不二家レストラン ケーキ食べ放題の値上げ情報

不二家レストラン ケーキ食べ放題の値上げ情報
運営会社 株式会社不二家
店名 不二家レストラン
創業 1922年(ケーキ食べ放題は2009年2月)

大人・子供料金
年月日 価格(税込)
2009年2月~ 大人:1,180円
子供:1,180円
2011年4月~ 大人:1,380円
子供:1,380円
2014年2月~ 大人:1,449円
子供:1,449円
2014年4月~ 大人:1,490円
子供:1,490円
2016年~ 大人:1,814円
子供:1,274円
2018年6月~ 大人:1,998円
子供:1,274円
2019年2月~ 大人:2,268円
子供:1,274円
2019年9月~ 大人:2,484円
子供:1,382円
2019年10月1日~ 大人:2,530円
子供:1,408円
2019年10月25日~ 大人:1,980円
子供:1,408円
2021年4月~ 大人:1,980円
子供:1,400円
2022年3月~ 大人:2,480円
子供:1,400円
2022年11月~ 大人:2,700円
子供:1,400円

参考サイト
公式サイト 不二家レストラン
2009年 1,180円 不二家フードサービス トピックス
2011年 1,380円に値上げ 不二家フードサービス
2014年 1,449円に値上げ 不二家フードサービス お知らせ
2016年 1,814円に値上げ 不二家フードサービス お知らせ
2018年 1,998円に値上げ 不二家フードサービス お知らせ
2019年2月 2,268円に値上げ 不二家フードサービス お知らせ
2019年9月 2,484円に値上げ 不二家フードサービス お知らせ
2019年10月 1,980円に値下げ 不二家フードサービス お知らせ
2022年3月 2,480円に値上げ 不二家フードサービス お知らせ
2022年11月 2,700円に値上げ 不二家フードサービス お知らせ

不二家レストラン ケーキ食べ放題の値上げ解説

尖った部分がないことから“平凡”という言葉がしっくりくる不二家のケーキ。考えようによっては「誰でもほどほど美味しく食べられる」というのが最大の強みなのかもしれない。

そんな不二家のケーキを思う存分食べられるのが、不二家レストランが提供する「ケーキ食べ放題」。お菓子好きとしては、この言葉を聞くだけでワクワクがノンストップよね。

不二家レストランでケーキ食べ放題が始まったのは2009年。

2007年に消費期限切れの牛乳を使用して洋菓子を製造・販売。しかもそれを隠蔽するという大きな不祥事があり全店休業。その悪いイメージを払拭し、かつ消費者に寄り添う姿勢を見せる…という思惑があったのかもしれない。

2009年にケーキ食べ放題が始まった当初の価格は税込1,180円。

現在は平均500円くらいなってしまった不二家の主要なケーキも、ケーキ食べ放題が始まった頃は300円ほどだったこともありこの価格が実現できたのでしょう。当時のケーキの安さを勘案しても1,180円はかなり安いと感じる。

でも、よくよく考えたらこの頃ってすたみな太郎の平日ランチが税込1,050円だったんですよね。すたみな太郎ならケーキなどのデザートに加え、焼肉や寿司、惣菜、サラダなど何でも食べ放題で、不二家のケーキバイキングよりずっとお得だ!

…ま、すたみな太郎のケーキなんて、平凡な不二家のケーキが有名パティシエ謹製の極上ケーキかと錯覚してしまうほど低レベルなものだったがな。

前述したように、不二家レストラン ケーキ食べ放題の1,180円という価格設定には「不祥事の悪いイメージを払拭したい」という思惑があったのでしょう。

それを物語るように、不二家レストランのケーキ食べ放題は時間と共に世間から不祥事の記憶が薄れるにつれ価格をガンガン上げていく。そりゃもうえげつないほどに。

ケーキ食べ放題を開始して約2年後となる2011年に200円値上げし税込1,380円としたのを皮切りに、2014年には“税別”1,380円(税込1,449円)、2016年税込1,814円(税別1,680円)、2018年1,988円(税別1,850円)と急激な値上げを行っています。

そして圧巻なのは2019年。

2019年2月に税込2,268円(税別2,100円)へと値上げしたかと思ったら、同年9月に2,484円(税別2,300円)に再値上げしたのです。

2019年10月に消費税10%への増税が控えているというタイミングにもかかわらずこれだけ値上げするあたりに、不二家の経営姿勢が見て取れる。

しかし、2,484円への値上げを発表してから約1ヶ月半後となる2019年10月24日に突如税込1,980円(税別1,800円)への大幅値下げを発表。

理由については「原材料価格の調整を行い価格の見直し」としている。

一気に500円も安くなったのだから消費者としては嬉しい限りかもしれません。しかし常識的に考えて“原材料価格の調整”を行った程度で500円も安くなるはずがない。

要は「ケーキ食べ放題が人気だからガンガン値上げしてきたけど、2019年9月の値上げと消費税増税により一気に客が減ったから、現在のぼったくり価格を改めた」ということなのだろう。

こういった点を鑑みるに、不二家の消費者に対する姿勢は2007年の不祥事発覚以降も変わっていないんだろうな。ケーキ食べ放題を始めた当初こそ消費者の顔色を伺っていたのだろうが、人気があればすぐ増長。

その後2022年に2,480円(税別2,255円)へ値上げし、同年11月には2,700円(税別2,455円)に。

不二家の洋菓子店で購入できるケーキの価格は2009年当時と比べ、現在は平均して約1.5倍ほどになった。しかしケーキ食べ放題は税別1,125円から現在の2,455円へと約2.2倍の値上げですよ。

冒頭でも書いたように、お菓子やスイーツ好きの人間であれば、「ケーキ食べ放題」という言葉を聞いてワクワクしないはずはないよね。無類のお菓子好きである私も「一度行ってみたい!」と感じずにはいられない。もちろん不二家に限らず。

でもさ、ケーキそんなに食べられる?

不二家のケーキ食べ放題は税込2,700円。洋菓子店において500円で売られているケーキを6個食べることができれば一応“元が取れた”ということになる…のか?

一般的な食欲の持ち主が不二家のケーキを心の底から美味しく頂ける数って、せいぜい2~3個くらいだと思うんですよね。それ以上になると“詰め込んでいる感”が出てきてしまう。時間も60分と短いし。

元を取るために食傷気味のケーキを胃に詰め込んで、それで6個以上食べられたからといって、果たして「元を取った」といえるのだろうか?

また別の考え方をすれば、500円で売られているケーキであれば原価はせいぜい100~150円。利益がたっぷり乗った500円のケーキを10個ほど食べられたところで不二家は痛くもかゆくもないだろう。

何をもって“元が取れた”とするかは人それぞれだが、個人的には最初の10個くらいは心の底から美味しいと感じられ、そこからさらに5~10個食べられるくらいの大食漢でなければ「元を取った」とは言えない気がする。

食べ放題は「好きなものを好きだなけ食べられる」という幸福感やワクワク感を楽しむものだから、その幸福感に包まれながら食べたいケーキを無理しない程度に食べるのがベスト。「元を取る」なんてセコイ考えは捨てよう。

そもそも、不二家の店舗で普通にケーキを買う状況だって“好きなケーキを好きなだけ選べる状況”なのだから、自分の好きなケーキを3個買って家でゆっくりと味わうほうが満足感を得られる気がする。

消費者を舐めきったような値上げを繰り返し、バカみたいに高くなってしまった不二家レストランのケーキ食べ放題。私のような貧乏人は誰かからごちそうしてもらうような機会でもない限り、絶対に行かない…もとい、絶対に行けないわ。

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