花王アタック バイオEXのステルス値上げ情報
メーカー | 花王 |
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商品名 | アタック 高活性バイオEX |
発売日 | 1987年 |
年月日 | 中 | 大 | 最低使用量 (水30L) |
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1987年~ | 750g | 1.5kg | 25g |
1995年~ | 600g | 1.2kg | 20g |
2006年10月~ | 500g | 1.1kg | 20g |
2008年6月~ | 500g | 1kg | 20g |
2009年4月~ | 450g | 1kg | 20g |
年月日 | 通常版 | つめかえ | 最低使用量 (水30L) |
2012年3月~ | 1kg | ― | 20g |
2013年4月~ | 1kg | 900g | 20g |
2019年3月~ | 900g | 810g | 18g |
花王アタック バイオEXステルス値上げの解説
洗濯洗剤における代表的な商品といえる花王のアタックは凄まじい勢いで内容量が減っている日用品のひとつ。
元々は通常版となる「中」と大容量版の「大」が存在していました。発売当初は中の内容量が750g、大が1.5kgと、現在では考えられないほどの大容量。箱もかなり大きかったのだろう。
しかし時間の経過とともに内容量が減少。1995年には中600g、大1.2kgに減り、2006年には中500g、大1.1kg、2008年には大が1kgへ。翌2009年には中が450gになるなど容赦ないステルス値上げっぷり。
2012年からは「中」が廃止され、2013年からは「つめかえパック」が登場。450gしか入っていないうえに割高な商品に需要はなかったということなのかもしれません。
そして2019年には大台を切る900gへ。もちろん価格は据え置き。
ただし、食品と違い洗剤は常に進化しており、少量でも十分な洗浄力が期待できるようになっている点も忘れてはなりません。
2019年のリニューアル時に内容量は1kgから900gへ1割減少していますが、洗浄力の向上により1回の洗濯に必要な洗剤の量も20gから18gへと1割減っています。1箱あたりの使用回数は変わっていないためステルス値上げにはあたらないとの判断も。
商品価値を高めることにより値上げしたり内容量を減らしたりするなら確かに納得できる。安易なステルス値上げを繰り返す食品メーカーにも見習ってほしいところですよね。
でも…アタックの粉末洗剤は発売当初の1.5kgから900gになった…つまり内容量は4割減ったわけですが、洗浄力が4割上昇したかどうかは不明…というか、おそらくそこまで向上していない。
というのも、1987年のアタック発売当初、内容量1.5kgに対し使用回数は60回分と明記してある。つまり1回につき25gの使用量。どのくらいの水量に対し60回なのかは確認できないが、おそらく現在の最低水量である30L相当か。
一方で現在のアタック 高活性バイオEXは30Lの水に対し18gの使用量。900gの内容量から考えると回数は50回。減った回数分実質値上げしたと見ることもできる。というかしたのだろう。
ただし、洗剤の価値は使用回数や洗浄力だけに留まらず、水溶け具合や泡切れのしやすさ、香りなど多岐にわたります。そういった点も進化しているのであれば、このくらいのステルス値上げは許容範囲か。