エコーの値上げ情報

エコーの値上げ情報
メーカー 日本たばこ産業(JT)
商品名 エコー
発売日 1968年8月

エコー
年月日 価格(税込)
1968年8月~ 30円
1973年時点 50円
1975年12月~ 70円
1980年4月~ 90円
1983年5月~ 110円
1986年5月~ 130円
1998年12月~ 150円
2003年7月~ 170円
2006年7月~ 180円
2010年10月~ 240円
2014年4月~ 250円
2016年4月~ 280円
2017年10月~ 310円
2018年10月~ 350円
2019年10月~ 440円(在庫販売のみ)
2019年9月~ 350円(エコー・シガー)
2020年10月~ 400円
2021年10月~ 500円

エコーの値上げ解説

わかばと双璧をなす安たばこの雄といえる「エコー」。たばこが値上がりするにしたがってエコーにお世話になる人が雪だるま式に増えていった思い出深い銘柄と言えます。

そんなエコー、「わかば」や「しんせい」「ゴールデンバット」同様、たばこ税軽減措置の対象となる“旧3級品”に分類されていたため、たばこ税が増税されても他の銘柄に比べ値上がり幅が小さかったのが特徴。

マイルドセブン(メビウス)が220円で売られていた頃のエコーは130円。その頃は主要銘柄が220~250円と安価であったためエコーを吸う人は限られていました。エコーを吸う人は「ださい」「貧乏」という印象。

しかし、その後たばこ税の増税が加速し主要銘柄が300円を超えた時でもエコーは180円と低価格に抑えられていたのが印象的。そしてエコーやわかばなど旧3級品が日の目を見ることになるのが2010年10月のたばこ税大増税です。

2010年10月に行われた増税によって主要銘柄は軒並み1箱110~140円の値上げとなり、価格帯は410~440円に。そんな中エコーは値上げ後も240円だったのですから、金がない連中が飛びつくわけだわ。私もその一人だがな。

ちなみに味は“大雑把”という表現がしっくりくる銘柄。「とりあえず安くたばこが吸えればいいや」という、こだわりもプライドもない人が吸うと幸せになれる。

10円多く払うだけでロングサイズのわかばが買えるため、エコーは「わかばじゃ強すぎる」という人向けという側面も。実際エコーよりわかばのほうが人気あったようだしね。

その後はわかばと共に人気銘柄トップ10に顔を出すこともあった貧乏人ホイホイのエコー。しかし、そんな貧乏人のアイドルも転機を迎えることに。そう、2016年以降旧3級品の軽減措置が段階的に廃止されることが決まったのです。

2016年3月の時点で250円だったエコー様は2016年4月に280円、2017年10月に310円、2018年10月には350円と加速度的に値上げされ、生産終了となり在庫販売のみとなった2019年10月には驚きの440円。もはや高級たばこですよ。

それと入れ替わるように2019年9月に“葉巻”のカテゴリとなる「エコー・シガー」が登場。紙の代わりにたばこの葉を人工的に紙状にしたもので巻くことで紙巻きたばこより税制上有利になるという代物。登場時のお値段350円。

しかし登場から1年後となる2020年10月にはたばこ税増税による値上げで一気に400円の大台に。1本1円の増税なのになぜ50円も上げるんだJT…

驚いたのは2021年。それまで葉巻きたばこは紙巻きたばこに比べたばこ税が低かったことから、エコー・シガーは400円という価格を実現できていたのですが、2021年の増税で一気に500円に値上げされます。

というのも、この年から紙巻きも葉巻も同じ税率になったとか。法の抜け穴を利用して安く提供するという企業努力を無にする国の指針…発泡酒や第3のビールの努力をことごとく潰してきたやり方と同じで本当にえげつない。

パッケージもたばこも茶色くなってしまった代わりに低価格を実現したエコーも、政府の汚いやり方で500円…メビウス(580円)やセブンスター(600円)に比べれば安いものの、魅力は大きく削がれたという印象。

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