2023年3月には110円に値上げしているけどね。

このキットカット、大きさは11.6gに戻ったし、味や食感自体は確かに素晴らしいんだけど、内容量34.8gで希望小売価格110円ってそれなりに割高な商品だよね。

希望小売価格では3枚入が110円、12枚入の大袋が500円となっていますが、大袋は198円くらいで買えることも多い一方、3枚入は安くなってもせいぜい70~80円…と考えると、結局大袋の方がお得なのだろう。

このままステルス値上げが続けば、近い将来正方形になるだろうし、ネット上にはどんどん小さくなるキットカットを揶揄しこんなような画像も。

キットカットのこれから

もはや“枚”ではなく“個”だな。

さすがにこれは大げさではあるものの、再び小さくなる方向にシフトする可能性は十分ありますし、ネスレが「これ以上は小さくできない」と判断すれば、価格面での値上げもしくは枚数減という対応が行われるでしょう。

給料は上がらないのに…嫌な世の中だな。

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